こんにちは!美と健康をサポートするリセラテラスの松本です。
日頃私たちが使用しているスマホ(スマートフォン)。
通話機能だけではなく、ゲームや音楽、SNSなど、多種多様なアプリの普及によって、現代人には欠かせないたくさんの機能や役割を果たしています。
その一方で、スマホを長時間使用したり、常に手元に置いてチェックしてしまうなど、スマホに執着してしまい手放せなくなっている「スマホ依存症」も問題視されています。
そんなスマホが肌荒れの原因かもしれないということをみなさんはご存知ですか?
今回は季節問わず、スマホがもたらす肌荒れについて紹介していきます。
また、肌荒れ以外のスマホによる症状や、それらへの対策についてもお伝えします。
毎日の習慣を見つめなおし、健康と美容を手に入れましょう!
目次
まずは、スマホの影響で肌荒れが起きる理由について見ていきましょう。
私たちの体の中には交感神経と副交感神経の2つがバランス良く機能しています。
動いていたりすると交感神経が優位になりますし、逆に睡眠時には副交感神経が優位に立っています。
しかし寝る直前までスマホをいじると、副交感神経によってリラックス状態になってほしいところ、液晶画面から出るブルーライトの強い光によって交感神経が優位に立ってしまいます。
網膜まで到達したブルーライトは、脳に「今は昼である」という信号を送ります。
それによって活発になった交感神経が、脳や身体が睡眠状態へと入るのを邪魔します。
つまり、脳が興奮状態になるので深い眠りにつくことが難しくなってしまうのです。
肌は眠っている時に多く分泌される成長ホルモンによって傷んだ細胞を修復する力を持っていますが、きちんとした睡眠がとれていないとこの成長ホルモンが分泌されにくくなってしまいます。その結果、お肌の新陳代謝であるターンオーバーも乱れてしまうのです。
また、その日の疲れが抜けにくくなってしまうので、翌日も疲労感が溜まった状態になってしまいます。
スマホやパソコンの画面から発せられるブルーライトは、肌に悪影響を与えるといわれています。
スマホなどのLED照明に含まれている青色光は非常に強い光で、紫外線B波よりも肌の奥深くへ届くことや、色素沈着につながることが研究で明らかになっています。
こうしてブルーライトが皮膚に負担をかけ、シミやくすみの原因となります。
また、紫外線B波による影響は表皮までとされていますが、ブルーライトは表皮の奥の真皮を通り超えて皮下組織部分まで及ぶほど強力ともいわれています。
この結果、シワやたるみに繋がることもあります。
ブルーライトを浴び続けることによって、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌量が減少してしまいます。
睡眠ホルモンが減ってしまうと睡眠不足気味になってしまい、自律神経の乱れを引き起こします。
自律神経が乱れることでストレスがたまり、代謝が悪くなり、血流も悪くなってしまいます。
一連の流れによってターンオーバーの周期なども乱れ、肌の老化を促進してしまいます。
のちに詳しく解説しますが、本来ならブルーライトを浴びるはずのない夜間にもブルーライトを浴び続けることで、体内時計に狂いが生じます。
その結果、ホルモンバランスの乱れまで引き起こす可能性があるのです。
特に女性は、ホルモンバランスが乱れると男性ホルモンが過剰になることがあります。
男性ホルモンには皮脂の分泌を促す作用があります。
過剰に分泌された皮脂は、肌のテカリや毛穴の開き、毛穴で炎症を起こすことによってニキビができてしまうなど、肌トラブルの原因になってしまいます。
また、角質を増加させる働きもあるため、角質がどんどん溜まり、毛穴のつまりも引き起こしてしまいます。
「スマホはトイレよりもばい菌が多く、汚い」という言葉を聞いたことがありますか?
スマホを毎日きれいに拭くという人は少ないのではないでしょうか。
スマホを清潔にしていないと、スマホの表面ではどんどん菌が繁殖してしまいます。
繁殖した菌は電話した時に顔にうつったり、手にうつってその手で顔を触ったときに顔についてしまったりします。
みなさんはどこでスマホを使っていますか?
