皆様、こんにちは!
ドクターリセラをこよなく愛するフリーアナウンサーの魚住りえです。
先日、携帯電話のCMで、卒業式で涙する高校生たちがドラマ仕立てで描かれているのを見ました。
その中で、黒板の前で生徒たちが何やら発表しているシーンがありました。
現代の子供たちは、人前で話す機会が多いようですね。
最近、実は、お子さんのスピーチや、
プレゼンテーションのレッスンのご依頼が増えています。
人前で話す授業があるから、というだけでなく、
将来就くどんな仕事にも役立つからと親御さんが考えて受けさせたいということでした。
スピーチやプレゼンテーションは、特殊なことに思われそうですが、
コミュニケーションスキルを上げるための有効な手段の一つです。
スピーチやプレゼンテーションは、確かに、
一人喋りで一方向の伝え方になりますが、
複数の聞き手の反応を感じ取りながら話を進める訓練をしていくと、
感受性が強くなり、人を思いやる気持ちを高めます。
と同時に、空気を読みながらも冷静に判断し、
論理を組み立てて話し続ける、という理性的な判断も養われます。
感情と理性。右脳と左脳の両方がフル回転!
お子様の脳はどんどん発達していきますので、
成長過程でこういう経験をたくさんして欲しいと思います。
特に、教科書等の「朗読」は、語彙や表現方法が増えますし、
人前で物おじせずに話せる近道です。
私がお勧めしているのは、「立って」朗読することです。
聴いてくれているみんな、一人ひとりに、
ボールを投げるようにイメージしてもらいます。
1人1人に丁寧に、言葉のボールを投げて届ける気持ちで朗読します。
すると、自然に身体を使って声を出すようになり、
言葉をはっきりと丁寧に発音するようになります。
滑舌も良くなるのですね。
そして次は書かれている内容を正しく伝える事が大事。
作者の伝えたいことや意図を理解します。
日本語の色々な表現方法を勉強し、脳に記憶していきます。
将来、自分の言いたいことを、
たくさんの引き出しを使って表現できるようになります。
大人のほうが、恥ずかしがって照れてできない場合もあるのですが、
子供の方が早く順応してくれますね。
ところで、大人になっても、脳は発達し続けていくそうですよ。
あきらめず、苦手なことに挑戦し、成長を続ける。
いつまでも、学ぶ気持ちを忘れずにいたいですね。