こんにちは、漢方養生指導士「福田 貴之」です。
今回のテーマは「夏の養生について」です。
今年の夏はいつもと違い、マスクが手放せない「夏」になりました。
毎日ニュースで流れる「コロナウイルス」から身を守る方法として3密がうたわれ、
マスクの着用が義務付けられていますが、これからの季節で怖いのはマスクによる熱中症です。

夏でも快適に過ごせるように色々な工夫されたマスクが販売されていますが、
マスクだけでなく日々の生活習慣から、暑い夏を乗り切る為の養生を行いましょう。
今回は、暑い夏を乗り切る為の「夏の養生」についてお伝えします!!!
◇「夏」の不調について
夏は陰陽で言うと「陽」が最も盛んになる時期です。
天地万物、全ての物を成長させると言われています。
そんな幸せいっぱいの時期ではありますが、「暑邪(しょじゃ)」と言う邪気が身体に悪さを起こす時期でもあります。
例えば・・・
暑邪は「熱」と「湿」両方を持ち合わせているので、熱が身体の中に入ることで「ぼーっとしたり」、
「身体が炎症を起こし湿疹・かゆみを起こしたり」、「汗をかきやすくなり、身体の水分が少なくなることで血栓ができやすくなったり」など、
良いことはありません。
エネルギーである「気」を沢山使い、身体の体液(血液・リンパ液など)である「津液(しえき)」を枯渇させる時期でもあります。

また五行で言えば夏は「心」です。
「心」には次のような働きがあると言われています。
【1】血流のコントロール
【2】精神・意識・思考の関係
【3】「舌」「脈」「汗」「顔」の支配
この暑い夏によって、上記の「心」の働きが悪い影響を受けてしまいます。
どんな症状が起こるかと言うと、「暑邪」によって動機や息切れ・不眠・物忘れに味覚障害、多汗に顔面紅潮など、
多くの人が感じる夏の不快な状況は大小あります。
みなさんも感じたことがあるのではないでしょうか?
また、夏の不調で多いのは「胃腸のトラブル」で、
暑さの緩和で冷たい飲み物や食べ物をとりすぎて体調不良を起こしやすくなってしまいます。
◇夏の過ごし方で気を付けるべきこと
そんな「夏」は以下の点に注意しましょう。
◆冷たい物は取りすぎない。取るときは一気に食べない、飲まない。常温のお水を飲むなど胃腸を冷やしすぎないように注意しましょう。
もちろんご褒美は大事ですので、アイスやビールを頂くときはおしゃべりしながら、少しゆっくり、優雅に頂きましょう。
◆気(エネルギー)の巡りを良くするために香りの高い物を食しましょう。
香菜シャンツァイ(コリアンダー)、山椒、ジャスミンなどがお勧めです。
香りが食欲を増進し夏の疲れた体にエネルギーを巡らせます。
◆暑い夏は夏野菜を食べて体の熱を取り除きましょう。
ゴーヤやキュウリ、トマトになすなど夏野菜は身体の熱を取り除く役割があります。
カレーなどの香辛料が入ったものと組み合わせると香りと一緒に元気(気の巡り)がでて夏バテ防止にも役立ちます。

「冬病夏治(とうびょうかち)」と言って、“冬にかかる病気の治療は夏からしましょう”という意味の言葉があります。
冷えや喘息、リウマチなどは冬に酷くなる可能性がある為、「陽」の気が一番強い夏にしっかり養生しましょう。
現代病としては、暑い夏を乗り切る為にクーラーがありますが、寒すぎるとそれはそれで身体を壊します。
身体を冷やしすぎない様に自分の身体の声をしっかり聴いて、乗り越えましょう。
温暖化により地球環境が崩れています。
せっかくの日本の四季も季節が変化をしているように感じます。
暑い寒いも季節があるから感じられますが、文明の発達によって素晴らしい四季を感じにくい世の中になっているのも確かです。
体調を守りながら、日本の四季を上手に感じる生活。
そんな優しい生活を教えてくれるのが養生です。
夏に負けない毎日を過ごしましょう!
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。