Language

メニューを閉じる
  • 中野 裕弓

「ソーシャル・リース」って?

ここリセラテラスで何度かご紹介している「愛のコーヒーカップ」の考え方ー

まずは自ら自分自身を大事にして、心を込めて愛しましょう‼︎というものでしたね。

それが私が人生を生きる指針になったのが30年前。

そして20年前にこの「ソーシャル・リース」(社会をつなぐ環)があれば平和な世界がもっと身近になると知りました。

そしてこんな文章を書きました。

〜〜〜

フライパンの向こうに
世界が見える

世界はより密接につながってきています。
地球儀の反対側で起きている事は、もはや他人事ではありません。
他の人のことも我が事のように考えられる、優しい思いやりの気持ちが平和な世界を広げます。

朝、フライパンで卵を焼く…
どこにでもある光景

そのフライパンの向こうには、
今日1日を幸せに穏やかに暮らしたいと思う世界中の人々の顔があります。

平和な世界は大きすぎるテーマでも、遠い夢でもなく、
自分の目の前から始まるのです。

まずは自分の心を愛でいっぱいにすること、それが全ての始まりです。

競争“ではなく、”共創” Co-createする人類の深淵な進化ゲームがもう始まっています。

〜〜〜

ソーシャル・リース

この造語はクリスマスリースにヒントをもらいました。

まず、丸く枠組みを作り、そこに花や葉など植物を飾りつけて輪っかにする、まさにその発想です。

つまり、社会の土台にまず輪っかを作り、そして地球に生まれた一人ひとりが手を伸ばしてその輪っかにつながる。

すると、分かち合えるものが輪っかの中をぐるぐる回ってみんなを豊かにしていく

世界中がつながって、皆が必要な情報を交換することによって余剰なものが生かされて欠乏しているところに豊かさが回る

一人一人が有機的につながると余って捨ててしまうフードロスも、飢餓で命の存続さえ難しい状態も少しずつ改善できるとは思いませんか。

とはいえ、
今、私たちの世界は分断と格差で溢れかえっています。そこには不公平感とか、被害者意識とか、搾取の構造とか不自然なものがいっぱい生まれてきます。

でもこの輪っかがあれば、
他の人のことも我がことのように考えられる…そういう思いが生まれて、孤独、孤立という大きな社会問題にも向き合うことができます

一人一人が輪っかにつながれたらもっと安心して日々暮らしていけるのですね。

どこから始めたら?

どこにもあるフライパンです。
目の前の目玉焼きを焼く光景が、地球を生きる他の地域の人々、違った環境の人々のことを思い馳せる、その心のゆとりがまず第一歩だと思います。

さぁ、今朝も美味しい目玉焼き
笑顔で作りましょうか。

2023.2.15
Romi

SNSSHARE

この記事をシェアする

COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
続きを見る

19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

他のコラムニストを探す
中野 裕弓の記事
中野 裕弓の記事一覧へ