こんにちは!美と健康をサポートするリセラテラスの松本です。
「花粉症といえば春」というイメージが強いかもしれませんが、春先のスギやヒノキに加え、初夏から秋にかけてイネ科やブタクサ属などが広い地域で飛散しています。
実は、花粉症には1年中注意が必要なのです。
花粉症は、ある時に突然発症し、60歳以前に自然に治ることはほとんど無いと言われています。
毎年花粉症にかかる人が増えるので花粉症人口は増え続け、今や日本の1割〜2割の人が花粉症というデータもあるほどです。
ところが、医療機関を受診してまで治療をしている人はそれほど多くありません。
もう諦めるしかないと考えている人も多いからでしょうか?
実は、生活習慣や食事の内容などで、花粉症の症状をかなり軽くできるという説もあります。
今回は、花粉症の症状のメカニズムや花粉症が起こりやすい人の傾向、免疫力との関係、花粉症を悪化させる原因やなるべく軽減するための方法を解説します。
花粉症がひどく医学的な対処が必要な人も、民間療法や生活の知恵として参考にしてみてください。
目次
花粉症とは花粉に対するアレルギー反応のこと。
様々な花粉に含まれる物質がアレルゲンとなって、アレルギー性鼻炎や目の痒み、粘膜の炎症などの症状を引き起こす症状のことをいいます。
花粉症の症状が起こるメカニズムをもう少し詳しく見ていきましょう。
アレルギーとは「ある特定の物質に対して過敏に体が反応すること」で、アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン(抗原)」と呼びます。
スギやヒノキの花粉などのアレルゲンが鼻腔内の粘膜や目の粘膜に触れると、リンパ球でIgE抗体がたくさん作られます。
たくさん作られたIgE抗体はマスト(肥満)細胞と結合します。
空中に浮遊する花粉が再び体内に侵入するとIgE抗体と結合します。
するとマスト(肥満)細胞からヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサン、PAFなどのアレルギー誘発物質がが放出され、鼻や眼などが刺激されます。
その結果、鼻水・くしゃみ・鼻詰まり・目の痒み・目の充血等のアレルギー反応が引き起こされます。
これが花粉症と呼ばれる症状の起こるメカニズムです。
最近ではスギ花粉のほか、ハウスダストやペット、ブタクサなどが原因のアレルギー性鼻炎を併発したり、複数の花粉に反応する花粉症もあります。
ほぼ1年中アレルギー症状に悩まされているという人も少なくないのです。
同じように生活していても、花粉症になる人とならない人がいます。
花粉症は、なぜ花粉症になるのかの確かな理由はわかっていません。
戦後各地に次々と植林されたスギが成長し、花粉が大量に飛散するようになったことも一因のようですが、それだけが原因ではないようです。
遺伝による体質的なこと、つまり生まれつきアレルギー反応を起こしやすい体質の人は、花粉症にもなりやすいと考えられます。
長期間にわたって花粉の影響を受け続ける環境で育ったり、空気の悪い環境で長年生活している人は、目や鼻の粘膜が過敏になり、花粉症にかかりやすくなります。
また、都市型の生活習慣によるストレス増加の傾向も無視できません。
過度な精神的ストレスがアレルギーを発症する引き金になることも考えられます。
その他にも、自動車の排気ガスや工場の排出する化学物質などによる大気汚染、乳製品や卵・たんぱく質の過剰摂取によりアレルギー反応が起きやすくなっている場合もあります。
花粉症もほかの病気と同じように、身体の免疫力を整えて正常に作用させることが大切です。
人の免疫システムは、それぞれの免疫細胞がバランスよく働くことで、個別の免疫機能が正常に作用します。
何らかの細胞が一部でも機能不全になると、免疫システム全体に影響が出ます。
特に季節の変わり目は、自律神経のバランスや体調を崩しやすいタイミングと重なります。
免疫システム全体が影響を受け、アレルギー症状も悪化しやすい状態なのです。
免疫力を高めるには、日頃の生活習慣に加え、食事やメンタル面でのインナーケアが有効です。
免疫力が高まると、病原菌やウイルスなどの外的なダメージやストレスから身体を守り、症状を軽減することができます。
一度出てしまった症状を抑えることはできませんが、免疫力の低下を防ぐことで免疫システムが整い、体調が良好な状態を維持することが期待できます。
花粉症が重症化すると、その症状自体が大きなストレスとなり、精神的にも身体的にも負のサイクルを引き起こします。
中には日常生活さえままならなくなるほど、ひどい症状を訴える人もいます。
重症度を左右する要因は、花粉(アレルゲン)の量、それに伴って体内にできるIgE抗体の量、粘膜の過敏性などとされています。
花粉(アレルゲン)が鼻腔内の粘膜や目の粘膜に触れると体内でIgE抗体が生成され、花粉症の症状を引き起こす直接的な原因になります。
