春の風邪（ふうじゃ）に備える...
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こんにちは、漢方養生指導士「福田 貴之」です。
今回のコラムのテーマは「美」。
「美」と漢方はなかなか結びつかない方もいる
かも知れません。
今回は漢方と美のつながりを簡単に説明します。
■この時期から気をつけたい「乾燥肌」
五行で説明するとこの時期
「五蔵」は「肺」で燥邪（そうじゃ）が
襲う時期でもあります。
空気も乾き、身体の中も乾燥しやすくなるため、
乾燥から肌あれや痒みなどが起きやすい時期でもあります。
こんな時はどうすれば良いのでしょうか？
「食」で補うには「白い食べ物」で「肺」を潤します。
わかりやすいのは「梨」でしょうか？
この時期甘くて口の中に入れると
「じゅわわ～」と果汁が口の中にあふれます。
他にも大根や蓮根、白木クラゲや白ゴマなど
肺を潤す食材は沢山ありますので
積極的に取っていきましょう。
また「肺は皮毛にあらわれる」と言われ、
身体の表面にあるバリアー（衛気＜えき＞）
が弱る事で皮膚にトラブルが起きるとも言われています。
「肺」の力を滞らせないことで
しっかり肌にバリアーを貼っていきましょう。
■滞る
「気血水」
漢方では気血水が滞りなく身体をめぐっていれば
健康で美しくいられると言われています。
何かのトラブルで気血水が滞る事で、
身体だけではなく、肌にも影響してきます。
気虚（ききょ）→気は現代風に言うとエネルギーです。
気虚とは気がたりてない事で起きるトラブルです。
気には引き上げる力があるので
足りないとたるみの原因になる事もあります。
【改善法】
気（エネルギー）を補う食材や
胃腸の不調を整える食材を活用しましょう。
豆類、いも類、牛肉、鶏肉、豚肉、
えび、くるみなどがおすすめです。
気滞（きたい）→気が詰まっている状態です。
エネルギが詰まって流れない事で、
栄養の元である血にも影響します。
栄養が行きわたらないことで
吹き出物などの原因にもなります。
【改善法】
気（エネルギー）が詰まっているので
香りのよい食材で流してあげましょう。
シソ、三つ葉、春菊、セロリ、パセリ、
ミント、柑橘類、梅干しなどがおすすめです。
血虚（けっきょ）→血（栄養）が足りてない状況です。
栄養が足りてないため、
肌の乾燥や湿疹などができやすくなります。
【改善法】
血（栄養）を補う食材を積極的にとりましょう。
黒豆、ひじき、レーズン、プルーン、
人参、レバー、カシューナッツ、クコの実、
ほうれん草、鮭、さば、かつお、たら、鶏卵、
レバーなど赤、黒食材がお勧めです。
瘀血（おけつ）→栄養である血が滞っている状況です。
血流が肌の毛細血管に行きわたらないので
様々な肌トラブルにつながります。
【改善法】
血行を良くする食材をとりましょう。
たまねぎ、菜の花、酢、ニラ、納豆、黒豆、
黒キクラゲ、鮭、ブルーベリー、黒砂糖などがあります。
水滞（すいたい）→津液（しんえき）が滞っている状況です。
津液（血液以外の身体の水）が流れないため、
むくみやじゅくじゅくした湿疹などのトラブルが起きます。
【改善法】
水毒でめぐりが悪い状態です。
水めぐりを良くして胃腸に優しい食材を選びましょう。
大豆、黒豆、黒米、ハト麦、山芋、昆布、
わかめ、もずく、あさり、ナス、きゅうり、
春雨、きくらげ、きのこ類など
私なりの考えですが、
漢方でいう「美」はまず健康な身体がある事で、
末端に栄養がいく肌に影響があると考えています。
今自分の状態がどうであるか？を冷静に見極めることで、
日常生活で、今のトラブルになる原因があるか？
あればどうしていく事が必要か？
自分自身と向き合って、
身体と肌に良い影響がある食材を採っていきたいですね。
今回もお読みいただきありがとうございました。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。
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