こんにちは!美と健康をサポートするリセラテラスの松本です。
多くの方が悩んでいる肌荒れ。
日々のストレスや疲労が溜まっているなと感じた時に、ふと鏡を見ると肌がボロボロ…なんて経験をしたことがある人はいるのではないでしょうか。
乾燥などで赤みがでてしまったり、あごや頬、おでこなどの目立つ位置にニキビや吹き出物ができてしまったりと「今すぐになんとかしたい!」と思うこともよくあると思います。
そこで今回は、ストレスで肌が荒れるメカニズムや肌荒れの対策方法などについて紹介していきます。
目次
ストレスとは外から圧力や刺激が与えられた時に心や身体が緊張することを指し、ストレスを与えるものを「ストレッサー」といいます。
ストレッサーは対人関係などが起因する内的要因による「社会的ストレッサー」と、気温や環境など変化による外的要因による「物理的ストレッサー」の2つに分けられます。
いずれの場合でも、ストレスを感知しているのは脳です。
例えば物理的ストレッサーでは、過度な紫外線は肌に影響を与えますが、「肌にあたる風が不快」「日焼けしている肌が痛い」と思うのは脳が感じているストレスなのです。
「ストレスはお肌の大敵」とよく聞きますが、ではなぜストレスがお肌に悪影響を及ぼすのでしょうか?
ストレスで肌トラブルが引き起こされるメカニズムには、以下のいくつかの典型的なパターンがあります。
自律神経の機能が低下してしまうと、休息の神経ともいわれるリラックスモードの副交感神経と、日中に優位に活動している交感神経のバランスが乱れてしまいます。
自律神経は、ホルモンバランスの調整にも深く関わっています。
そのため、ストレスが原因で自律神経のバランスが乱れてしまうと、ホルモンバランスが乱れ、肌をきれいに保つ女性ホルモンの分泌が抑えられてしまいます。
女性ホルモンの分泌が減少すると、男性ホルモンの過剰分泌を招きます。
それにより皮脂の分泌が活発になり毛穴も塞がりやすくなるため、肌荒れやニキビを発生しやすいお肌の状態になってしまいます。
また、ストレスは腸内の悪玉菌を増加させて腸内環境を乱してしまう原因にもつながりますから、腸内環境の乱れが便秘を引き起こしやすくなります。
肌荒れを引き起こすのは弛緩性便秘といわれていて、大腸内に便が長時間留まることで腸内で悪玉菌が増えて腐敗物質が多く発生している状態です。
血糖コントロールの不具合を引き起こし、肌の刺激や老化につながる可能性があることが指摘されています。
前でも述べたとおり、仕事による肉体的疲労や人間関係からくる精神的なストレスは自律神経の乱れを引き起こします。
それにより、常に緊張した戦闘態勢のモードである交感神経優位の状態が続くと、血液の循環が滞り血行不良を引き起こしてしまうそうです。
その結果、血液が全身をじゅうぶんに巡らなくなり、老廃物の排出が滞ったり、お肌に必要な栄養分がお肌にまで行き届かなくなったりします。
また、冷え性を引き起こし、代謝が悪くなるため水分がじゅうぶんに末端のお肌まで行き渡らず、お肌の乾燥を招きます。
お肌の乾燥により、角質層が剥がれバリア機能が低下するので、アレルゲンや刺激物質が入り込みやすい状態を引き起こし、湿疹やかゆみの原因にもつながります。
また、お肌の乾燥は毛穴の開きや小じわの原因となる可能性も高く、血行不良による乾燥はお肌トラブルの大きな引き金になるといえます。
ストレスや不規則な食生活などの乱れが原因で胃腸への負担がかかり、その働きが鈍くなったりすると、消化不良を起こしたり、代謝が悪くなってしまい肌荒れの原因につながります。
吹き出物やニキビによる肌荒れの場合、できる位置でどの内臓へ負担がかかっているかが分かります。
例えば眉間や眉毛のニキビであれば、肝機能が低下している可能性があります。
アルコールや油っぽい食事を見直しましょう。
