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  • 中野 裕弓

心がざわざわした時

あなたならどうしますか?

巷には様々なニュースや各種レポート、その分野の専門筋からの情報に加え、明らかにフェイクニュースだと思われるものまですごい量の情報が今現在も飛び交っています。

目にしたものを無防備に全て受けとってしまうと、心はその度に一喜一憂、安定を欠きいつもざわざわ。
それではあなたの心の中に恐れや欠乏感が生まれなんだかドロドロとした暗闇に引き込まれそうです。

また、そういうものに対していちいち真偽を確かめようと、自分から進んで情報を取りに行くこともあるでしょう。
もちろん真偽を確かめるのは大切ですが、この沼にハマるとすべてに対して疑ってかかる体質になって結局あなたの時間の浪費、もったいないのではないでしょうか。

直感を活かす

自分にとって必要な情報は
本来は自分の中に備わっている
見極める力が作動して教えてくれるはず

それは直感を通してビビっと響いてくるでしょう。
でも現代人は直感を日常生活に活かすことに慣れていないので、どうしても周りからの情報、数字的根拠、いわゆる常識、データ、エビデンス有無などに振り回されがち。

直感に耳を傾ける力を養うと自分の思いや行動に自信が持てるようになります。
他人に惑わされ続けることはありません。

人の噂話、小耳に挟んだ怖い情報、汚染物質の記事、職場のハラスメントの出来事、世界情勢だって気になります。
流言飛語、マスコミで流れ出す様々な情報…

こういうものに無防備でいたら、なんだかいつも心がざわざわして晴れませんよね。

じゃあどうしますか?

心がざわざわするときには
とにかくそのことについてあれこれ考えを巡らすの止めます。

その対象物から距離を置くことが肝要だからです。

次に

目の前の”小さなこと”に集中してみることで心の落ち着きに役に立ちます。

例えば

庭の手入れ、鉢の入れ替え、目の前の洗濯物をたたむ
台所をきれいに磨き上げる
溜まった本や雑誌の整理
靴箱の靴を全部出してきれいに拭き上げる・・・

それらは特に今しなければいけない最重要案件ではありません。
でもざわざわして落ち着かない心に居場所を作ってあげる大切な作業かもしれません。

無心にそれをやっている間、あなたの心は安定してきます。

そして

今まで心を占領し騒がせていたものは、まるでテレビの画面の中の出来事のように距離をもって落ち着いて見れるように。

心がざわざわしだしたら・・・。

さっさと切り替えて、何か身近な“小さいもの”に心を全集中。
そうしたら、次第に落ち着いて次にあなたが取るべき行動も穏やかなものになるでしょう。

そのうちに
例えば大変なことが起きたとしても、それに対して冷静に対応することができるようになります。

「目の前の小さなことに全集中」
これは心のトレーニングです。

最近、心がざわざわで落ち着かなかったから、三日間情報断食をして家の片付けに専念していたら元気が戻ってきたという人がいました。

テレビのニュースやSNSから離れて、自然の中でのんびり過ごす、あるいは自分の家で音楽でも聞いて心を穏やかにお茶を飲む、それだけでも違います。

また
心の中にざわざわ感がやってきたら上手に逃げることだってアリです。
聞き流す、スルーすることだってあなたのチョイス。
物事の対応はすべてあなたが決められるのです。

心がざわざわするときは、「情報や対象物から離れ、目の前の小さなことに丁寧に取り組む」これが、現代の情報過多な時代における、心を守る知恵です。

2025.6.30
Romi

SNSSHARE

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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