• 中野 裕弓

丸い石と砂

毎日、次から次に様々なことが目まぐるしく起こっています。
自分の周りだけでなく、社会でも世界でもいろいろな変化が見られます。

「日々変化すること」が今の世の中の約束ごと、決まりごとです。

そのたびに気持ちは千々に乱れ、ムードもアップダウン、おろおろしたり、ほっとしたり感情が動いて忙しいですね。

どんなに周りが動いても、変わっても、自分が思う人生の大切なことをしっかり選び取り、優先順位を意識していれば慌てることはありません。

アメリカで聞いた話をもとにリトリート研修でこんな実験をしてみました。

机の上に透明なプラスチックのバケツを用意します。
その中には半分砂が入っています。
その横に小さな丸い石がたくさんあります。

その1つ1つにはこんなことが書いてあります。

家族との時間
趣味を楽しむ
信頼できる仲間
人間関係
社会的地位
経済的安定
地域社会に貢献
結婚
子供の教育
親孝行
自身の老後
競争、1番を目指すこと
政治に参加
平和な世界を創ること
穏やかな日常
おしゃれをすること
安全な住環境
友人との時間
海外旅行、旅すること
いい家に住むこと
学び続けること
何かを人に教えること
社会事業に貢献 
ペットとの時間
社会で賞賛を得ること
スポーツ、体を動かすこと
動物保護活動
ボランティア活動 
ある研究分野で成功すること
慈善事業に寄付
宗教、祈り
パワースポット巡り
ものを作ること
料理、おいしいものを食べること
食の安全  などなど

そして、選んだ小石を砂を掻き分けながら埋めていきます。
自分にとって必要だと思うものを入れていきます。

あなたにとって「これがあれば私の人生幸せだわ」と思えるものは何なのでしょう。
次々小石を砂の中に埋め込みます。

でも、スペースに限りがあるので悩みます。
これは外せないなぁ、これは諦めてもいいや…などなど。

それぞれが自分の価値観に照らし合わせながら、どれを入れたらいいか考えなければなりません。

一つ一つの石を見ながら自問自答が始まります。

試行錯誤しながら、砂の中にスペースを作りながら小石を埋め込みます。
どうにかある程度の数の丸い石をバケツに入れることができました。

もう入りません。

机の上にはどんな石が残ったのでしょうか。

どうにかして好きなもの全部入れたいと苦戦する人もいました。
または自分と家族が1番だから、慈善事業とか、政治には関心はないとはっきりしてる人もいました。

どれが正解でどれが間違ってるということもありません。
その人が漠然と人生に対して考えていたことが石の一つ一つに書いてあります。

いっぱいになったバケツを見ながら、もうこれ以上は無理と思ったとき…発想の転換です。

そうだ、とひらめきました。
バケツの中からまずは砂を全部出して空にしてしまおう。

空っぽになったバケツには石がどんどん入ります。
入れたい石を入れたらその後、砂をそのバケツに少しずつ戻すのです。
石と石の隙間にどんどん砂が吸い込まれていきます。

砂も全部入りました。

丸い石はあなたが人生においてこれは外せないという大切なものたち。

その間の隙間を埋める小さな砂は
そんなに重要でないこと、どちらでも良いことがなどが入ります。

優先順位を見極めて、自分が大切だと思っている石がもう既に場所を確保してあれば安心です。

人生ってそういうものですね。
自分にとっては必要なものは絶対最初にバケツに入れましょうね。

残った石や小さな砂などは入らなかったとしてもあまり問題ではありません。

人生が終わりに近くなってから、優先順位間違えた…なんてならないように考えておきたいものですね。

目に見えるものを所有することより、目に見えない人と人との絆などを大切にするのが、いかに大事だったか気づく方が多かったです。

あなたはどの小石たちをまずバケツに入れますか?

2025.11.17

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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