こんにちは、ナレッジ推進室、漢方養生指導士「福田 貴之」です。
3月が近づいてきました。
暦の上ではとっくに「春」を迎えていますが、季節として「春」を感じるのは3月からではないでしょうか。
まだまだ寒暖差が激しいですね。
そして今もすでに始まっている花粉症も3月より、より一層酷くなる人もいるようです(考えたくない人も多いですよね)。
肌も季節の変わり目は「ゆらぎ」によって肌荒れをおこす人が増えてきます。
今回は昔のコラムでもお話ししました「ゆらぎ」について再度お話しします。
どうぞ最後までお読みいただけると嬉しく思います。
「ゆらぎ」は季節の変わり目におこりやすいといわれています。
東洋医学ではこの季節の変わり目を「土用(どよう)」とよび年に4回巡ってきます。
土用は、「立春」・「立夏」・「立秋」・「立冬」の直前の約18日間をいいます。
4つの土用それぞれ、「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」ともよばれています。
この時季は季節の変わり目にあたり、空気の乾燥や湿度の影響で肌荒れが起こりやすく、肌がゆらぎやすい時季とされています。
今の時季であれば「花粉」や「黄砂」などが私たちの肌を知らずに襲い肌荒れを起します。
また季節の変わり目は上記で記載しているように、寒暖差によって空気が乾燥し肌のバリア機能が脆弱になります。
いつもお伝えすることは同じになりますが、バリア機能が正常に働かない条件に「乾燥」「敏感(刺激になるものがある)」が関係します。
できるだけ肌表面をむき出しにするのではなく、天然のバリア機能がうまく働かないのであれば人工的にバリア機能を作り、肌を守ってあげましょう。
この時季、見えない敵から守るには大きく2つの対策があります。
1つ目は家に帰ったらすぐに顔表面の付着物を洗い流すこと。
ずっと残ることで肌へダメージを与える可能性があります。
帰宅後は、人に会う約束が無いなど外出する予定がなければ、メイクを落としスキンケアは早い段階で終わらせると安心です。
もしお使いのスキンケア製品にアンチポリューション機能がついているものであれば肌に付着したものが取れやすくなる仕組みをもっていますので、肌荒れが起きる人はアンチポリューション効果の期待できるスキンケア製品を試してみるとよいでしょう。
2つ目は人工的なバリア機能を作り、付着物が直接肌に触れないようにすることです。
過剰な保湿は肌トラブルの原因にもつながりますので、不必要に過剰な保湿をする必要はありませんが、粉をふく程乾燥していている、軽度な肌のひりつき、軽度の赤みがあるなどあれば保湿剤を使い、バリア機能を正常に整えてあげましょう。(保湿剤が肌荒れを酷くするような場合は別の原因や大きなトラブルになる可能性もありますのでクリニックでしっかり見てもらいましょう。)
保湿の仕方は状況によりますが、ジェル基剤の保湿剤で角質内をうるおわせてから、クリーム基剤の保湿剤で蓋をしてあげると保湿が長時間続きます。
こちらも何回も説明していますね。
「ゆらぎ」は季節の変わり目に起こす人が多いですが、起こりやすい人は今まで使ってきたスキンケア製品やメイク製品が知らぬ間に自分の肌にダメージを与えて敏感な状態にしている可能性も考えられます。
自分の肌に合ったスキンケア製品を、肌荒れを繰り返すようでしたら見直してみましょう。
自分自身の肌を健康な状態にすることで「ゆらぎ」から守ることができますので、季節の変わり目に肌荒れが気になる方は試してみてはいかがでしょうか?
以上です。
本日もお読みいただきありがとうございました。
ナレッジ推進室 漢方養生指導士 福田 貴之でした。