こんにちは、漢方養生指導士「福田 貴之」です。
今回のテーマは「お彼岸について」です。
お彼岸と言えば「彼岸花(ひがんばな)」を思い出しますが皆さんは如何でしょうか?
実は漢方でも彼岸花は鱗茎(りんけい)<球根部>を使い石蒜(せきさん)と言う漢方薬として使われています。
民間療法では、むくんだ足の上に貼ることでむくみの軽減などにも使われたようです。
また漢方薬としての「石蒜(せきさん)」は去痰、利尿、解毒、催吐薬(さいとやく)として用いられてきました。

そんな彼岸花ですが、いろいろな名前を持ち、そして忌み嫌われています。
彼岸花の名前を検索してみると別名で、「死人花(しびとばな)」「地獄花(じごくばな)「捨て子花(すてごばな)」などの名前がついていて子供のころはあぜ道などに彼岸花が一列に並んで咲いていると怖かった思い出があります。

なぜこんな名前がついたのか?
それは花全体に「毒」を持っているからだと言われています。
毒と聞くとやはり避けたくなりますし、良いものとらえられないですよね。
しかし昔の人はご先祖様を守る為に、この彼岸花を上手に活用していたようです。
それはどういうことかというと、彼岸花は特に鱗茎(りんけい)という土の中の球根部に強い毒を持つと言われています。
昔お墓の周りに彼岸花が植えられていたのは、彼岸花の球根の毒によってモグラがお墓を荒らさないようにと植えられていたそうです。
また、田んぼのあぜ道にもよく真っ赤な彼岸花が植えられていたのも同じように田んぼを小動物に荒らされないようにと考えた先人の知恵でした。
皆さんは今まで持っていた彼岸花のイメージから少しは変わりましたでしょうか?
色も形も名前も少しだけ離れたところにある彼岸花。
漢方でも人を助けることに使われています。
名前や色や形など、外見だけで判断してはいけないと教わっているようですね。
漢方も、病気を見るのではなく人を見るといわれています。
聞いて、見て、嗅いで、触って。
勝手に決めつけるのではなく、その人の本当に辛いところや悪いところをしっかりと確認し、良くするための生活習慣からアドバイスしていきます。
彼岸花という花はそんな人として大事なことを思い出させてくれる素敵な花だと思います。
ちょとだけ見方を変えて、彼岸に咲く花「彼岸花」を見てみませんか?
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。