こんにちは!美と健康をサポートするリセラテラスの松本です。
人々の「美しくなりたい」という願いは、いつの時代も変わりません。
世界的に最も古いエステの歴史は、紀元前数千年前の古代エジプトの時代にまでさかのぼるといわれています。
今回は、美を求める人々の願いを叶えるエステやエステティックサロンの歴史についてご紹介します。
エステは現在の地位を確立するまでにどんな変遷をしてきたのでしょうか。
世界のエステの歴史や日本のエステの歴史を辿っていきましょう。
目次
エステとは、「エステティック」を略した言葉です。
日本語では広く「エステ」と略しますが、英語やフランス語では略さずに表現します。
「エステサロン」や「エステティシャン」という言葉は、実は和製英語ですので英語では伝わりません。
日本で「エステ」というと、一般的には全身のケア、美容効果、リラクゼーションなどの意味合いで認識されています。
しかし、西洋では「美学」「美意識」「美しさ」という意味で使われ、フランスでは美しさをあらわす形容詞となっています。
美学や美意識をさまざまな観点から追求していくことが、「エステティック」の本来の意味なのです。
エステの歴史はとても古いとされています。
エステの起源や、エステという言葉がどのように生まれたのか、現在のエステサロンの形になるまでにどのような発展を遂げたのかなど、その歴史を詳しく見ていきましょう。
エジプト・ヨーロッパ・中国・インドなどさまざまな地域でエステの原型となる美容法が見られますが、中でも最も古くからそれらしき記録があるのはエジプトでしょう。
エジプトでの美容の歴史は世界で最も古いといわれており、エステの発祥は古代エジプトの時代までさかのぼるとも考えられています。
その時代は紀元前数千年前ですから、今から3000年以上も前ということです。
そんなに古い時代から、人々は美を追求し、研究を重ねてきたのですね。
エジプトといえばクレオパトラをイメージする方も多いでしょう。
クレオパトラは紀元前69年から紀元前30年を生きた古代エジプトの女王で、現在でも絶世の美女として語り継がれています。
クレオパトラがとても美意識の高い女性であったことはよく知られていることですが、クレオパトラが使用人に行わせていたマッサージは、現代のエステの原型なのだそうです。
さらに、ボディマッサージやフェイシャルマッサージだけではなく、ヘアケアやネイルケアもしていたという記録が残っています。
中でもクレオパトラはバラの香りを好んだとされ、入浴時にバラの香油を用いたり、香水として使ったりしていたようです。
そのほかにも金箔を美容に使用したり、ミルク風呂に入浴したりと、さまざまな美容法を試していたといわれています。
「エステティック」の語源は、紀元前500年頃のペルシャ大王の妃であるエステルという女性の美しさからきているといわれています。
大妃候補の女性たちは投薬を6カ月、さらに特別な香水で6カ月と、およそ1年かけて美容に勤しみ、そして豪華な衣装や宝石を身に着けたそうです。
その美女たちの中の一人であるエステルは、誰よりも美しく教養もあったことから、王の寵愛を受けて王妃となりました。
エステという言葉が現在のように痩身や脱毛、美白をはじめとした全身の美容術を表すようになったのは、あるフランス人女性の美容術が一般化したことによるそうです。
そのフランス人女性の名は、ニノン・ド・ランクル(通称:ランクル夫人)。
ランクル夫人は今から約300年前のフランス、ルイ14世の時代を生きた女性で、職業は高級娼婦でした。
娼婦といっても高級娼婦は優れた美貌を持ち、教養や上品な作法を身に付けた人々で、ランクル夫人は格式高い社交界のマダム的な存在でした。
そのときすでに70歳を超えていたにもかかわらず、彼女の見た目は30歳くらいにしか見えなかったといいます。
そのせいで、若い男性や世間を惑わせる何か怪しげな術使いか魔女のような存在なのではないかと噂が立ち、ルイ14世に呼びだされることとなります。
しかし、実際に彼女を一目見たルイ14世は、その若さと美貌に驚き、「ぜひその衰えない美しさの秘訣を教えてほしい」と教えを請うたといわれています。
この出来事は「エステティック」という美学をあらわすエピソードとして語り継がれています。
ランクル夫人が行っていた美容術は非常にシンプルなマッサージで、首の「のどぼとけ」の下にある「甲状腺」を刺激し、若返りホルモンを活性化することだったそうです。
現在のような他人に施してもらうエステの形が生まれたのは18世紀フランスだとする説もあります。
18世紀になると、マリー・アントワネットなどのフランス貴族の女性たちの間でハーブを使ったエステやミルク風呂が流行し、使用人によるマッサージなども行われました。
この頃のフランスは貴族全盛期時代で、フランス貴族の女性たちとって美の追求は日常的な研究課題だったそうです。
この時代から、エステという言葉が「施術」として「他人に施してもらう」「美しくなるための術」という意味を持つようになったと考えられています。
19世紀初めごろ、エステは現在のように「エステティックサロン」に通って受ける形に移り変わりました。
オーストラリアのメルボルンでヘレナ・ルビンスタインによって開業されたのが最初といわれています。
ヘレナ・ルビンスタインはオーストラリアで化粧品関連のビジネスに従事していました。
1902年に世界初のエステティックサロン「ヘレナ ルビンスタイン ビューティーサロン」を開業し、その後1908年にロンドンにサロンを展開。