トイレに持ち込んだり、食事中に触ったり、他の人が触るなんてこともありますよね。
スマホは思っているより雑菌だらけになっている可能性があります。
スマートフォンを使用する際の姿勢について意識している人は少ないかと思いますが、顔が下を向いていたり猫背状態で使用している人が多く見受けられます。
その状態を無意識に長時間続けていたり繰り返していると、血行が悪くなり肩こりや頭痛、手の痺れや疲れ目を引き起こしたりと、体にさまざまな不調が現れてきます。
特に顔にはくすみやむくみを引き起こしてしまいますし、顔を下に向けることで重力がかかり、たるみの原因にもなってしまいます。
もちろん加齢によって皮膚の細胞は衰えていきますので自然な老化は避けられませんが、そこにスマホによる日頃の悪習慣が加わることで、さらに肌の老化が加速してしまいます。
実は、画面から発せられているブルーライトは肌や目だけでなく、脳や神経にも悪影響があるといわれています。
ブルーライトが肌荒れ以外に身体に与える影響についても見ていきましょう。
長時間スマホなどを見続けた場合に、目が疲れたなと感じることはよくあるかと思います。
ただ単に目がショボショボして、ある程度の時間が空くと治る場合は一時的な疲れなので問題はありません。
しかしその症状が長期間生じる場合は、眼精疲労になっている可能性があります。
眼精疲労は肩こりや頭痛、ドライアイの原因にもなり、症状が悪化すると吐き気を催すこともあります。
眼精疲労になると肩こりだけでなく、目に近いパーツも凝りやすくなります。
顔が凝ってしまうとリンパの流れが滞り、むくみやすくなってしまうのです。
リンパの流れが悪くなるということは、老廃物の代謝が悪くなるということ。
その結果ニキビができやすくなったり、目の下のクマが気になったりと、肌トラブルにつながります。
ブルーライトを朝浴びることで体内時計が整いますが、 逆に夜に浴びると体内時計が狂ってしまいます。
これはブルーライトが目の奥深く、網膜まで届いてしまうからです。
紫外線のほとんどは角膜と水晶体で吸収され網膜まで届きませんが、ブルーライトは角膜や水晶体で吸収されることなく網膜まで到達します。
目の網膜に「第三の光受容体」といわれるブルーライトのように強いエネルギーを持つ光のみを感知する特殊な細胞が発見されており、その細胞がブルーライトを感知すると、その信号を脳へ伝えます。
それにより体内時計のリズムが乱れ、睡眠への影響や健康への影響があることが世界中で報告されています。
就寝前にブルーライトを浴びると、昼間眠くなり作業能率が悪化するため、事故やミスが増加する可能性が高まります。
さらに、寝つきの悪化、就寝前に内臓・血管・神経系が昼間同様に活発に活動するなどの体調不良がおこる可能性があります。
これを「サーカディアンリズム(概日リズム)障害」といいます。
ブルーライトによって引き起こされるのは睡眠障害だけでなく、がん、肥満、糖尿病、高血圧、うつ病の危険性が高まるともいわれています。
さらに老化現象が加速するという研究報告も多数あり、これらの発病メカニズムとして、時計遺伝子の関与も強く示唆されています。
時計遺伝子(clock gene)とは、概日リズム(体内時計)をつかさどる遺伝子群のこと。
時計遺伝子に変異が起こると、動物における実験では概日リズムが保てず、活動にリズムがなくなったり、周期が乱れるなどの症状が報告されています。
スマホを長時間、寝る前にも使用する場合のさまざまなリスクをご紹介してきました。
肌荒れを改善するためには、ほんの少しの努力をするだけで変わりやすくなります。
スマホによる肌荒れや老化の進行を防ぐための方法をチェックして、実践してくださいね。
スマホやパソコンをしている時の姿勢は悪くありませんか?
