極めて私的な事で誠に恐縮ですが、
8月に他界した義父の百か日の法要を行なった。
江戸時代から続く京都市上京区の某寺院。
古くからの檀家の方々が大勢おられるので、
お寺の名前は伏せることにして、
織田信長の伯父にあたる曹洞宗の高僧が建立し、
徳川三代将軍家光の正室(本理院)が
大きく力を注ぎ寛文三年にこの地に再建させたそう。
嶽星院、本理院、鷹司信房、信尚など、
藤原家で最も天皇家に近い公家の方々の
位牌が祀られ、1400年続くお寺の
現在のご住職は26代目だと奥様が仰られていた。
本堂は禅寺の代表的な建造物で、総檜造り。
高い天井から豪華絢爛な西陣の織物が、
贅沢にも程がある位の大きさと長さで祭壇が装飾されている。

釘が入らないほど柱が硬く、今の時代ではこれは建てられないとも仰っていた。

そもそも私は義父の逝去と言う我が家にとっての大事件が起こるまで、
お寺の名前も宗派すらも何度も義母から聞いていたけど全く覚えていなかった。
お墓と言う現実問題が突然やって来て、
だけど我が家がこのお寺の檀家となるには
全てにおいて余りに負担が大きく、
菩提寺を誇りに思い、とても大切にしている
本家の伯父と主人の意見が食い違った。
この由緒正しきお寺から如何に
穏便に脱出するかを主人と企て?!
そうこうしている間に奥様とお話をするようになった。
満中陰の法要が終わった後、
正直な気持ちをご住職に話して
義父のお墓を他で探したいと伝えた。


「選択肢は色々あって自由だけど、
理由がそれだけなら何も心配しなくていいですよ、
先祖代々の長いお付き合いだから、
ご縁を大切にすることの方が大事だと思っていますよ。」
と言ってくださった。

本当に厚かましいとは思いつつ、
檀家の常識知らずついでに
本当に何も心配しないことにした。