こんにちは、漢方養生指導士「福田 貴之」です。
今回のテーマは「働くについて」です。
昨年の同じ時期にも同じテーマで書かせていただきました。世の中は「働き方改革」が進んでいて、働きやすい環境を作る改善を行っているかと思います。
「働く」とは「はたを楽にすること」と前回も書きました。
自分の周りの「家族」や「一緒に働いている人」をらくにしてあげることが「働く」なんですよね。
しかし受け手としては周りではなく、自分自身に指が向いてしまっていて、“周りの人を楽にしてあげる”ではなく“自分自身が楽をする”ことが働き方改革だったりしています。
もちろん、毎日の業務が楽になればそれはそれで嬉しいのですが、それが業績に繋がっていなければ、お給料を頂いている会社や仕事が無くなってしまいます。
自分自身も弱い人間なので、最初の受け方は「勤務時間を短くして」、「仕事量も減らして」など結果ばかりに気持ちがいっていました。
でも大切なのはその間にある工程ですよね。
気持ちよく働くためにすることは
・時間を減らすために何をしなければいけないか?
・業務数を減らすために何をしなければいけないか?
を考えて実行する事が結果、「働き方改革」に繋がります。
楽して時短できても、「会社がなくなる」、「お給料がもらえなくなる」では意味がなくなってしまいます。
その為に漢字にあるように人が動くから「働く」なんです。
自分で考えて動かないと「働き方改革」はできないですよね。
会社に「フィロソフィー」という考え方のバイブルがあるのですが、「評論家はいらない」というフレーズがあり、とても好きなフレーズです。
この「働き方改革」もこれがダメだ、あれば嫌だと言って行動していない評論家が多い様に感じます。(自分自身も含まれますが(笑))
漢方でも結果だけを見るのではなく、その間の工程を大事にするのが漢方であり養生(ようじょう)と言われます。
例えば、春の花粉症を少しでも楽に過ごしたいと思えば、何も症状がない時期から、食べるものや行動を変えて、花粉症が酷くならないように行動します。
その行動が養生であり、工程だと考えています。
お腹が痛いから痛み止めを飲むのは結果だけを見てますが、なぜお腹が痛くなったのか?
というそれまでの工程の中をきちんと確認できれば、
お腹を出して寝たことで冷えたのか?前日に生ものを食べたことが原因だったのか?など考えられることを考えて、
次回同じことが起きないように行動や状況を変えることでお腹が痛くならないようにする。
これが大事だと思います。
年末も近づき来年の春には新しい新入社員も入ってきます。
はたをらくにする
行動が今の職場では出来ていますか?
はたをらくにするのは周りを楽にすることです。
「働き方改革」に大賛成ですが、自分自身や自分の会社を良くする為だけに行う改革は成功しないと思います。
どうしたら良くなるか?
根本改善を話し合い、行動に移してこそ初めて結果が伴うのではないかと思います。
みんなが楽しく働ける環境を作ってみませんか?
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。