こんにちは、ナレッジ推進室、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
年明けのコラムは「春の七草」についてお話したいと思います。
今年も東洋医学の養生や薬膳のお話を踏まえお話できればと思っています。
どうぞ最後までお読みいただけると嬉しく思います。
宜しくお願いいたします。
早速ですが、「春の七草」はどんな食材なのでしょうか?
・セリ・・・競り勝つ
・ナズナ・・・撫でて汚れを払う
・ゴギョウ・・・人形や仏物
・ハコベラ・・・繁栄がはびこる
・ホトケノザ・・・仏の安座
・スズナ(カブ)・・・神を呼ぶ鈴
・スズシロ(大根)・・・汚れの無い清白(せいはく・すずしろ)
名前は知っていても、食材として活用することがないものも多くあり、私たちの日常からは離れた習慣になりつつあります。
そんな春の七草ですが上記をお粥にして食べます。
また春の七草を明日1月7日の人日(じんじつ)の日に食べることで1年間の「無病息災」を祈るともいわれており多くの家庭では1月7日に七草粥をたべる習慣があったようです。
現代にまで伝わる、1月7日に七草粥を食べるという風習は、もともと日本にあった、七種類の食材で作った粥を食べて健康を願う風習と、正月に若菜を摘む風習とが、中国から伝わった「人日(じんじつ)」の風習と混じり合って、人々の間に根づいたものです。
「人日の節句」は前にお話したと思いますが、1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の5日を五節句(ごせっく)といって奈良時代に中国から伝わった、めでたい日を指します。
現代では中々、春の七草粥を食べることも少なくなってきましたが、フリーズドライに加工した七草やレトルトになった製品も販売されていますので、1月7日に春の七草粥を食べ、2023年も無病息災を祈り、健康で楽しく仕事に遊びを満喫していきましょう。
また春の七草は胃腸も労わりますので、お正月に美味しい食べ物を沢山食べて疲れた胃を労わり、不摂生が続いた食習慣も春の七草から元に戻していきましょう。
胃のトラブルは美容でいえば「ニキビ」や口回りのトラブルが起きやすいことはご存じの方も多いかと思います。
胃の調子を整える事で食べた食材の栄養をしっかりと吸収しやすい状態にしてくれます。
肌トラブルの一つの要因として、肌への栄養不足も影響します。
また胃腸で考えると胃で栄養の吸収後、便秘などのトラブルがあると、吸収した後の不要なものが排泄できずに毒素として血液にのり、肌に影響も与えますので、ニキビや肌荒れなどの原因になるといわれています。
そうならない為にも、お正月の不摂生により、胃腸の調子が悪い人は、優しい食事を心がけ、疲れた胃を元に戻してあげましょう。
以上です。
本日もお読みいただきありがとうございました。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。