• 奥迫 哲也

やる気を引き出す


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やる気を引き出す(2017年7月10日の朝礼より)

この項目はまさに先週行われた
TSUTAYAを日本一の店舗にした店長でありマネージャー、であり伝説の店長と言われた
黒岩禅さんの講習でも言っていた内容です。

この黒岩禅さんとは、10年くらい前に
武蔵野の経営実践塾に行ったときに一緒だったことを講演を聞きながら思い出しました。

佐藤商会という、TSUTAYAの中で直営以外のFC、
フランチャイズの何店舗かをしている会社が佐藤商会で、そこの社員でした。

何故社員が経営塾に来ているのか聞くと、
幹部実践塾に70万円出して自費で行ったそうです。

それから是非経営塾に参加したいと、これは会社に
許可を得て会社から費用を出してもらって来たということでした。

幹部実践塾の70万円を自費で出すのがすごいと思いました。

それから武蔵野さんで私と同じように講義を小山社長から受けたりする中、
武蔵野での幹部実践塾の講師として、
佐藤商会に講演をする事業部ができたそうです。

サラリーマンの立場でありながら、全国で講演をして、
JR東日本であったり船井総研であったり武蔵野さんで講義をしたり、
今回は全日本全身美容業協同組合で講義をしたという経歴があります。

黒岩禅さんを簡単に紹介すると、
大阪出身の人で、5歳のときにお母さんがいなくなったそうです。

いなくなった原因はお父さんの虐待、DVです。
ということがあってお母さんが出ていったことを今でも覚えているそうです。

それから父親の虐待が始まりました。
体はいつもアザだらけという子供時代を過ごしたそうです。

9歳から新聞配達をさせられたそうです。「働け。お金を稼げ.
」と。
そういうかたちで育ったそうです。
そういう幼少期を過ごし、それからお父さんが失踪し、養護施設で育ちました。

それからTSUTAYAを運営する佐藤商会に入って、
当時は最初は黒岩禅さんいわく、北風のマネジメントと
太陽のマネジメントとおっしゃっていました。

イソップ物語の北風と太陽のマネジメントです。
マネジメント次第で23倍の効果が変わると話をされていました。

ちょうど部下のやる気を引き出すというフィロソフィーで、
北風のマネジメント、太陽のマネジメントというところでしたが、
3時間半の講義だったので数分でまとめるのは難しいですが、
その中でやはりどうしたらやる気を引き出せるかというところで、
時代がひとつ大きく変わっていく。

まさに僕達の育った世代というのは、漫画で例えると「巨人の星」です。
根性、気合い、やる気を引き出す?自分で出せ!という世代です。

今はだんだん変わってきて、機動戦士ガンダムとか
ドラゴンボールとか北斗の拳とか、今はワンピースで、
仲間が大事、夢が大事、助け合うみたいな、
時代が変わってきているという、漫画に例えたマネジメントの話もありました。

どうしたらやる気を引き出せるかというところで、
TSUTAYAの時代にとにかく叱りまくって、毎日怒鳴りまくって
いたのですが、そこからマネジメントスタイルを変えていって、
太陽のマネジメントにしたそうです。

その中で僕が思ったのが、心理学でいうピグマリオン効果です。

ピグマリオン効果を聞いたことがありますか?
心理学の言葉ですが、これは前になりますが、
ある学校で成績のいいAグループ、成績の悪いBグループに分けて、
そこで実験を行ったそうです。

成績の悪い生徒たちに「君たちは優秀な生徒だ」と、嘘を言ったわけです。

Aグループの人達には「君たちは実は成績の悪い落伍者だ」と言ったのです。
本当はAグループが成績がいいのですが、
逆のことを言って実験した結果、
Bグループは成績がどんどんよくなり、
Aグループは成績が下がったという実験結果があります。

ピグマリオン効果は何かというと、
自分が期待されると、期待に応えようとするわけです。

そういう効果があるそうです。

期待されると、自分の中で「本当にできるか、
できないんではないか。上司は褒めてくれるけど
自分にはそんな能力はないかも」と思いながらも、
そのギャップを少しずつでも埋めようとするのです。

それでそういう行動につながっていくということです。

褒めるということを習ったことがあると思います。
叱られるより褒められた方がモチベーションが上がります。
褒めることに関して、褒め達で習いましたね。

具体的に褒めることと、ピグマリオン効果を使えば
どんな褒め方があるかというと、できていないことを褒めるのです。
期待していることを褒めるのがピグマリオン効果です。

