こんにちは、ナレッジ推進室、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
2月に入り、今月は関東では大雪が降りました。
私もちょうど関東に出張でしたので心配していましたが、日頃の行いが良かったのか(笑)、影響なくお客様の元に訪問することができました。
今月のコラムは「温活」についてお話をしてみたいと思います。
雪が降り、積もったように2月はグッと冷える時季でもあります。
寒暖差もありますが、冬は身体を温める養生を意識しましょう。
冬は「腎(じん)」をいたわる季節です。
温まる食材を摂り、身体を温めることで、「腎」をいたわることができます。
「腎」は冷えると寒邪(かんじゃ)機能を低下させます。
「腎」は成長・発育・生殖・老化などに関わる泌尿器・生殖器・腎臓などの機能を表します。
そして「腎」の働きが悪くなる、不足することを「腎虚(じんきょ)」といいます。
「虚(きょ)」とは「衰えた状況のこと」をいいます。
寒い時季は特に「腎」が弱り、泌尿器や生殖器、老化などに影響します。
この時季に「腎」を労わることは「アンチエイジング」にも影響し、五行で見ると「骨」や「耳」「髪」などに影響を持ち、年を重ねることで弱る部位に関係します。
そのため、1年を通して労わりたい部位ではありますが、冬は特に冷えにより弱る部位でもありますので意識しましょう。
では、「腎」を寒邪(かんじゃ)から守るための温める養生を見ていきましょう。
身体が冷えるなどのトラブルを感じた場合は「腎陽(じんよう)」が不足している状態です。
足腰などは腎陽が不足していることで冷えますので入浴などで身体を温めましょう。
また外に出かける際は足先が温かくなる靴下をはいて出かけましょう。
部屋の中でも素足ではなく、ルームシューズや靴下・レッグウォーマーをはいて足先を温めるようにしてください。
部屋でちょっとした飲み物を飲む場合も、温かいウーロン茶や紅茶など発酵したお茶を飲むと身体を温めてくれます。
お茶は発酵されているものは温めますが、発酵していない緑茶などは逆に身体を冷やしますので注意してください。
身体を温めて「腎」を補ってくれる食材を見てみましょう。
補腎(ほじん)・・・腎の氣(エネルギー)を蓄える補腎(ほじん)食材を取り入れましょう。
鶏肉・豚肉・根菜類はエネルギーを蓄える、元気になるために必要な食材です。
また腎は五行五色でいうと「黒」です。
黒い食べ物でいうと黒ゴマ・きくらげ・昆布など取り入れることで「腎」を補い身体を温めてくれます。
どうしても身体を冷やす食材などを食べるときは、調味料(生姜、コショウ、山椒、天然塩、唐辛子、豆板醤、シナモン、にんにく、八角、味噌、しょう油…など)を活用し身体を温めるものを追加して身体を冷やさないように工夫していきましょう。
特に女性は冷えから起きるトラブルが多くあります。
他にも身体を冷やさない工夫として、「くび」とつく場所は特に冷やすことなく温めることが重要です。
「首(くび)」・「手首(てくび)」・「足首(あしくび)」・「腰まわり(くびれ)」など冬の間は意識して温めるようにしましょう。
マフラーやストール、レッグウォーマーなども活用することで冷えにくい状況になり、「腎」を労わることができます。
くびれのある腰回りはホッカイロなどを上手に使い温めてあげると良いですね。
以上です。
春に向けて温かくなりはじめましたが、「三寒四温(さんかんしおん)」で寒暖差の厳しい季節です。
身体を温めて、春に向けて元気を蓄え新しいことにチャレンジできる準備をしてまいりましょう。
本日もお読みいただきありがとうございました。
ナレッジ推進室 漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。