こんにちは、ナレッジ推進室、漢方養生指導士「福田 貴之」です。
今回のコラムで100本目のコラムです。
「継続は力なり」では無いですが100本目まで続けられたのも、読んでいただける皆様がいるお陰です。
本当にありがとうございます。
今月も少しでもお役に立てる内容のコラムをお届けしたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
今月はまもなく4月に入り、新しい生活が始まる人も多いかと思います。
この時季にしっかり養生したいのが「心の養生」です。
特に「肝(かん)」が影響するこの季節のキーワードは「疏泄(そせつ)」です。
疏泄とは「身体の中の交通整理」のことをいい、この交通整理ができないことで様々なトラブルが起きてきます。
今回はこの交通整理を上手に行うお巡りさん(肝)がどんなものなのかを見ていきましょう。
ようやく春めいてきましたね。
4月には新しい出会いが沢山生まれます。
きっと一生のお付き合いになるような出会いもあるでしょう。
その反面、人間関係や集団行動がストレスになる人もいるでしょう。

春特有の心のゆらぎが生まれやすくなる時季でもあるのです。
春は芽吹きの季節ですが、心も外へ向かって動き出そうとして無理をしやすい時期でもあります。
自分の心に無理しないように上手にコントロールしていきましょう。
「肝(かん)」は感情をコントロールします。
この肝にコントロールされると「気(エネルギー)」が滞り「気滞」というトラブルになります。
気滞はエネルギーが滞っている状態ですので、できるだけ早く流してあげたいのですが、エネルギーが流れないと、眉間のシワ、肩こり、血行不良による顔色のくすみ、生理前の肌荒れとして現れることがありますので、まずは「気」を流す養生を行いましょう。

「気」は香りにより流れやすくなりますので、良い香りを活用し、サロンケアではアロマオイル(特にシトラスやミント系)でトリートメントなど行うことでケアしてあげましょう。
ホームケアでもディフューザーなどで香りを使い、嗅覚から脳へ信号を送って「気」を流してあげましょう。
食材ではどんなものが良いでしょうか?
「疏泄(そせつ)」を助け、滞った「気」を流してくれる食材を漢方では「理気薬(りきやく)」や「芳香性(ほうこうせい)の食材」とよびます。
4月の養生として、特におすすめしやすい食材を3つのグループに分けてご紹介します。
1. 香りで気を巡らせる「香味野菜・ハーブ」
「肝」は香りの良いものを好みます。
香りが鼻を抜ける瞬間に、ギュッと縮まった気がフワッと解放されます。
セロリ・春菊・三つ葉: 春のデトックス野菜の代表格。イライラや頭ののぼせを鎮めます。
ミント(薄荷): 喉のつかえ感や、こもった熱を逃がすのに最適です。ミントティーもおすすめ。
大葉(しそ): 気が滞って胃腸の調子が悪い時、巡りを復活させてくれます。

2. 滞りをほどく「柑橘類」
酸味と香りの組み合わせは、漢方でいう「肝」の働きを最もサポートする組み合わせです。
グレープフルーツ・オレンジ: 気の巡りを良くし、気分をリフレッシュさせます。
レモン・ライム: 絞り汁を白湯や料理に使うだけで、疏泄を助ける養生になります。
金柑(きんかん): 喉の通りを良くし、ストレスによる胸の苦しさを和らげます。
3. 春の苦味でデトックス「旬の山菜」
4月ならではの食材は、冬の間に溜まった老廃物を出し、気の流れを整える力があります。
菜の花・タケノコ: 「肝」の熱を冷まし、スムーズな巡りを作ります。
ふきのとう・タラの芽: 独特の苦味が、冬の「休眠モード」だった体を目覚めさせ、気の流れをオンにします。
旬の食材が季節を感じ、幸せを感じる食材ですが、そのときにあったトラブルを解決してくれる食材でもあります。
上手に取り入れて気持ちがもやもやしやすい春を乗り越えましょう。
以上です。
本日もお読みいただきありがとうございました。
ナレッジ推進室 漢方養生指導士 福田 貴之でした。