心臓に負担がかかっていたり、ストレスが強い場合に出たりします。
鼻のニキビは疲労やストレスなどが原因で内臓が弱っている可能性があります。
胃の機能低下、消化不良、胃もたれなどが原因であらわれることも。
口周りや唇のニキビがある場合は、胃腸が弱まっている可能性が高いです。
顎の下は、腎機能低下、足のむくみ、身体的疲労、婦人科系トラブルなどを表す場合もあります。
精神的ストレスがある場合、ない人に比べて皮脂の分泌量は約1.7倍になるという調査結果があります。
精神ストレスを与えない場合と、精神ストレスを与えた場合では、顔の部分の皮脂分泌量は約2倍も変わってくるのです。
吹き出物やニキビ・くすみは、皮脂の分泌量が増えることなどが原因で起こりますが、これもストレスが原因の肌荒れの1つといえます。
また、皮脂の分泌量が増えると、お肌の常在菌が紫外線などと反応を起こし、体を酸化させる活性酸素を生み出します。
この活性酸素が健康な細胞を攻撃することが原因となり、肌細胞のコラーゲンを作る機能が衰え、お肌の水分保持能力が低下し乾燥の原因となります。
また活性酸素が表皮のメラノサイトを攻撃すると、メラニンの量が増えシミを増やします。
このように活性酸素は、お肌の正常な細胞の回復を乱しお肌の生まれ変わりを遅らせます。
つまり、ターンオーバーのサイクルが乱れることになります。
ターンオーバーのサイクルが乱れるということは、老廃物が正しく排出されないということを指します。
お肌の正常なサイクルが乱れると、乾燥肌以外にもシミ、シワ、たるみ、ニキビ、赤ら顔といったあらゆる肌トラブルの起こりやすい状態がつくられます。
また、セラミドも合成されなくなってしまうので、肌質そのものが悪化してしまうという悪循環を生み出す可能性も高いのです。
脳がストレスを感じると、ストレス性乾燥肌になってしまうこともあります。
ストレス性乾燥肌になってしまうと、下記のようなお肌への悪影響が出てしまいます。
ストレス性乾燥肌とは言葉どおり、ストレスが原因で肌が乾燥している状態のことをいいます。
脳がストレスを感じてしまうと、ストレスをコントロールしている視床下部が興奮状態に陥ってしまいます。
さらに免疫や代謝に関する「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されてしまいます。
このコルチゾールは肌に必要な「セラミド」を分解してしまうため、そのセラミドが不足することで、十分に水分を保てず肌の乾燥を引き起こしてしまうのです。
肌荒れの原因はストレスが大きく関わることがお分りいただけたかと思います。
日々のストレスを和らげ美しい肌をキープするには、1日の終わりにじゅうぶんリラックスできる時間を取り、副交感神経が優位になった状態で眠ることが大切です。
また、その日のストレスはその日のうちに解消したり癒したりするなどストレスを溜め込まないことや、ストレスを感じにくいマインドづくりも鍵になります。
具体的に、簡単に取り組める対策にはどういったものがあるのでしょうか?
すぐに今日から始められる対策をいくつかご紹介いたします。
ストレスを解消するには、自律神経を整えることが重要です。
自律神経の乱れは、過度な緊張状態や戦闘モード、神経の高ぶりが続くことで起こります。
入浴タイムは、シャワーで終わるのではなくきちんと湯船に浸かるようにしましょう。
体を温めることで疲労を和らげることができたり、リラックスモードの神経である副交感神経を優位にしてくれます。
さらにはお風呂上りにマッサージをするとなお良いでしょう。
代謝も促進されるため、肌荒れにも効果が期待できます。
湯船に浸かる際は、熱めのお湯ではなくぬるめのお湯に浸かるようにしましょう。
その時に自分が好きな香りの入浴剤やアロマオイルなどを活用すると、リラックス効果がさらに高まることが期待できます!
