こんにちは!美と健康をサポートするリセラテラスの松本です。
朝起きて顎(あご)にニキビができていると目立ちやすいので、ものすごくショックを受けることはありませんか?
顎ニキビは治ってもまた同じ場所にできたりと、一度できてしまうとクセになってしまうこともあり、かなりやっかいです。
気になるからといってついつい触ってしまうと、余計に治りにくくなってしまうことも。
今回は顎ニキビの原因や対策法、対策や予防におすすめのレシピなどについて紹介していきたいと思います。
目次
ニキビは顔のTゾーンにできやすいですが、顎(あご)にできてしまうことも多いです。
顎はおでこや小鼻とは違い、どうせ汗もかかないし、ケアなんてしなくてもいいでしょと思う方もいるかもしれません。
しかし顎は皮脂が詰まりやすく乾燥しやすい部分なので、おでこなどと同じくきちんとケアする必要があります。
正しい対策をするためにも、まずは顎にニキビができる原因をよく知りましょう。
顎は汗腺が少ないため、乾燥しやすい部分です。
乾燥した肌は角質層が硬くなって毛穴が狭くなるため、毛穴が詰まりやすい状態ですが、顎には皮脂腺が多くあるので皮膚の水分不足を補おうと皮脂分泌が過剰になります。
皮脂分泌が過剰な状態が続くと毛穴に皮脂が詰まり、ニキビができやすくなってしまうのです。
また、顎は汚れや摩擦が同じ場所に癖となって繰り返される傾向があり、一度炎症が起こると症状が悪化しやすい場所でもあります。
顎ニキビができてしまうと治りにくくなってしまったり、再発する場合が多いのはそのためです。
顎は簡単に手が届く部分のため、頬杖をついたり無意識のうちに触ってしまったり、髪の毛が顎に当たることで刺激を受けやすくなっています。
女性は産毛、男性は髭のお手入れによる刺激や、マスクやマフラーが肌に当たることによる刺激もあります。
さらに、顎は帽子や日傘の影が届きにくいため、紫外線による刺激も受けやすい部分です。
このように衣類やカミソリなどから雑菌が入りやすいため、顎のニキビは炎症を起こすなど悪化しやすいのです。
治りかけのニキビでも治りにくく、治っても繰り返しやすいという特徴があります。
生理前になると、顎ニキビができやすいと感じたことはありませんか?
実は顎ニキビに大きな影響を与えているのが、ホルモンバランスの乱れです。
女性の身体は、生理周期によってホルモンバランスが変化します。
生理から排卵までは「エストロゲン」、排卵から生理までは「プロゲステロン」という女性ホルモンが多く分泌されるようになります。
エストロゲンには女性らしい身体づくりや妊娠しやすい体調に整える働きがあります。
プロゲステロンは受精卵の着床のために子宮内膜を整えたり、基礎体温を上昇させたりして妊娠を継続しやすい身体を準備するために働いています。
このうち、プロゲステロンは皮脂の分泌を促す働きがあるため、プロゲステロンの増加がお肌の水分バランスや環境を乱してしまいます。
これが生理前にニキビができやすい要因の一つだといわれており、もともと皮脂腺が多い顎にはニキビができやすいと考えられているのです。
また、皮脂分泌が多い思春期よりも、ストレスなどでホルモンバランスがよく乱れる大人の方が、顎ニキビはできやすい傾向があります。
メイクの洗い残しや間違ったスキンケアが顎ニキビをできやすくさせてしまいます。
洗顔ではメイクをしっかりと落とすことは大切ですが、皮脂をとりすぎるのもよくありません。
顎は乾燥しやすい部分となっていて、洗顔をしすぎると皮膚を守っている皮脂がなくなってしまい、さらに乾燥がひどく悪化してしまいます。
そうなると皮膚が危険を察知し、乾燥を防ぐためにさらに皮脂を分泌してしまいます。
それが原因で毛穴に皮脂が溜まり、ニキビの原因になることもあります。
菓子パンや糖分が多い食べ物、揚げ物などの脂っこい食べ物ばかりを摂取していると、皮脂の分泌が過剰になり顎ニキビができやすくなってしまいます。
毎日の食事で栄養が偏ったり食生活が乱れていると、顎ニキビだけでなく肌にも悪影響が出ることも。
お肌のためにも栄養のバランスを考えながら食事をしましょう。
食生活以外にも、睡眠不足やストレスが溜まってしまうことでホルモンバランスが乱れる原因となり、顎ニキビができる原因に。
