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  • 奥迫 哲也

素直(2017年12月28日の朝礼より)◇


★お知らせ


問題(2018年2月13日の朝礼より)

自分が問題をプラスに捉えられるように脳を訓練するということが大事です。

例えば運転していて、車がパンクしました。
そのときに「パンクした!どうしよう」とそのことに頭がいっぱいになります。
そんなとき自分の脳を訓練する、どう捉えたらいいと思いますか?

パンクしたという事実だけにいってしまって、
「どうしよう遅れる」、「コミュニケーション費とられる」
つい悪いほうばっかりの頭になりがちです。

そのときに脳を訓練してどういうふうに捉えるか、というところで
僕であれば、昔であればジャッキというのが車の後ろにあって、
スペアタイヤがあるから交換します。
それが出来る人は今かなり少ないと思います。

そんな皆がジャッキ上げてスペアタイヤを交換したことないですよね。
であれば、交換する練習になるなとか。

JAFに入っていたら電話して
何か起きたときの緊急な訓練になる、などいろんな捉え方ができます。

何か問題が起きたときに、この現実をどういうふうに解釈したらいいのか
三人称目線で自分を見て、いい方向に捉え、解決していく。

そういうふうな脳の訓練をすることが大事です。
それがまだできていないと思ったら、そういうふうな訓練をしてみようと。

こんなこともありました。
道に犬の糞があって、僕が踏んでしまいました。

「うわ、新しい靴なのに!」と言ったら一緒にいた社員さんが
「ウンがついてラッキーですね!」と言いました。
こじつけでもいいんだけど、そうするとふっと心が軽くなるじゃないですか。

そういうふうに、問題が起きたときにどう捉えるか。

当社の研修のひとつセールス研修も捉え方です。
新入社員の皆さんが一番何が教育の中で大変だったかというと「セールス研修」と言うと思います。

セールス研修もどう捉えるかということで、1回で売れたらラッキーです。
だけど売れなかった時にどう捉えるかというのが大事です。

当社では経理の山下昌紘さんが最多挑戦回数記録を持っています。
セールス研修で大きく成長しました。

9回チャレンジして、クリスマスの寒い日で、
上司もついていって、梅田の茶屋町で販売しました。

くじけそうになったと思うんだけれど、
そういう中でどういうふうに自分でコントロールして成長できたか
そのときの心境を前に出て話してもらえますか。

-山下昌紘———————–

販売できたのもラッキーなのですが、
できなかった事も自分が成長できるチャンスです。
苦労した分だけ喜びが多いです。

付き合ってくれる上司に悪いという気持ちもあるけれど、
同じ24時間なら前向きに捉える
脳の訓練がすごく大事かと思います。

———————————

また、このフィロソフィーの項目の中に真因(しんいん)という言葉があります。
真因というのは、トヨタの生産性方式で使われているのですが
「なぜ?」を5回繰り返すのかという言葉があります。

トヨタはたとえば機械が止まったとき、
なぜ機械が止まったのかまず考えます。

なぜ止まったかというと、オーバーロード、過重負担がかかってヒューズが切れた。
これが一番目のなぜ。

二番目に、なぜ負担がかかったのか。
そしたら、軸の潤滑が十分ではなかった。

三番目に、なぜ十分に潤滑してなかったのかというと、
潤滑ポンプの油の汲み上げが十分でなかった。

四番目に、なぜ汲み上げが不足していたかというと、
ポンプが摩耗してガタガタになっていた。

五番目に、ストレーナーという網がついていなかったので、切り屑が入った。

なぜ機械が止まったかという中で、
だいたい一番とか二番の負担がかかりすぎた、
ということを結論にしてこれだけで終わってしまいます。

もう少しいっても、潤滑油、その次にポンプの汲み上げ、
何故ポンプの汲み上げができていなかったというと、
濾過する網がついていなかった。

真因は濾過する網がついていなかったこと、と導き出します。
真因を解決しないと本当の再発防止にならない。

有名な世界に冠たる企業のトヨタ生産性方式、、
のなぜを5回繰り返して原因じゃなく、
原因の奥にある本当の真因を探すというケースがあります。

当社でもこんなケースがありました。

松井さん前に来てください。
社内運動会の請求書を自分で持っていて業者さんにご迷惑がかかってしまったということがありました。
「気をつけてね」で終わるのではなく、真因を探っていきたいと思います。
何故持っていたのですか?

松井:精算のワークフローに見積書を添付していればいいという認識で、
上司への確認を怠ってしまいました。

奥迫:何故上司に確認していなかったの?

松井:認識不足で、入社3年目なので簡単な相談をしていいのか不安だった。

奥迫:聞くは一時の恥というように、僕はわからないことを全部聞きます。
僕もIT関係の話し合いになるとさっぱりわからないので、たくさん聞きます。

聞かないとわからないし、時間の無駄になります。
だんだんと「社長だからそんなこと知らなかったら恥ずかしい」と
考えてしまいがちですが、わからないことは「教えてください」聞いています。

今回は見栄とかプライドが邪魔をしたというところで確認が不足したということで
何故見栄とかプライドが出てきたのでしょう。

松井:もともとプライドが高くて、それが捨てきれなかったところはありました。

奥迫:捨てていいプライドと捨てちゃダメなプライドがあって、
捨てていいプライドは捨てる。

変なプライドがミスを起こしてしまった。
そのプライドを捨てるにはどうしたらいいか。

日頃の生活から自分を出す、人の目を気にしない。

自分を素直に出して、いらないプライドを捨てて
わからないことはしっかりきく。
こうったことが真因を解決していく助けになります。

ということで、今後はしっかり業務をこなしてください。

—拍手—————

このようにヒアリングして聞き出して
本当の真因を解決するというのは時間がないと大変だとは思います。

ただ、表面の対処だけで終わってはダメだということと、
これは時間をとって話した方がいいというところは、
今みたいに「何故なのか?」と原因を追求していって、
真因を解決することもときには必要と思います。

真因という意味合いはそういうことです。
今日はふたつ伝えたいことは、
問題が起きたときの捉え方の訓練と
真因を探って解決していくことです。

問題が起きたとき、例えば火事が起きました。
何故起きたのか?などとやってる暇はありません。
まずは火を消すことです。

火を消すことは対処なので、次に真因を解決する。
何故出火したのか、例えばガスの栓が開いていた。
何故開いていたのか?を探っていく。

本当の真因を見つけていかないと本当の再発防止になりません。
時には対処をして終わるのではなくて、真因の解決をする、
このふたつを伝えましたのでよろしくお願いします。


★お知らせ


 

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COLUMNIST
奥迫 哲也
ドクターリセラ(株) 代表取締役社長
一般財団法人 りせら財団 理事
奥迫 哲也
TETSUYA OKUSAKO
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「全日本全身美容業協同組合」理事長
「財団法人 日本企業構造改革機構」理事

1964年、島根県江津市生まれ。
1993年、29歳で漢方薬局を開業。
1997年に株式会社シードとして事業拡大、
2000年にはエステティック事業部を発足させ、エステ業界に参入。
安全で結果が見える化粧品をコンセプトに自社製品の開発に取り組み、
2001年アクアヴィーナスシリーズ、2003年ADSシリーズ、
2017年Recella Divaシリーズ、2018年cocochiaシリーズを発表する。
製品は全国のエステサロン3,203店舗(2024年2月末時点)を通じて販売し、業界初「これがないと困るスキンケア」調査開始以来全年連続1位にも選ばれる。また、「ベストアイテム」では3年連続受賞し、殿堂入りを果たす。

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