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  • 奥迫 哲也

「アクアヴィーナス」の発表後

初のオリジナル化粧品ブランド、「初代アクアヴィーナス」が完成したものの、価格設定の面で課題が浮き彫りになりました。
原価が非常に高いため、「誰にでも使ってもらいたい」という思いとは裏腹に、価格がそぐわない状態に。

化粧品を作るために必要な着手金の半額を支払いましたが、納品後の支払いのめどは経っていない状況でした。
苦しい中、「このまま前進し続けてもいいものか…」と判断を迫られます。

原価には見合わないけれど、3品で1万5,000円の『安全で細胞を元気にする化粧品』を、多くの人に使ってもらいたい。
今後流通量が増えれば原価も下げていけるだろうという希望を持って、事業の継続を決断し、>『アメリカ版美肌再生プログラム』と『アクアヴィーナス』を二本柱に化粧品メーカーとしてのスタート地点に立つことができたのです。

待ちに待ったアクアヴィーナスの発表会。
意気揚々と有名なホテルで開催しましたが、オーダーがあったのは1サロンだけ。
その後、1本ずつ単品で購入できる仕組みに切り替えても、売り上げは伸び悩みます。
使用感を求めるお客様にとっては、物足りなさを感じられていました。

この状況を打破できたきっかけは、エステサロンの先生から、アクアヴィーナスを『エステのコース契約に取り入れる』というノウハウを提供されたこと。

アメリカ版美肌再生プログラムはホームケア用、アクアヴィーナスはサロンケア用として使用する『OGF(オーシャン・グリックス・フェイシャル)プログラム』を提案したところ、肌の赤みの引きが早くなるといった結果を促進することが認められたのです。

こうして、サロンでアメリカ版美肌再生プログラムとアクアヴィーナスが併用されるようになり、徐々に売れ始め、その後マッサージジェルなど、サロンケア専門アイテムも開発されたのです・・・

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次回のコラムでは、「α Gri-X®でオリジナルの美肌再生プログラムを開発したこと」についてお話しします。

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COLUMNIST
奥迫 哲也
ドクターリセラ(株) 代表取締役社長
一般財団法人 りせら財団 理事
奥迫 哲也
TETSUYA OKUSAKO
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「全日本全身美容業協同組合」理事長
「財団法人 日本企業構造改革機構」理事

1964年、島根県江津市生まれ。
1993年、29歳で漢方薬局を開業。
1997年に株式会社シードとして事業拡大、
2000年にはエステティック事業部を発足させ、エステ業界に参入。
安全で結果が見える化粧品をコンセプトに自社製品の開発に取り組み、
2001年アクアヴィーナスシリーズ、2003年ADSシリーズ、
2017年Recella Divaシリーズ、2018年cocochiaシリーズを発表する。
製品は全国のエステサロン3,203店舗(2024年2月末時点)を通じて販売し、業界初「これがないと困るスキンケア」調査開始以来全年連続1位にも選ばれる。また、「ベストアイテム」では3年連続受賞し、殿堂入りを果たす。

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