• 中野 裕弓

2ドルコメント

今日は「2ドルコメント」についてお話ししましょう。

2ドルコメントとは罰金のこと

自分の言葉の中に少しでもマイナス言語が入っていた場合に2ドルの罰金を払うというもの。
これはアメリカのあるセミナーでの決まりごとでした。

セミナーの最初に、インストラクターが「これから以下のような発言があった場合、私は容赦なく2ドル!!と指摘しますから、皆さんは2ドルの罰金をこのボウルに入れにきてください」

 

それらの発言とは…

1. 言い訳・弁解
「それは無理です」
「時間が足りません」

2. 責任転嫁
「それは〜〜の問題で私の責任ではありません」

3. ひとりよがり
「それでいいんです、私は」

4. 思い込み
「私はずっとそれでいいと思っていました」

5. 正論の押し付け
「女性を大事にしない会社は伸びないとニュースで言っていました」

6. 否定的な言葉
「どうせ私なんか…」「だめだ」

7. ぼやき、愚痴
「もうやってられない」
「あの人はいつもああやって仕事を押し付けるんだから」

8. 裁きの発言
「あの人は非常識だ!」
「上司の言う事は間違っている」

セミナーの雰囲気は緊張マックス。とにかくどんな発言しても、先生は「2ドル!」

 

日毎にボウルの中に溜まる紙幣が増えていきました。

そのうち参加者は口を開くのが怖くなってしまいました。
でも先生は容赦なく質問します。

私が2ドル払った発言とは…。
「日本ではそれが常識とされています」と現状説明しただけだったのに、先生からの鋭い「2ドル!」

まさに”もの言えば、くちびる寒し”の心境。

考えてみたら、上記の8つの項目を入れずにしゃべるのはほんとに難しいのです。

それで気が付きました。

 

私たちは自分がいかに正しいかを主張するためとか、相手にマウントを取るため自分の身を守るため相手に好印象をもたらすためとか、いろいろ考えながらしゃべってるのだと言うことが。

コーヒーブレイクの後、まっすぐ机の上のボウルに近づいてきて、自ら2ドルを入れた人がいました。

「マーク、あなたは今の授業で一言もしゃべらなかったじゃない?それなのになぜ2ドル入れたの?」

「発言はしなかったけど、頭の中では2ドルコメントばっかりだった。だからこのセミナーの間に僕は徹底的にその癖をなくしたいと思って…。」

真剣ですよね。
私も期間中、自分の思考と自分の発言にとても注意を払うようになりました。

これは「Money and You」と言う未来学者バックミンスター・フラーの教えを元にしたセミナーでした。

マネーエンドユー
あなたとお金?
名前からしてもお金持ちになるためのセミナーのようですが、4日間終わってみると個人の資産を増やすと言うより「チェンジメーカー・世界を変える人」として生きる考え方、実践の仕方を体験するものでした。

様々な講義やゲームを通していつの間にか幸運体質になっていたと思います。

 

今、日本でもお金持ちになるセミナー、豊かさのセミナーはあちこちで開かれていますが、お金は必ずしもその人に安心感はくれません。幸運体質になるとも限りません。

お金ではなく、権力でもなく、人間性の目覚め、それが今必要なのだと思います。

今では日本でもこのセミナーを受けられます。友人が日本人初めてのインストラクターとなり、今では毎年、たくさんの受講者が出ています。

チェンジメーカー
なんだか夢の広がる言葉。
世の中にチェンジメーカーが増えたら楽しくなりますね。

2026.7.10
Romi

SNSSHARE

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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