スキンケアはご自身の手を使ってやさしく行うのが良いでしょう。
美容マッサージ、いわゆるエステティックは、リラクセーション効果が立証されています。
人の手による肌への接触は、気持ちを落ち着かせる生理的な鎮静作用もあります。
スキンケアに丁寧に時間をかけることは、肌と心の健康を個人で調整し、維持・増進する自分のための癒しの行為といえます。
スキンケアを行うと心のアンテナが自分自身に向き、メイクアップでは自分以外の外界に向きます。
朝にメイクをしてオン(交感神経が優位なモード)の顔をつくり心を外向きにする、夜にメイクを落とすことでオフ(副交感神経が優位なモード)に戻るという、心の切り替えにもなります。
この心理的な変化を、スキンケアとメイクアップでうまく利用していくのも良いでしょう。
おすすめの美容液を紹介します。
8種のGF・GF様成分を配合し、年齢サインが目立つ肌にアプローチしてハリのある若々しい印象の素肌へ導きます。
ぷるんとうるおいある肌をぜひおたのしみください。
適度な運動を行うことで心臓から送り出される血液が増え、身体全体の血の巡りが良くなります。
冷え性の改善や、むくみの解消だけでなく、凝り固まった肩や腰の筋肉がほぐれ、リラックスした状態になります。
運動の際に深い呼吸を意識すると、緊張していた筋肉や骨格が緩み副交感神経が優位な状態になります。
血流が良くなりさらにリラックス効果を高めてくれます。
逆に呼吸が浅いと交感神経が優位になって、呼吸数が増えストレスを受けている時と同じ状態をつくるので注意しましょう。
深い呼吸は、体幹を支えるインナーマッスルを鍛えることができる立派な運動ですから、運動が苦手な方は、呼吸だけでも正しい方法を練習してみると良いでしょう。
余裕のある方は、有酸素運動に加えてストレッチなども行うと、身体の可動域や活動量が増し、血液が体の末端まで流れ酸素や栄養が行き届くので疲労回復にとても効果的です。
サイクリングやウォーキングなども、気分や集中力を司り心の安定を促す「セロトニン」などの神経伝達物質が活性化し分泌が高まるのでおすすめです。
メンタルヘルスには脳内の神経伝達物質が大きな影響を及ぼしていることが知られています。
寝不足の日が続くと、肌がボロボロになりやすいですよね。
肌荒れを防ぐには、普段からしっかりと睡眠をとることが基本になります。
睡眠中は疲労を回復したり、傷ついた肌を修復してくれるホルモンが分泌されています。
睡眠時間も大切ですが、最も重要なのは「質の良い睡眠」です。
良質な睡眠こそ、肌にとって最高の効果が期待できるのです!
寝る前にストレッチをしたり、好きな音楽を聴いたり、夜空を見て落ち着いたりしてから寝ると、よりスッキリと質の良い睡眠を得ることができるでしょう。
自分なりに睡眠前のリラックス方法を探してみてください。
寝る直前まで携帯の画面を見続けている人も多いと思います。
ですが、携帯から発せられるブルーライトの光線は、視神経から脳に悪影響を及ぼし、睡眠のリズムを狂わすという研究結果もあります。
ブルーライトを通さないフィルムを装着するなどの対策はもちろん、寝る前には視神経を休め、リラックス音楽を聴いたり、思考を休めるなどの時間を取るようにしましょう。
日常生活の中で無縁ではいられないストレス。
ストレスを溜め込むと、自律神経やターンオーバーが乱れたり血行不良が起きたりしてしまい、肌荒れの原因になります。
ストレス性乾燥肌による肌への悪影響も見逃せません。
肌荒れを防ぐために、きちんとメイクを落としてから寝る、スキンケアをするといった基本的なケアはもちろん、入浴や運動、睡眠など日常生活でできる対策も意識しましょう。
さらに、こころと肌は密接につながっています。
なので、肌をキレイに保つには、こころを整えることも大切なことの1つなのです。
忙しく働く女性であっても外見は常に綺麗でいたいのは当然ですし、心の中も余裕と平静さが欲しいですよね。
特にお顔は他人の目に触れやすい場所です。
肌荒れができるだけで1日の気分が上がらなかったりすると思います。
そんな肌荒れはできれば、1年中起こらないに越したことはありません。
日ごろからストレス解消をする時間、自分を癒しリラックスする時間、良質な睡眠時間などをきちんと確保して、肌荒れ知らずな女性を目指していきましょう!
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