• 中野 裕弓

リビングウィル

Living Will ご存知ですか?
リビング・ウイルとは人生の最終段階における事前指示書のことです。

地球上に生まれた私たちはその人それぞれどんな人生を歩もうと最後は必ずお空に還っていきます。

 

それが最近よく聞く“メメント・モリ”ラテン語で死を忘れるなかれ、です。

それはわかっているけど、できればそういう事はその時が来るまであまり考えたくないというのが本音かもしれません。

一方、巷には健康に関する情報が溢れています。ネットにも新しい健康法や食事法、サプリメントの宣伝がたくさん。

生きてる間は快適に(そして少しでも健康を保って)生きたいと願う思いが伝わってきます。

こんなことわざもありますね。

「終わりよければ全てよし」
人生の途中の経過や失敗がどうであれ、結末がよければすべて良しとするということ、この言葉はなかなか意味深いですね。

今まで、家族の中でも周りでも人生を卒業するときの姿を見せてもらい大切なことをいっぱい教えてもらいました。

ここでリアルに自分はどういう気持ちで地球を去りたいか…考えてみませんか?

 

そういう話題に慣れてない人たちは多いことでしょう。あえて話題を避けたり、当惑したり、話を向けると嫌な顔をするかもしれませんね。

ずいぶん前に父とこの話を始めた時は「そんな話をするなんてお父さんに早く死んでほしいのか」なんて父が不機嫌になったことを思い出しました。

確かに日本ではこういう話題を日常お茶の間で話し合うことには慣れていませんね。

私は10年ほど前、“日本尊厳死協会”のことを知り、趣旨に賛同して会員になりました。この活動は日本でも50年になるというのに、まだなかなか知られていないので、少しお話ししたいと思います。

https://songenshi-kyokai.or.jp/living-will

(協会のサイトより抜粋)
回復の見込みがなく、すぐにでも命の灯が消え去ろうとしているときでも、現代の医療は、あなたを生かし続けることが可能です。

「あらゆる手段を使って生きたい」と思っている多くの方々の意思も、尊重されるべきことです。

一方、チューブや機械につながれて、なお辛い闘病を強いられ、「回復の見込みがないのなら、安らかにその時を迎えたい」と思っている方々も多数いらっしゃいます。「平穏死」「自然死」を望む方々が、自分の意思を元気なうちに記しておく。それがリビング・ウイル(LW)です。
⁃ 抜粋終わり –

生前こういう話をしておかなかったのて看取る家族としてもあれでよかったのだろうか、本人は本当は何を望んでいたのだろうかと、いろいろ悩み、迷い、心残りがあったと言う話もよく聞きます。

 

実は何も心配のない今のうちに、それぞれの人生のお終いについて考えてたり、家族で話し合ったりしておいたらずっと心が安定し安心ですね。

私はリビングウィルを協会にも届けてあります。(年会費は2000円)
その時がきたら希望する医療措置についても選んでおくことができます。

簡単な一枚のリビング・ウィル用紙には以下のような選ぶ項目があります。

●医療措置についてはー
点滴、輸血、酸素吸入、人工呼吸器装着、人工透析、心肺蘇生など。

●栄養や水分補給
口から入るものだけを食べさせて欲しい、点滴、胃ろうによる栄養など

●緩和ケアについて。

●最後の過ごし方の場所について

●人間関係について

●自立について

などなど、興味のある項目に印をつけておくだけでも漠然としたものが少しはっきりしてくると思うのです。

その気持ちは、人生の途中で変わってくる場合だってあるでしょう。それを周りの人に伝えておくことも大事ですね。

私は加えて、自分が夢見る最後の幸せな光景をイメージしています。

 

そこには穏やかな静けさと、感謝と満足感、達成感と家族や仲間との笑いとユーモアがありました。

それがイメージできていれば、そこに至るまでの道程は余裕を持って楽しんで歩んでいけると思いました。

心に余裕を持って楽しく長生きしていきたいものですね。
この世は美しいもの、楽しいこと、喜び会えることがまだまだたくさんありますから。

2026.10.14
Romi

SNSSHARE

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COLUMNIST
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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