10年ほど前から3名の知人にそれぞれ、和歌山県橋本市の天然温泉ゆの里で行われている「お水のお話会」への参加を勧められていました。
そこで私をはじめ、役員4名が2020年11月に開催されたお話会に初めて参加。
ゆの里を経営する、株式会社重岡の重岡昌吾社長の水と出逢うまでの温かく不思議なお話と、科学的データに基づいた講演は、参加した役員全員がたちまち魅了されたのです。

私たちも水にこだわりを持ち、水がさまざまなものに大きな影響を与えるという実感、経験を培ってきておりましたが、その現象がなぜ起きるのか、解明することは難しいと感じていました。
そのようななか、水の成分やpHなどでは語り切れない水の違いについての重岡社長のお話は、本当に衝撃的でした。
弊社は沖縄海洋深層水の力を化粧品や飲料水に活用しており、全国からもさまざまなうれしいお声をいただく重要な製品。

特に飲料水は、それまで海洋深層水と沖縄のやんばる地方の名水をブレンドしていましたが、配送コストが高騰していくなか、よい水とはわかっていても取引の継続が難しくなりつつあるという課題があったのです。
手嶋も、名水と呼ばれるものがあると聞けば現地に赴き、ブレンド水として使用できるかどうかの検証を続けるも・・・
第一関門は、健康被害の可能性が懸念される硝酸態窒素を含まない水。
実際には、その条件をクリアできるものは非常に少ないという状況でありました。

お話会の始まる前に、施設が運営するレストランで食事をしたことがきっかけで、ゆの里の水が当社のこだわりの1つである硝酸態窒素が含まれない、国内でも貴重な水であることが分かりました。
「和歌山のゆの里の水と海洋深層水を一緒に使ってみたい」。
役員一同そう強く感じました。
ただ、ゆの里の水は先代社長の遺言により「広告してはならぬ」とのこと。
地元で大切に大切に販売されている水であり、申し出ることも簡単ではないと思われたのです・・・
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次回のコラムでは、「神戸大学大学院農学研究科アクアフォトミクス研究分野との共同研究を開始」についてお話しいたします。
          
