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  • 魚住 りえ

言葉に宿る想い

みなさま、こんにちは!
ドクターリセラをこよなく愛するフリーアナウンサーの魚住りえです。

ついこないだまで「暑い暑い」と言っていたのに、急に秋がやってきましたね。
気温の急降下にびっくりしている方も多いと思います。

驚き・・・といえば!

日本初の女性総理が誕生したことかも知れません。
高市早苗氏さんは、三度目の正直で自民党総裁になり、アメリカよりも早く、ガラスの天井を突き破りました。

彼女の話し方をずっと追っているのですが、総裁選の頃から比べると、少し変化してきています。
総裁選の頃、出だしに息を使いすぎてしまい、語尾のあたりで声量が失速していました。
日本語は最後に結論が出ますから、尻すぼみの声だとしっかり内容が伝わらず、かなりもったいないな、と感じていました。

しかし、総裁就任後、記者会見や国会での所信表明演説では、冒頭から語尾まで声量が変わらず、はっきりと伝えられるようになっています。
ご自身で録画を観て気付いて改善されたのか、側近のかたにアドバイスを受けたのかもしれません。
それくらいはっきりと話し方が良くなっています。

ただ胸式呼吸で喋っておられるときもあります。
肩や胸が動いて浅い呼吸になったとき、彼女の持ち味である、安定感が落ち、迫力や情熱もしぼんでしまいます。
緊張やお疲れもあるでしょうし、いつもベストというわけにはいかないのでしょう。

政治家のかたの演説やスピーチは、「身体ごと話す」のがベースにあり、かなり押しも強く、粘りがあり、聞く人の気持ちをそらしません。
そうでなければ有権者の心を打ちませんし、国民のハートをつかむことはできないですよね。
仕事柄、野党の方も含め、様々な党の政治家のスピーチや演説を生で見る機会が多いのですが、テレビや画面で通してみるより、ずっと迫力があり、なんならファンになってしまいます。。。。
どの議員のかたも、ご自分なりの工夫や改善を重ねて今の地位があるのだな・・・と感じています。
話し方だけではなく、政治は対話も大切ですし、、、、
コミュニケーションは一方通行では成り立ちませんので、傾聴力も必要になってきます。

女性に多いとされる「共感力」や「思いやり」も発揮して、野党の方も巻き込んで、高市さんに頑張ってほしいなと思います。

SNSSHARE

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COLUMNIST
魚住 りえ
タレント
フリーアナウンサー
魚住 りえ
RIE UOZUMI
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大阪府生まれ。広島県育ち。
母がピアニストという家庭で3歳からピアノの専門的なレッスンを受け、音感を養う。高校時代、放送部に在籍し、数多くのアナウンサーを輩出しているNHK杯全国高校放送コンテストに出場。朗読部門で約5,000人の中から全国3位に選ばれる。慶応義塾大学時代は放送研究会に所属。

1995年、慶応義塾大学文学部仏文科卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティ、情報番組などジャンルを問わず幅広く担当、出演番組に「所さんの目がテン!」「ジパングあさ6」「京都 心の旅へ」などを担当。

2004年フリーに転身し、テレビ、ラジオを問わず幅広く活躍中。中でも、2004年からナレーターを務めるテレビ東京「ソロモン流」では、わかりやすく、心に響く語り口に定評がある。 「魚住式スピーチメソッド」を立ち上げ、話し方を磨くための指導を行う。経営者や弁護士といったビジネスパーソンを中心に口コミで広まり、多くの方が受講する人気レッスンに。

著書「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」(東洋経済新報社)が15万部を超えるベストセラーとなっている。
近著に「たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書」(東洋経済新報社)があり、シリーズ累計20万部を突破した。


本業のかたわら、ピアニストの姉・魚住恵とともに、「姉妹で奏でることばと音色~朗読とピアノ演奏による姉妹コンサート~」にも取り組む。

他に、「10歳若返る!話し方のレッスン」(講談社)

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