こどもの日とは1948年に制定された「国民の祝日法」で、
日本国民の子どもたちが健やかに育つことを
お祝いして国民全体の祝日として定められました。
「子どもの日」なので本来は男女どちらの子供も
対象の日ですが、もともとは端午の節句という
男の子の成長を祝う日なので、今でも男の子の日という印象が強く残っています。
端午の節句とは、奈良時代から伝わる伝統行事です。
もともとは病気や災いを避けるための行事だったそうですが、
その行事に使っていた「菖蒲」が武士の言葉や道具に似ていることから、
だんだんと男の子の行事となっていきました。
こどもの日は、鯉のぼりと鎧兜がメインの飾りです。
鯉のぼりは「流れの激しい滝を登れた鯉は龍になった」という
中国の故事が由来で、男の子の出世を願ったものです。
今ではマンションの家庭が多くなり、
立派な鯉のぼりが飾ってある家庭は少なくなりましたが、
こいのぼりを飾るイベントは各地にあります。
大阪府高槻市ではこいのぼりフェスタ、
兵庫県淡路市(淡路島)ではおよげ!こいのぼりというイベントがあり、
どちらもこいのぼりを盛大に飾っています。
鎌倉時代以降の社会では、兜や鎧は男性にとって身を守るための
大切な道具でした。
そのため、男の子の安全と成長を祈願して、兜などの武具を飾って
単語の節句を祝ったとされています。
五月人形は子供の人形に鎧兜を着せたものや、
桃太郎や金太郎をモチーフにしたものなどがあり、
その人形のような人物に成長してほしいという願いが込められています。
また、端午の節句の食べ物といえば柏餅やちまきがあります。
柏餅は日本独自のもので、柏の葉は他の新しい葉が生えてくるまで
古い葉が落ちないことから、家系が絶えない子孫繁栄を願ったものです。
ちまきの由来は諸説あり、古来の中国の偉人が地位を失ったことで
5月5日に川に身を投げ、それを弔うために人々が楝樹(れんじゅ)という
葉にもち米を包み川に流すようになったことが有力説だそうです。
皆さんもぜひ、当日は
美味しい柏餅やちまきを買って、世の中の子供達の成長を願って
食べてみてくださいね。