こんにちは、漢方養生指導士「福田 貴之」です。
今回のコラムのテーマは「お正月について」です。
私自身は喪中のため、新年の挨拶はできませんが、素晴らしい一年の始まり、みなさん如何お過ごしでしょうか?
漢方で新年と言うと「御屠蘇(おとそ)」を思い浮かべます。
「御屠蘇」とはどう言う意味でしょうか?を調べてみると「御屠蘇」の「屠」は「邪気を払う」と言う意味があり、「蘇」は「身体をよみがえらせる」と言う意味があるようです。
新年、「邪気をはらい、身体をよみがえらせる」。と言う意味の「御屠蘇」。
いいですね~「新しい自分」「まっさらな自分」とでもいいましょうか?
この御屠蘇ですが、中国の名医の華陀(かだ)が考案したと言われています。
華陀は2世紀前後の古代中国で抗生物質などない、伝染病が蔓延していた時代に漢方を使い病気の予防と厄除けの願いをこめて「屠蘇散(とそさん)」を発明したと言われています。
その当時の処方は「白朮(びゃくじゅつ)」「桔梗(ききょう)」「山椒(さんしょう)」「防風(ぼうふう)」「肉桂(にっけい)」「大黄(だいおう)」「烏頭(うず)」「抜契(ばっかつ)」の8種類でつくられていました。
現在は「大黄」と「烏頭」「抜契」を抜いて「陳皮(ちんぴ)」を代わりに入れたものが「屠蘇散」として使われているようです。
そんな「御屠蘇」ですが、中国から日本へ伝わり飲む習慣が始まったのは811年ごろではないかと言われています。(諸説あり)
宮中で「御屠蘇」を飲む習慣が始まったのち、庶民へ広がり、江戸時代には、歳末に町医者へのつけを支払いに行くと、お返しに「屠蘇散」をくれたと言われています。
もらった「屠蘇散」をお酒に漬け込んだ薬酒(やくしゅ・くすりざけ)が「御屠蘇」として定着したと言われています。
最近はお正月に「御屠蘇」を飲む習慣がある家庭は少なくなりました。(私もですが・・・)
日本の文化には家族や友人、相手を思いやる気持ちが隠れた習慣が沢山あると思います。
古い風習に囚われる必要はないと思いますが、「おばあちゃんの知恵袋」のように深い意味があるのが昔からの習わしです。
少しだけ「日本」の美しい風習を見直してみませんか?
これからますます寒い日が続きます。
体調管理をしっかり行い、インフルエンザにかからないように体力をしっかりつけましょう!
今回もお読みいただきありがとうございました。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。