こんにちは、ナレッジ推進室 漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
冬支度が始まりましたね。
※しかしこの時季に熱帯低気圧(台風)が発生するってニュースが流れていました・・・
2024年は11月7日から二十四節気でいうと「立冬(りっとう)」です。
「立冬(りっとう)」は、冬がはじまるころをいいます。
木枯らしが吹き、木々の葉が落ちはじめ、はやいところでは初雪の降る地域もでてきます。
これからの寒さに備えて、冬の準備を始める「こたつ開き」の時季でもあります。
「こたつ開き」とはなんでしょうか。
日本には江戸時代から伝わる「こたつ開き」という習慣があります。
こたつ開きとは、亥の月(いのつき<11月>)の最初の亥の日(いのひ)にこたつを出す風習のことで、今年2024年は11月7日にあたります。
陰陽五行説において亥は『水』の氣を持ち、『火』を制する力があります。
現代と違い昔、こたつは囲炉裏(いろり)や火鉢(ひばち)を使って暖を取っていたため火事が多かったようです。
先人は火事にならないように思いを込めて亥の日にこたつを出したのでしょうね。
「こたつ」というキーワードがでてきたように、本格的に寒さが訪れます。
この寒い時季は養生ではどのようなことに気を付けて行けばよいのでしょうか?
冬の五行での感情は「驚きと恐れ」です。
あまり考えごとや心配事をすると「腎」を痛めるといわれています。
「腎」は「老化」に関係ある体の部位に関係があり
「膀胱」、「骨」、「髪」、「耳」
などに影響があり、年を重ねると弱ってくる部分でもあります。
冬は天候など季節の状況で、気分が落ち込みやすく「心配事」が増えますが、あまり思い悩まずに、楽しく、元気に過ごすことが望ましいといわれています。
また寒くなるこの時季は身体を温めることも重要になります。
11月の食養生では「肺」と「腎」を意識した食材を摂りましょう。
「肺」は白い食材でしたね。
肺をうるおし呼吸器系のトラブルを防ぎます。
11月でしたら「大根」や「レンコン」などがおすすめです。
どちらの食材も「肺」をうるおしてくれますので、咳や痰などのトラブルを助けてくれます。
また「腎」は黒い食材が助けます。
黒ゴマ・黒きくらげ・黒豆・牡蠣・鰻など
上記黒い食材で「腎」を補いましょう。
身体を温める食材では長ネギ、シソ、ニラ、香辛料などを上手に取り入れていきます。
冷えは身体の血液を滞らせ老化の原因や体調不良の原因になりますのでちょい足ししてみましょう。(食べすぎは胃の負担になりますので注意してください)
身体を温めることで体温を留めようとしていた血管は開き血流が流れやすくなります。
血液は酸素と栄養を全身に流すためのパイプラインです。
身体や肌を健康に美しく保つためには毛細血管に流れる血液が隅々まで流れることが重要です。
そのためにも11月からは寒さ対策、身体を冷やさない養生を心がけ、身体の内側からもそして外側からも身体を温め体調管理をしっかり行いましょう。
以上です。
本日もお読みいただきありがとうございました。
ナレッジ推進室 漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。