• 中野 裕弓

シンクロニシティとセレンディピティ、 幸運なる偶然

「あなたは目で見えるものしか見ようとしていない。そういう思考の傾向があるから気をつけなさいね」

若かった20代の頃、友人たちとふらっと入った占いの館で先生にそう言われました。

その時の私は「だって目で見えるものしか見えないのは当然じゃない。目に見えないものって何?」と反発したの覚えています。

当時は見えない世界があるなんて思ってもいなかったし、見える世界がすべてだという確固たる信念がありましたね。

だから当然目指すものは見える世界での成功であり物質の豊かさでした。一生懸命生きていたあの頃の自分を懐かしく思い出します。

 

しかし、
今ではこの世には見える世界と見えない世界があって、その両方をつないで愉しく生きる方法を考えている私です。

見えない世界といったら、
例えば神社に行ってお賽銭を上げて祈るとか、星占いや、毎日の占いをテレビで見て、ゲンを担ぐとかそういう位でした。

実は、
見えない世界の方が、現実に見えるものの世界よりももっと広くて、もっと精密でもっとバージョンアップした世界観だったなんて当時は知りませんでした。

私が見えない世界、つまり“精神世界”に足を踏み入れたきっかけは1冊の本でした。

ハリウッド女優のシャーリーマクレーンが書いた自分の体験談のお話でタイトルは「アウトオンナリム」

「Out on a limb」
木登りをしていて「木の枝(limb)の先」に体を乗り出すと、いつ枝が折れるか分からず、落ちる危険が。ここから転じて、「危険を承知で思い切った行動をする」という意味。つまり真実は枝の先の先まで行かないとわからないという意味なんです。

あの有名な映画女優さんがそういう世界の自分の体験談を本にしているのというのが画期的でした。

 

それ以来、いわゆる精神世界というか、見えない世界の本やチベットの行者の話や、不思議な話を手当たり次第に読み、なんだか面白そうだと引き込まれていったのを覚えています。

この世界、一旦足を踏み入れると 後戻りができない…なんて知りませんでした、笑

そして、
今まで信じていた目で見えるだけの現実世界、そこから見えない世界に入り込むときの入り口で誰もが体験するのが「シンクロニシティ」です。

シンクロニシティとは心理学者カール・ユングが提唱した「意味のある偶然の一致」のこと。

一見何のつながりもないようなことが、実はその奥ではちゃんとした法則に則って大きなものにつながっていると言うようなことです。

例えば、
• 気になっていたことに関する情報が次々と目に入る
• 昨日見たドキュメンタリーと関係する出来事が目の前で起こる
• 行きたいと思っていた場所に行く機会が突然訪れる
といった、一見ただの偶然に見える出来事です。

何もわかっていない頃は「まぁラッキー」とただ喜んで流してしまっていました。

ところが
だんだん私はこうした偶然には何か意味があり、もっとダイナミックな方向に自分を導いているのではないかと感じるようになりました。

どれもこれも私の深い部分で何か思ってもいないことを引き寄せようとしてるんだと言うことに気がついてきたのです。すると一つ一つの出来事がもっと深い意味を持ってきたのです。

 

その後に読んだ「聖なる予言」

アメリカにいるときにベストセラーになっていた本。その本を読んでペルーに行きたいなと思っていたのです。そしたらすぐに職場の同僚から故郷に里帰りするんだけど、一緒に行かない?と誘われて、それがどこかもわからずにOK、ぜひ!と答えたらその彼女の家がペルーのクスコにあり、私の42歳の誕生日は近くの”空中都市と言われるマチュピチュ”で迎えることに。その後何度もマチュピチュに行く機会ができました。そこでもいくつも不思議な体験をしました。

私の心は現実に何かが起こるずっとずっと前にそれを仕組んでる、あるいは仕込んでいるという不思議な感じ。
なんと面白いことでしょう。

「シンクロニシティ」という
意味がある偶然に気づき出すと、あら、昨日あのお店に立ち寄ったのも?あそこでこの話を聞いたのも?あら手にした雑誌に書いてあったこの記事も?
私の周りはシンクロニシティだらけだったということに気がつくのです。
まるで人生の謎解きです。
面白くなってきますね。

 

さらに…
「セレンディピティ」

シンクロニシティに慣れてきた頃、その次にやってきたのが「セレンディピティ」です。

これは単なる偶然ではなく、「探しているものとは別の価値あるものを偶然見つける能力」「その幸運に気づく力」、つまりあなたの人生を変えてしまうような出来事になるのです。

これで私の残りの人生変わる!
そういうことに出くわすのですね。それも自分が根回しをして掴み取ったものではなくて、一瞬偶然に見える環境の中にそういうものがキラキラっと光ってくるのです。

そうなるともう毎日起こる出来事は、まるで入場券を買わずに入ったテーマパークのアトラクションのようで面白くてたまりません。

今では私はこんなふうに考えています。

私の人生に起こる出来事はすべて意味があり、一見ネガティブや辛いことのように見えたとしても、それは私の魂を成長させるためのメッセージ。大いなるものが仕組んだシンクロニシティやセレンディピティだと言うこと。

すると、今までの考え方のクセで
私はついてないとか、人が羨ましいとか、マイナス思考の被害者マインドに陥る事はなくなりますよ。

あなたも
人生の謎解き、答え合わせを楽しんでみませんか。

 

2026.6.10
Romi

SNSSHARE

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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