みなさま、こんにちは!
ドクターリセラをこよなく愛するフリーアナウンサーの魚住りえです。
最近、昭和の文化に再び注目が集まっています。
特に昭和歌謡、昭和のシティポップスが国内のみならず、海外でも大人気。
昭和の日本のレコードを買うために、日本に来る海外の方も多いとか。
私は個人的に中森明菜さんの大々大!ファンで、ず~っと応援しているのですが、、、、
6年ほどのお休みを挟んで、最近、少しずつYouTubeでまた歌声を披露されています。
動画を見ながら、「お元気そうで良かった~涙」と再始動にほっとしている日々です。
さて、昭和歌謡の良さは、やはり「歌詞(言葉)をとても大事にしている」点だと思います。
令和の曲は、とてもおしゃれで聴き心地がよいのですが・・・・
言葉が洪水のように押し寄せては流れて、それがテンポやリズムと一体化。
リズムにのって、スピード感があり、それは聴いていて楽しいのですが、「じっくり聴く、ゆっくり歌の世界に浸る」ことができないような気がします。
先日、テレビで所ジョージさんが(彼の本業は歌手です!)『今の歌は、耳の後ろで流れて消えちゃうんだよなあ』とコメントしていて、「なるほどな~!」とうなずいてしまいました。
耳の後ろで流れて、ノリが良くて、聴き心地がいい、のは洋楽がまさにそうです。
(もちろんそうじゃないバラードもありますが)
ということは、日本の歌はほぼ洋楽のそれになったのかもしれません。(演歌を除く)
80年代から活躍され、「神様から歌うことを許された、唯一の男性歌手」とも評される玉置浩二さん。
あらゆるアーティストから「圧倒的な、どうやっても敵わない声」「大地が震える声量」「ずば抜けた表現力とテクニック」など、芸能界では尊敬と憧れをもって語られる存在です。
安全地帯が売れに売れていた当時、わたしは小学生でしたが、子どもながらに「歌が完璧に上手いお兄さんだな~」と思っていましたが、今、あらためて「ワインレッドの心」や「恋の予感」など聴くと、その上手さに感動し、玉置さんの表現する世界観にはまって時間を忘れて聴きまくってしまいます。(YouTubeのオススメ動画を次々観てしまいます・・・)
耳の後ろで流れては消えていくのとは真逆です。
脳内に入り込んで、離れない歌(声)
囁くような小声からの、心を揺るがす大きな声量。
大地を這うような低音から、艶やかな伸びのある高音。
フラットな歌い方から、ビブラートを多用する場面もあり・・・・
海外のYouTuberの中でも、玉置さんの歌はあちこちの動画で感動を呼んでいます。
特に「メロディー」(わたしもイチオシ!!涙腺が崩壊します)は訳文を見つつ、曲を聴きながら涙する人もいるくらいです。
言葉一つ一つを大切に届ける昭和の歌は、ナレーションにも似ていてグッときます。
いまの若い世代の人たちが「日本語の美しさ」「こんなに少ない言葉で歌の世界を表せること」に気づいてくれたら嬉しいなあと思います。
実家にある明菜さんのレコード、大切に取っておいて良かった~
いつかチャンスがあれば聴き直したいと思っています!