黒岩さんの話の中で、こういう話があります。
TSUTAYAの店舗の中でスタッフが250冊の本を発注しようとして、
ボタンを押したら反応が鈍くて、また押して、また反応が鈍く、
また押して…をしていたら、4回押して、250部発注するつもりが1000冊来たそうです。

たとえば後藤さんが商品を発注するのに3000個発注するのに
4回押してしまって12000個発注してしまって、
これは何年かかるんだ?という話です。

そういうときに黒岩さんに悪い報告ということで、
「すいません、間違って1000冊発注してしまいました」という電話があったそうです。

部下が間違って4倍発注してしまったとき、
皆さんが上司だったらどうしますか?

曽利さん、リナーシェで、山本さんが100キロ肉を発注しようとして、
間違って400キロ発注してしまって「冷凍庫にも入らない!」
となったとき、どういうふうに山本さんに言いますか?

曽利さん「最初に返品可能か聞きます。
そこ以外でも売る方法を考えます。」

さすがです。ほんとは怒るかもしれませんねー。
取り繕うのが上手になってきましたね!

黒岩さんは、「1000冊発注したんですか。
1000冊を売る方法を考えよう。売るための絶対条件、
これだけは必要だということがわかる?」ときいたそうです。

それは1000冊在庫があることです。
その条件は整っているわけです。

なので、今まで1000冊って常識外だったけど、
1000冊売って伝説を作ろうと話したそうです。

言われた側はモチベーションが上がります。
怒られて、「なんでそんなミスしたの?確認したの?」と
言われるより、1000冊売る方法を考えた方がいい。

終わったことが仕方がない。
実際は1000冊売れたそうです。

これがピグマリオン効果の実例です。
できていないことを期待して褒めるのです。

さっきの学校でいえば、生徒はそれに応えようとする。ということです。

褒めるということ、中井さんは今日初めて
司会をしていますが、体は大きいけど声が小さくて
頑張っていますが、説教が得意な世代の中村さんはどこを褒めますか?

事実を褒めるのではなく、ピグマリオン効果で褒めてください。
できてないことを褒める。
褒めるの苦手なんですよこの世代は。気合と根性の世代ですからね。

僕は家に帰ったら常務に褒めてもらえます。
出張で久しぶりに会うと「痩せたんじゃない?」といつも言われます。
「痩せてない、太った」と思いますが、
そしたらなんか痩せないとと思います。

中村さん「難しいですね、急に言われても。」
初めてにしてはよかったよ!ちょっと声が小さかったけど、
中井さんだったら絶対もっともっと素晴らしい司会ができる
イメージできたよ。1回目であれだけできたらすごいよ、頑張ってね!
そんな感じで、できていないことを褒めるのがピグマリオン効果です。

今朝実はピグマリオン効果で社員に褒められました。
誰かというと、長嶺さんです。
朝会ったら「ボーナスありがとうございます!」と。

あれ?9時前なのにボーナス振り込まれたのか?と思って
「長嶺さん、ボーナス振り込まれた?」と聞くと
「まだです!でもこれで沖縄に帰ります!」
岩渕さんに確認しました。「今日、振込日だっけ?」と。

「振込日です」と聞いて、よかった!期待に応えようとして、
それで沖縄に帰るというから、ボーナスが振り込まれてなかったら
どうしようと思いました。

ピグマリオン効果を使われました。

今日はできていないことを褒めるピグマリオン効果の話でした。


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COLUMNIST
奥迫 哲也
ドクターリセラ(株) 代表取締役社長
奥迫 哲也
TETSUYA OKUSAKO
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「全日本全身美容業協同組合」理事長
「財団法人 日本企業構造改革機構」理事

1964年、島根県江津市生まれ。
1993年、29歳で漢方薬局を開業。
1997年に株式会社シードとして事業拡大、
2000年にはエステティック事業部を発足させ、エステ業界に参入。
安全で結果が見える化粧品をコンセプトに自社製品の開発に取り組み、
2001年アクアヴィーナスシリーズ、2003年ADSシリーズ、
2017年Recella Divaシリーズ、2018年cocochiaシリーズを発表する。
製品は全国のエステサロン3,203店舗(2024年2月末時点)を通じて販売し、業界初「これがないと困るスキンケア」調査開始以来全年連続1位にも選ばれる。また、「ベストアイテム」では3年連続受賞し、殿堂入りを果たす。

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