みなさま、こんにちは!
ドクターリセラをこよなく愛するフリーアナウンサーの魚住りえです。
少しずつ気温が上がり、春の足音が近づいてきましたね。
桜の開花予想も出ましたし、今から、桜が楽しみです!
先日とても幸せなことがありました。
広島に住む母と姉が上京した日、「渋谷にあるお店にいるから迎えに来て」と連絡があり、急ぎタクシーで向かいました。
店は路地裏の一方通行にあり、店の出入り口の逆側に止まったので、タクシーを止めて待っていてもらい、慌てて店に向かいました。
夕方で、とても寒い日だったので手袋をバッグに入れていて、二人を見つけてタクシーに戻り、晩ご飯で予約していたレストランに向かって出発しました。
10分くらい乗ったあたりで、何気なくバッグの中を見ると・・・・
「手袋が一つ無い~!!」ことに気がつきました汗
赤い革のグローブで、携帯などが使えるよう指先があいているタイプ。
フワフワのウサギのファーが、先端の指まわりについていて、手首には可愛らしいリボンの飾りも。
とってもとってもお気に入りで、ここ5年ほど毎年冬に活躍しているアイテム。
しかも親友が色違いを持っていて、大切にしていたのに・・・・
すっかり凹んで、車内が暗いムードに包まれてしまいました。
すると見かねた母が、「りえ、渋谷のお店のあたりに戻ろう!道に落ちているかもしれない!」と言い始めました。
私は思わず「ええ~、あんなに車と人の往来が激しい道路、しかも渋谷だよ。車と人に踏まれまくって、きっとどこかにいってしまってるよ。涙」と下を向いていたところ、会話を聞いていたタクシーの運転手さんが「戻って探しましょう!」とUターンしてくれました。
10分かけて戻って、例のお店の前で降り、私、姉、母の3人で道路を探します。
下を向いて「手袋、手袋」と三人でうろうろ探し回るのですが、日はとっぷり暮れてとにかく暗い。
人は沢山通るし、車も走っているし、暗くて見えないし「やっぱりダメか・・・見つかるわけないよね・・・」と肩を落としました。
その瞬間、
「あった~~!!!!」と大きな母の声。
「りえ、見てごらん。ほらここ。優しい人がおるもんやねえ。」
手袋は、なんと道路沿いの飲食店の低い塀の上に、ちょこんと置いてあったのです。
ちゃんと手の届く高さの塀の上、しかもタクシーを乗り降りしたあたり。
「なんて、良い人なんだろう・・・涙」
落とした人が探しに戻って来たときに、ちゃんと分かりやすいように置いてくれていたのです!
この優しい心遣いに、私は本当に感動してしまいました。
財布を落としても戻ってくる、素晴らしい日本。
極寒の夜なのに、見知らぬ人の優しい心に触れ、三人の心はぽかぽか、温かくなりました。
大都会東京で味わった人の温かい親切を体験し、幸せを噛みしめながらご飯を美味しく頂きました。
いったいどなたが置いてくださったのか分からないのですが、本当にありがとうございます。
あれから落とし物がないか、気をつけながら歩くようになりました。
この優しい心のリレーを続けたいと思います!