例えばあなたがすごく性能の良い車と使いたい放題のガソリンチケットを手に入れてドライブに出かけたとします。
運転の好きな人は大喜びで出かけるでしょう。
でもそのドライブの目的地が決まっていなかったとしたら?
最初のうちは「目的地のないドライブも楽しいよね〜」などとはしゃいでいるかもしれませんね。
でも1週間もしないうちにただただ車を移動させることに飽きてくるとは思いませんか?
目的地が定まらないにしても、せめて各地の名産を食べ歩く、紅葉の名所を調べるといった目標がないと、車を走らせていることがだんだんつまらなくなってくるのではないでしょうか。
それは毎日の生活でも同じこと。
目的がなく、ただがむしゃらに働き日々の用事を済ますことだけでは虚しいものです。
バックミンスター・フラーという未来学者は言いました。
「この世の中、人々のほとんどが日々生活をすることに追われて、人生をどう生きるかというところまで行きつかない」と。
お給料もらうために仕事をして家に帰るとバタンキュー。
趣味に当てる時間なんてもうずっとなかった…
買い物をして食事を作り、諸々支払いをし、家を掃除して週末は子どものスポーツクラブの送り迎えする…なんだか毎日これの繰り返し、それでは生活に追われちゃっていますよね。
人生を生きるとは…
「何のために自分は存在しているのか?」 考えてみる余裕です。
目先のことではなく、もっと大きな真のテーマを見据え、それを叶えるためには何をすればいいのか自分自身に大きな問いかけをしてみましょう。
人生をどう生きたいのか、目的がはっきりすると、あなたの毎日の生活が彩りを増し充実します。
こんなアメリカの例え話があります。
昔々、大きな豪華客船の看板。
今年採用されたばかりの水兵さん達が毎日倉庫から300のデッキチェアを出してお客様がいつでも日光浴できるようにきれいに拭いて並べていました。
夕方にはそれを倉庫にしまい、また翌日にはまた出して並べるのです。
毎日やっていると早くきれいに並べる方法をいろいろ考えるようになります。
ストップウォッチを見ながら「今日は昨日より1分早かった」「明日はあと30秒早く並べよう」いつの間にかいかに早く椅子を並べられるかが、水兵さん達の毎日の関心事。
ところが、水兵さんがそんなことに夢中になっているうちに、目の前に氷山が迫ってきたとします。
そして皆、椅子を並べるのに必死でそれに誰も気がつかなかったら…
画面をズームアウトすると
その船の船名が見えます。
タイタニック号…?
そこで必要なのは、いかに効率を上げるかを計測する”ストップウォッチ”ではなく、船の行く先を見極める方向指示器”コンパス”だったのです。
私も以前、企業の一員だった頃は毎日デッキチェアを並べることに躍起になっていました。
将来の大きな目標も見えず、日々疲れていたのを思い出します。
今のあなたは水平さんにはなっていませんか?
目的があるからこそ到達するまでの毎日も余裕を持ってゆっくり楽しむことができますね。
さぁ、自分に大きな質問を投げかけてみましょう。
「私は何のために生まれてきて、どんな人生を歩みたいのか」
2024.11.7
Romi