さらに、1913年にはフランス・パリで独自のフェイシャルマッサージを生み出しました。
その頃から、現代では当たり前になっている「人それぞれ肌質は異なるため、自分の肌に合ったスキンケアアイテムを使う」という考え方が広まっていきます。
また、売り場には石鹸やヘアネットなどの必需品だけでなく、女性が憧れる口紅ケースや魅力的な商品も並べられ、化粧品を販売する際の演出も華やかに。
さらに、初めて科学を美容に取り入れたことによって、画期的なアイデアでたくさんの美容製品を生み出し、美意識の高い女性の美的欲求をさらに刺激しました。
こうしたヘレナ・ルビンスタインの革新的な概念は、現在のエステ業界に今でも受け継がれ続けています。
日本ではどのようにして、エステが発展していったのでしょうか。
日本のエステの歴史や、現在のエステの豊富な施術メニューについてもご紹介します。
日本のエステを語る上で、芝山兼太郎氏の貢献は欠かせません。
芝山兼太郎氏は、1895年(明治28年)に横浜に理髪店を開業しました。
その2年後、自身の理髪店に婦人部を設けます。
さらに1905年(明治38年)、芝山兼太郎はアメリカ人のドクター・W・キャンブルーより教わった血行療法を用いたマッサージ「キャンブルー式フェイスマッサージ」を始めます。
これが日本のエステの始まりといわれています。
のちに名称が「美顔術」と改められ、さらに美顔術に改良が加えられたものが「芝山式美顔術」となって普及しました。
その後、芝山兼太郎の娘である芝山みよかは、日本の戦後におけるエステのさらなる普及に大きく貢献しました。
1947年(昭和22年)、繁盛していた美容室に皮膚科を併設し、戦争ストレスによる女性の肌トラブルのケアに従事。
1951年(昭和26年)には、エステの本場フランスへ渡り「ヘレナ・ルビンスタイン」でエステを学びました。
1952年(昭和27年)にはついに、フランスとアメリカで学んだ美容法やメイクアップ技術をもとに、松坂屋銀座店に「サロン・ド・ボーテ」を開業。
これが日本の本格的なエステティックサロンの始まりとなりました。
1970年代に入り、一般家庭にも少しずつ経済的余裕が出てくると、テレビに出演する芸能人への憧れなどもあり、多くの女性達の間でエステへの関心が寄せられるようになります。
1980年代には総合エステサービスを提供する美容サロンが生まれ、現在のように、日本全国に展開されることになりました。
日本にエステの原型ができてから100年と少し経った今、エステの現状は当時と変わり、サービスの多様化が進んでいます。
フェイシャル、ボディケア、美容脱毛など、現在のエステティックサロンにはさまざまな種類があります。
フェイシャルサロン一つ取っても、サロンによってさまざまなコンセプトを持っています。
ドクターと提携しているサロン、化粧品メーカーによるサロン、自然派サロン、最先端の科学的技術を用いたサロン、ハンドマッサージに特化したサロンなど、特徴も細分化しています。
ここ数年では、女性だけでなく男性も気軽にエステを受ける時代になりました。
細かい一人ひとりのニーズに合わせることができるほどに、エステの種類は豊富です。
美容脱毛、肌荒れのケア、ニキビケア、小顔や痩身ケア専用のエステなど、男性向けのエステだけでも施術メニューが豊富に取り揃えられています。
エステティックサロンでは、お客様がどんな悩みを持っているのか、その方に適した施術はどの種類かをサロン側が判断するために、カウンセリングが行われます。
このカウンセリングをとおしてプロであるサロンが自分に合った施術をきちんと判断してくれるため、エステティックサロンに行ったことがない方でも安心ですよ。
このように自分に合った施術を受けるために、エステティックサロンを選ぶ際は、カウンセリングを細やかに行なってくれるサロンがおすすめです。
エステティックサロンは全国にたくさんありますが、丁寧なカウンセリングと施術、そしてリラックスできる好みの雰囲気の場所を見つけられると良いですね。
ドクターリセラでも、全国約3,074店舗※1にドクターリセラ製品を取り扱うエステティックサロンがあります。
また、「肌改善のプロがいるサロン」ページでは、全国のドクターリセラお取扱いサロンのなかでも、特に肌トラブルに応じたケアが得意な肌改善※2のプロをご紹介していますので、肌でお悩みの方はぜひご相談ください。
※1 2023年2月末時点。アクアヴィーナス・Recella Divaのみの取扱いのサロンも含む。
※2 担当エステティシャンのアドバイスに従い、スキンケア、生活習慣、食生活の全てを見直すことで トータル的にお肌を良い方向へ導くこと。
現代ではありふれたものとなったエステですが、一般の人々が気軽に利用できるようになるまでには、長い歴史がありました。
紀元前の古代エジプトの時代から人々は美しさを追い求め、フランスで現在のエステやエステティックサロンの形に発展。
日本では明治時代に美容室やエステが誕生し、昭和時代から一般の人々にも広まっていきました。
現在は誰でも気軽に施術を受けられる恵まれた時代ですので、ぜひエステを上手に利用して、美しさと自信に磨きをかけていってくださいね。
肌改善のプロがいるサロンでは、ドクターリセラお取扱いサロンの中でも、特に素晴らしい肌改善※を行ったサロンをご紹介しています。
肌にお悩みをお持ちの方や、エステティックサロンに行ってみたい方は、ぜひご相談ください。
※ 担当エステティシャンのアドバイスに従い、スキンケア、生活習慣、食生活の全てを見直すことで トータル的にお肌を良い方向へ導くこと。
筆者紹介