同じ姿勢を続けていると血行が悪くなりますし、猫背状態だと肩や首のコリにもつながります。
また、顔を下に向けることが多くなると重力がかかってたるみの原因にもなります。
足を組むことも骨盤のゆがみになってしまいますので控えましょう。
常に自分の姿勢を意識して、無理のない美しい姿勢を保つようにしましょう。
スマホはもはや習慣となっていて、見るのをやめられない方が大半ではないでしょうか。
実際のところ、通知音が鳴ると気になってついつい見てしまいますよね。
しかし少しでもスマホを触る時間を減らすことができれば、肌荒れの改善につながります。
最初のうちはマナーモードにしてみましょう。
最初は「15分携帯をいじらないで我慢する」と決めるのも良いでしょう。
それがクリアできたら、時間を伸ばしていくようにすると良いですね。
特に寝る前はできるだけスマホを触らないようにして、睡眠に集中してください。
睡眠を促す「メラトニン」というホルモンの働きによって、私たちはきちんとした睡眠とその効果を得ることができます。
しかし夜遅くまで明るい画面を見ていると脳がまだ昼間だと勘違いをしてしまい、「メラトニン」の分泌量が減ってしまいます。
睡眠をしっかりとるためにも、寝る前の1〜2時間前にはスマートフォンの使用を控え、脳を落ち着かせるようにしましょう。
ブルーライトを軽減するアイテムを使用するのも効果的です。
トイレにもスマホを持っていったり、くしゃみを抑えた手でスマホをいじったりと、スマホには知らず知らずのうちに雑菌が増えています。
そのスマホを触った手で顔を触ることでニキビができたり、さらに悪化したりしてしまうのです。
スマホを汚い手で触ることはやめ、スマホをこまめに拭いたりして清潔に保ちましょう。
長時間スマホなどを見続けると、眼精疲労を起こしやすいです。
そして、スマホから発せられるブルーライトも眼精疲労を引き起こしやすくしてしまいます。
眼精疲労を防ぐために、空いている時間に目のマッサージをしたり、スマホを同じ姿勢で長時間見続けないように意識しましょう。
ブルーライトカット効果のあるフィルムを貼るのも良いですね。
仕事でどうしても液晶画面を見ないといけない人も多くいると思います。
その場合は、こまめに休憩をとったり、ブルーライトカットのメガネをかけたり、画面保護シールなどを使うようにしましょう。
ブルーライトによる肌や眼への悪影響を最小限に抑えるよう工夫することが大切です。
ストレスを溜め込んでいると活性酸素が多く発生してしまい、細胞を傷つけてしまいます。
ストレスを解消するために、スマホを使う方法ではなく、趣味や運動などでストレスを解消出来る方法を見つけましょう。
スマホの使用と肌の関係は意外にも深いものです。
スマホを長時間使用することで交感神経が活発になり、睡眠ホルモンも減少し、ホルモンバランスが乱れて、睡眠の質が落ちて肌の新陳代謝が悪くなってしまいます。
また、液晶画面から出るブルーライトは肌の負担となってシミやくすみの原因となります。
スマホには雑菌が繫殖しやすいため、その雑菌が顔に付いて肌トラブルを招くことも。
さらに、スマホを使用している時にうつむく姿勢が老化を進行させてしまうのです。
肌荒れ以外にも、眼精疲労や体内時計の乱れ、がんなどの重大な病気につながるリスクもあります。
これらのトラブルを防ぐためにも、スマホを使う時は正しい姿勢を心掛け、画面を清潔に保ちましょう。
スマホを使う時間を少なくしたり、仕事でどうしても長時間使用する際はブルーライトカットのメガネや画面保護シールを活用することも大切です。
良質な睡眠をとることが美肌の基本にもなります。
スマホの放つブルーライトによる肌への直接的な影響や、美しい肌の基礎を作るための睡眠への影響も含め、今一度、日々のスマホライフを見直してみるのも良いでしょう。
日頃のスマホに対する姿勢や習慣、扱い方を正しく知ることで、健康的で美しい肌を目指しましょう。
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