そのため、体内でこれらの物質の量が多くなると、花粉症の症状が悪化する原因となるのです。
既に風邪や他のアレルゲンによって粘膜がより過敏になっていれば、花粉の量が少なくても症状が強く出ます。
粘膜の過敏性は、花粉がごく少量しか飛散していない時期(花粉症の自覚症状が現れる前)から進行し始めています。
やがて粘膜過敏性が進み、あるレベルに達すると花粉症の典型的な症状を自覚することになります。
症状が現れる前に治療を始めることで粘膜の過敏性が抑えられ、本格的な花粉シーズンを迎えてからの症状の悪化を抑えることができます。
逆に一度症状が現れてしまうと、粘膜が既に過敏になったり炎症を起こしているため、治療に時間がかかり重症化しやすい傾向があります。
寝不足の日は花粉症の症状がひどくなると考えられています。
一旦症状が出てしまうと、重症化して眠れないという人もいます。
しかし、アレルギー気質の方は症状改善のためにも、日頃から良質な睡眠をたっぷり取る必要があります。
心理的ストレスがアレルギーの発症や経過に影響を及ぼすことや、疲労や飲酒などによる体調悪化が症状を重症化させることがわかっています。
なるべくイライラすることや困難な課題を抱えずに、その日のうちにストレス発散や疲労解消ができるようにしましょう。
心身にゆとりのある規則正しい生活と睡眠を心がけるのが、花粉症を重症化させないための対策となります。
アレルギー反応の鍵を握っているのが免疫力で、免疫力アップに欠かせないのは、食事による腸内環境の改善と活性酸素の抑制です。
これらに有効な働きをする下記の栄養素を毎日の食事から取り入れ、つらい花粉症の症状を少しでも改善させましょう。
免疫機能をつかさどる免疫細胞の約60%は腸に存在していると言われ、腸の環境を整えることが正常な免疫機能の活動につながります。
乳酸菌・納豆菌・ビフィズス菌は腸内環境を整えるほか、複数の免疫細胞のバランスを整える作用があります。
これらの菌を多く含む食品として、ヨーグルトやチーズ、納豆、味噌、キムチ、醤油、お酢、ぬか漬けなどの発酵食品が挙げられます。
また、ビフィズス菌は、オリゴ糖をエサにして増えるので、オリゴ糖を多く含む食材と一緒に摂るとさらに効果的です。
オリゴ糖を多く含むのは、大豆やゴボウ、アスパラガス、タマネギ、トウモロコシ、にんにく、バナナなどの食材です。
食物繊維は、先にあげた腸内細菌(乳酸菌などの善玉菌)のエサとなり善玉菌の増加を促してくれます。
善玉菌の増加は、アレルゲンとなる花粉の吸収を抑えるIgA抗体を増やしてくれるため、花粉症の症状を抑えることにつながります。
食物繊維を豊富に含む食品は、野菜や海藻、きのこ、玄米や全粒小麦のパン、蕎麦などの穀類、豆類、竹の子、切り干し大根、芋類、きくらげ、ニンニク、唐辛子などです。
活性酸素は、アレルギーと運動の炎症によって発生し、過剰に発生すると健康な細胞まで傷つけてしまいます。
さらにアレルギーによって炎症が起こると、活性酸素が大量発生し、症状悪化の原因になるともいわれています。
活性酸素の過剰発生を抑えるには、抗酸化作用のあるビタミンエース(A・C・E)が有効です。
ビタミンA・C・Eを豊富に含む食品としては以下のものがあげられます。
アレルギー反応は、アレルゲンに身体が過剰に反応してしまうことです。
マスト(肥満)細胞がヒスタミンなどの化学物質を放出し、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、咳、蕁麻疹などのアレルギー反応を引き起こします。
花粉症になる理由ははっきりとは分かっていませんが、遺伝など体質によるものや都市社会によるストレスの増加、大気汚染など、花粉以外の原因もあると考えられています。
花粉症は免疫力にも関係があり、免疫力が高いと症状も緩和される傾向にあります。
花粉症を悪化させる原因は、花粉やIgE抗体の量、粘膜の過敏性、寝不足やストレスなど。
花粉症は仕事のパフォーマンスを下げるだけでなく、良質な睡眠の妨げや精神的なストレスにもなります。
さらには、化粧崩れや肌荒れを起こしやすく、美容の面でも悩ましいものです。
症状が現れてから対策するのでは、なかなか改善が難しいのも特徴です。
日頃からストレスや疲労を溜めない生活を送るとともに、免疫システムを正常に働かせるためのケアを習慣にしていきましょう。
規則正しい生活をして体調を整え、乳酸菌や食物繊維、ビタミンなど、必要な栄養素をしっかり摂って症状の改善を目指しましょう。
そうすれば、免疫機能が整い、アレルギー傾向のある体質も徐々に改善されていくかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてください。
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