• 中野 裕弓

人は見かけ?

「初めまして」
ー「初めまして」

初対面の方にお会いしたとします。
この時点であなたの相手に対する印象はどんな感じですか。
と同時に、自分は相手にどう見られているか気になりますね。

その後の対人関係にまで影響してしまう第一印象、ファーストインプレッションについて考えてみましょう。

初対面の人同士、お互いの第一印象はどうやって作られるのでしょうか。
そしてどの位の時間で決まるのでしょうか?

研究者によると初対面での相手の印象は3秒で決まると言われています。
たった3秒とは驚きです。

また、その第一印象は、まずは目からの情報、次に話した声の情報、そして相手の話の内容と3方向から構築されるのです。

よく知られているメラビアンの法則では、人は第一印象を感じるのは
「視覚情報」が55%、「聴覚情報」が38%、「話の内容」が7%と提唱されています。

自分は「こういう人です」とアピールしたい内容よりもまずは見かけが大事だということがわかります。

今までは「見かけより内容重視」だった私はそれを知ってから、はじめての人に会う時の気構えが変わりました。

私は第一印象を作る要素をこんな風に考えます。

まず「目からの情報」6割
例えば…
容姿、姿勢、歩き方、顔の表情、全体の色合い、身に付けるファッション、髪型、存在そのものから出ている雰囲気なども。

次に「耳から入ってくる情報」3割
例えば…
声のトーン、喋りのスピード、滑舌、間の取り方、せっかちな話し方、間伸びした話し方、明るい声、暗い声、声が小さい、声が大きすぎる…など。

ここまでで9割。
そして残り1割が
もちろん中身、内容です。

たった3秒で作られてしまう第一印象。気が抜けませんね。

第一印象、ファーストインプレッションの話はこんな時にも応用できます。

例えば会社で大事なプレゼンテーションの場面。
どんなに素晴らしい資料を用意してきたとしても、
自信のなさそうな歩き方、おどおどとした表情、はっきりしない声、資料の棒読み、服装も似合っていない、
それでは、せっかく寝不足で準備したいいプレゼン内容も相手の心に響かないかもしれません。

反対に…
心地よい自信に満ちた姿、はっきりとした滑舌の良い声の出し方、豊かな表情などは
人々の興味を引き、発表の内容も相手にしっかり届き、その時間は充実したものになりますよね。

以前、海外で働いていたときのこと。
日本人は体格も小柄で立ち姿、歩き方もあまり堂々としてないと言う印象を与えがちでした。
同僚の日本人女性にこんなアドバイスをしました。
人前で話す時は顔の周りに明るい色を持ってくること。
例えばスーツが地味なら明るくきれいな色のスカーフを首もとに。
歩く時も姿勢を正して歩幅も少し大きめに歩く。
最初の第一声に思いを込めて、相手をしっかり見て話す、アイコンタクトを忘れずに話を進める…などでした。

また、先日はこれからYouTubeでセミナーを始めようという方にお会いしました。
伝えたい内容はとても立派なものなのですが、その方の場合は声の出し方に改善の余地があると思いました。
ボイストレーニングまで本格的でなくても、人前で声を出すことにもっと慣れたほうがいい。
オススメはお風呂に入ったときに、湯気の中で本でも雑誌でも何か文章を音読することでした。
お風呂は響きますから発声を練習するにはとても良い場所です。

磨きましょう。
目から入るあなたの第一印象。
そして声の出し方。

余談ですが、
女性同士が初めて会って第一印象を意識する時、無意識に「この方とは一緒に愉しくお茶ができる人かな」と見極めているそうなんです。

一方、男性同士が初対面で挨拶した時、瞬時にお互いどちらが社会的に上なんだろうと言う競争意識で相手を見ているのだそうです。

興味深い話ですね。

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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