こんにちは、ナレッジ推進室、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
今月のコラムは「桜のアンチエイジング効果」についてお話しをしてみたいと思います。
4月末に入り、すでに桜は葉桜に変わり初夏の陽気を感じる季節になりました。
しかし4月といえば、そして日本の春といえば「桜」のイメージがありますよね。
今回は「桜」と「東洋医学」についてお話ししたいと思います。
最後までお読みいただけると嬉しく思います。
「桜」といえば「春」や「新生活」「お花見」など思い浮かべる人が多いのではないのでしょうか?
私も「桜」といえば「新生活や新入生」などが思い浮かびます。
「桜」という言葉は単に花の名称というだけでなく、実は「桜」の語源のひとつには「咲く」という動詞に複数を意味する「ら」を加えて名詞となったといわれています。
他にも古事記から「木花開邪姫(コノハナサクヤヒメ)が、桜の精だったのではないか?という話より「サクヤ」が転化したのではないかいう説もあります。
桜の如く華やかに咲いて、桜のように儚く散った絶世の美女であり、桜の語源といわれています。(あくまで説です)
素敵な話がいくつもある「桜」ですが、漢方では桜の樹皮から採れる「桜皮(おうひ)」というものがあり、「解毒・排膿(はいのう)」や「鎮咳薬(ちんがいやく)」といって活用されてきました。
しかし、最近は「糖化」にも有効的な働きを示すことがわかり、肌のくすみや硬さなどに影響する糖化の予防に山桜エキスなどが有効であるといわれています。
もう少し詳しくお話をすると、「糖化」とは「メイラード反応」とよばれ、血液中のブドウ糖(糖質)とタンパク質が自分自身の体温にて熱せられて作られるAGEs(エイジス)により、肌を「焦がす」ことによって、くすみ、肌が硬くなるトラブルにつながります。
「ホットケーキ現象」ともよばれ、ホットケーキを焼くと表面が硬くなり、茶色く焦げる状態が肌の上で起こっていると思ってください。
20年くらい前は「糖化」という言葉はあまり聞きませんでしたが、最近は糖化予防の化粧品成分が増え、糖化という言葉が比較的メジャーになりました。
糖化は名前の通り、糖質を多く摂りすぎることで起きるトラブルの一つです。
日本人はお米の国の人でもあり、小麦製品も好きな人種ですので糖質を多く摂りがちです。
気づかないうちに糖質過多に陥り、糖化した肌を作っている可能性があります。
肌を糖化させないためにはどうしたら良いでしょうか。
まず、糖質を摂りすぎないこと、糖質をエネルギー源として消費することが重要です。
しかし、食べたいものを我慢する、消費するために運動をしなくてはいけないなど、我慢や強制が入ることに人は気持ちが動きにくいのも確かです。
食べたいものは食べながらも、糖化を防ぐには何か別の方法がないでしょうか。
そのために今回「桜」を取り上げたのは、桜の花びらにはAGEsを作らせない力を持っているため、肌の糖化を防ぐことができるといわれています。
他にもカモミールやトウモロコシの髭やセイヨウオオバコ種子エキスなどもAGEsを作らせない作用があるといわれておりますので気になる人は探してみてくださいね。
またできてしまったAGEsを分解する作用がある成分には、「よもぎ」「芍薬」なども有効的に働きますので、気になる人は日々毎日のスキンケアで活用してみてはいかがでしょうか?
食事も我慢するのはストレスになりますので、インナーケア製品で糖質の吸収を緩やかにする食物繊維である「難消化デキストリン」が入ったものを摂取することで、ミネラルの吸収を阻害しないで(食物繊維だと腸には良い効果を期待できますがミネラルの吸収を阻害するので難消化デキストリンがおすすめです)糖質コントロールできますので取り入れてみましょう。
まだまだ「糖化」という言葉は一般的ではありませんが、健康で美しい身体を保つには7割「抗酸化」2割「抗糖化」1割「抗炎症化」が日々のケアで必要といわれております。
2割ではありますが、知らない間に肌が糖化していた・・・なんてことが無いように日頃より糖質摂取に気をつけるのと、糖化を防ぐスキンケアを始めてみませんか?
以上です。
本日もお読みいただきありがとうございました。
ナレッジ推進室 漢方養生スタイリスト「福田 貴之」でした。