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  • 中野 裕弓

学ぶことの面白さ

強い日差しの中にも、時折、秋の涼しさを感じるようになってきた今日この頃、〇〇の秋といわれているたくさんの言葉の中でも「学びの秋」について考えてみました。

生涯学習という言葉を耳にしたのはいつ頃だったでしょうか。

⚫️「生涯学習とは、人が生涯にわたり学び・学習の活動を続けていくこと。日本においては、「人々が自己の充実・啓発や生活の向上のために、自発的意思に基づいて行うこと」とあり昭和56年あたりから使われだした言葉だそうです。

“自発的意思に基づいて”というのがいいですね。
学ぶことが本業の学生時代だけではなく、新しいことを学ぶ面白さは、私たちが生涯楽しめることの1つだと思います。

友人にその道で成功し、社会に大きな影響力を持つ人が、もっとその道を極めたいと60代で大学院に入り直した人がいます。

漢方に興味を持ち、コロナの間、通信教育で中国の医学・中医学を学び、最近その学位を取得された頑張り屋さん。

かねてより代替医療に興味を持ち、最近学校に通って鍼灸師の国家ライセンスに挑戦している作家さんもいます。

人生の半ばで学び直したことを今後の仕事の役に立ててキャリアを積んでいくという人もあれば、趣味の領域を極め、人生を深く豊かにしたいという人たちもいますね。

区や自治体で主催する健康麻雀のクラスに通い、楽しみながら大会やトーナメントで腕を競っているシニアの方もいます。
週末ごとに仲間と集い麻雀を楽しむという老後の楽しみが増えたと喜んでいます。

そういう様々な人生の過ごし方に触れるたびに人生まだまだ可能性がいっぱいだと大いに刺激されます。

学びの秋、
自発的に学びたいと思うところにアプローチし、同じような思いの仲間と出会うのも楽しいものです。

最近は直接その教室に出向かなくても済むオンライン講座も盛んですね。

私もSNSでよく広告の出ているAI (アーティフィシャルインテリジェンス・人工知能)、ChatGPT無料入門講座を申し込んでみました。

最近のテクノロジーがどれだけ私たちの生活を楽にしてくれるか概要を知りたかったのです。

講師は、「これからの時代AIと上手に付き合っていくこと、ChatGPTなどを使いこなすことが必須になる」と力説されていました。

“生成AI”も出てきました。

● 生成AIとは「さまざまなコンテンツ(情報内容)を生成できるAI」または「さまざまなコンテンツを生成する学習能力があるAI」
そして、ChatGPTは生成AIの中でもテキストの生成に長けたサービス、ということでした。

〜〜〜

ここでちょっと余談です…
生成AIってなんのこと?
と思っていたときに、私自身にもこんなことがありました。

3月のある日、友人が「ロミさんの愛のコーヒーカップのことがYouTube動画で紹介されているよ」と知らせてくれました。

本の内容をダイジェスト版で次々紹介する「ハピ研」というサイトで私の著書が紹介されました。

●「世界でいちばん自分を愛して」
日本文芸社 2011

(このサイトで紹介されて5ヶ月、すでに16万回以上も再生されてびっくりしました)

これは30分のアニメの動画です。
ぜひ見てみてください。

● YouTube
「ハピ研 愛のコーヒーカップ」

なんて書かれているのかなあとドキドキしながら見たのですが、
不思議なことに、内容にはどこもざわっとすることがなく、私が本の中に書いた思いそのままがまっすぐに表現されていたのです。

このサイトのオーナーさん、どうしてこんなに私の想いを深く理解してくれたのかと不思議に思ったものです。

すぐに謎が解けました。
それはChatGPTで生成された内容でした。

書き手の個人的な感情や意図が入りこまないので純粋な内容の要約をChatGPTというソフトが生成して仕上げてくれていたのです。

面白い時代になりました。

コンピューターに仕事を取られるのではないかと心配していた時期もありましたが、今や人工知能と人間が共に理想的な現実を作り出す”共創”がここでも始まっていました。
なんだかちょっと楽しくなりました。

〜〜〜〜

閑話休題
Zoom講座で講師が語るのは、今までの皆が目指していた職種の中でなくなっていくものが多い、例えば企業のホワイトカラーという仕事はなくなるよということ。

そうですよね。
文章作成とか論文とか全て生成AIが組み立ててくれるようになるのですから、今までそのために何時間も調査したり、まとめたり発表したりっていうものが一瞬にして人工知能が肩代わりしてくれるのです。

そういえば…
大昔「13歳のハローワーク」という本が話題になったことがありました。
作家の村上隆さんが、2003年に出版した本です。
当時、何になりたいかわからない若い人たちには、まずこの本を読んでみたらと勧めていた記憶があります。

今その本の中の職種でどれぐらいが残っていることでしょう。
また、あの頃には考えもつかなかったような職業、例えばユーチューバーとか。
インフルエンサーとも出てきましたね。

私なりに解釈すると、部分的な知識HOWを扱う分野は早晩コンピューターが代わりにやってくれるようになるでしょう。
でも大切なのはWHY何が必要なのかを考えることだと思うのです。

なぜこれが有益なのか、何が必要なのか、そしてその究極の目的は、人類がそして地球が穏やかな幸せな毎日を暮らすためにという大きな命題につながるなと思います。

ちょっと周りを見回してみると、学ぶチャンスはたくさんジャンルもたくさん、気の向いたときに試してみると、人生がますます楽しくなるなと思い知りました。

学習の秋、皆さんもどこか気が向いたところのドアを開けてみませんか?

2024.9.13
Romi

SNSSHARE

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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