2回目のステイホームのゴールデンウィーク
我が家の期間中の一番のミッションは、21件の自治会費一年分の徴収を完了すること。
75歳以上は組長をお断りできる権利があるらしく、噂によると今は13年に一度くらいだとか。
地域の高齢化を考えると、そのうち5年に1回くらいのペースになりそうだと半分笑いながら、そして半分本気で前夜に家族と話しながら、
領収書やら任意の寄付金の封筒やらリストやら釣銭などを準備して、翌朝10時にいざ出陣。

どのお宅も気持ち良いほどピッタリの金額を封筒に準備して、初対面の私たちに労いの言葉をかけてくださる。
「ありがとうね」
「大変なのに、悪いわね、」
「今年やってくれるのね」
「こんな年寄りだけど、出来ることは何でも手伝うからね」
「お母さんどうしていらっしゃる?」
「お母さんからあなたのお話、よく聞いていたんですよ」
と、
絶妙の距離感と間合いに、ご高齢者への畏敬の念すら抱きながら、
あんなに煩わしかった徴収作業が、だんだん楽しくなってきた。
お留守だった2件のお宅も、翌日伺う前に、わざわざ持って来てくださり、
目標2日間の設定が、小一時間ほどで終了した。

事前に回覧板で予告しているとはいえ、
このスムーズな展開は一体何なのか。
同時に昨年、徴収に来てくださった方に、我が家は一体どんな渡し方をしたのだろうかと
物凄く気になり、
でも記憶にすら残っていなかった。
面倒だなぁ~
と思っていた自分の感情そのものに不快感を覚えながら、
何よりも、
回覧板をきちんと読んでいる人なんて少ないだろうとか、
会費も寄付金もきっと混ぜて渡されるだろうとか、
一万円札を出す人もそこそこ居るだろうとか、
世間にカブレてしまっているような自分の感覚に、うんざりするような嫌気がさした。
75歳以上の方々に組長を断る権利があるのは、
ご高齢で体力が無いからだと思っていたけど、
人や地域への配慮とか感覚が醸成された人は、
自然の摂理でお役目を卒業していくように思えてきた。
その年輪が、私にはまだまだ足りない。

修業が必要な人間は、5年に一度と言わず毎年ご近所を、許される日が来るまで
自治会費の徴収に回り続けるのが良いのかもしれない。
世間で言う、若いモンがやるとは、
こう言うことなのかもしれないと思う。
面倒なことや煩わしいこと
引き受けてみるのも悪くない。

どうせやるならブツブツ言わず、初めから気持ち良くやれ。
人生において数えきれないほど繰り返してきた自身への戒め、
この年輪は、順調に重ねている。
Recella Academy 藤川知子
2021年5月8日
京都府宇治市の自宅にて
ささやかながらのSDGs
着ないけど捨てれない、お気に入りだった古いワンピースをアウターにリメイク
余った布で、マスクとシュシュを作ってみた♪♪