顎ニキビは生活の乱れを知らせるシグナルとも取れます。
質の良い睡眠をとり、夜更かしや暴飲暴食を控えるなど、様々な面で生活習慣の見直しをしましょう。
口回りに大きなニキビができている方は、コーヒーなどの嗜好品、辛いものなどの刺激の強い食品、早食い、ストレスなどで胃に負担がかかっているといわれています。
特に、ストレスがかかると、胃腸に症状があらわれることが多いです。
胃が痛くなったり胃もたれしたりすれば胃の調子が悪いと気付くことができますが、明らかに不調を感じなくても胃が荒れていることはよくあります。
ピロリ菌が原因で慢性的な胃炎が起きていて、それが顎ニキビとなってあらわれている人も意外に多いようです。
この場合も、自覚症状は無いので、なかなか気づきません。
また、下痢の場合は、肌に必要な栄養素を十分に吸収できなくなります。
便秘になると腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下し、血流やリンパの流れが悪くなり肌のターンオーバーに影響することがあります。
いずれも腸内環境が整っていないために起こる不調です。
その他にも胃腸が不調になると自律神経が乱れて、免疫力が低下してしまいます。
免疫力が低下してしまうと肌のバリア機能も低下して、顎にニキビができやすくなるのです。
私たちの身体は、脈拍や体温、臓器の働きをコントロールするために、自律神経が働いています。
自律神経には、起きているとき・緊張状態にあるときに優位になる交感神経と、寝ているとき・リラックスしているときに優位になる副交感神経があります。
ストレスを受けると、私たちの身体はその事態に対処しようと交感神経を優位に切り替えます。
しかしその状態が絶えず続いてしまうと、睡眠時や身体を休めなければならない状態の時にも副交感神経への切り替えがスムーズに行われなくなってしまいます。
そうすると心身の回復が十分にできないため、免疫機能の低下などを引き起こします。
肌の生まれ変わり(ターンオーバー)も不調になり、すこやかな肌が保ちにくくなってしまうのです。
女性の場合は特に、ストレスによって男性ホルモンの分泌が増え、皮脂量が増加します。
肌のベタつきを感じやすくなり、ニキビができやすくなります。
中でも皮脂分泌の多い顎に、ニキビができやすくなるのです。
リラックスした趣味の時間やストレスから解放される時間を意識して持つなど、ストレスの原因を軽減すると同時に、ストレスを感じにくい心の状態をつくるのも大切です。
顎(あご)に繰り返しできるニキビを改善するには、ホルモンバランスを改善するために生活習慣を整えるのが効果的。
また、正しいスキンケアを身につけ、ニキビ対策に効果的な栄養素を摂れるよう食生活を改善するといったセルフケアも重要です。
それでは具体的なポイントを見ていきましょう。
良質な睡眠やストレスの軽減、食生活の改善などでホルモンバランスを整えられる可能性があります。
顎のニキビ対策として大切なのは、リラックスすること。
ストレスを溜めないことで自律神経を整え、ホルモンバランスを改善することができます。
ストレス解消法はそれぞれだと思いますが、自分に合ったストレス解消法でストレスとうまく付き合っていくことが大切です。
顎ニキビの改善には、皮脂を清潔に保つ洗顔も効果的です。
古い角質や毛穴に皮脂やメイクの洗い残しなどが溜まっていると、細菌のよいエサになることもあります。
しっかりと洗い流しましょう。
ただし、洗いすぎは皮膚のバリア機能を低下させるため逆効果です。
皮脂は本来、一定の量は必要なものです。
その皮脂を洗顔のしすぎで取り除きすぎると、それを補うために皮脂分泌量が過剰になる場合があります。
丁寧に優しく洗顔することを心がけましょう。
また、乾燥も皮脂分泌過多の原因になります。
洗顔の後は保湿をしっかり行いましょう。
アクネ菌の繁殖や皮脂の分泌を抑えるニキビ肌専用の化粧品などを使用するのも良いでしょう。
美肌を作るためには、食生活も大切になってきます。
下記のような美肌に良い成分を多く含む食品を積極的に摂るよう意識しましょう。
皮膚のターンオーバーを促進してくれます。
ニキビの外用治療薬としても使用することもあります。
ビタミンAはほうれん草、にんじん、かぼちゃ、レバーなどの食材に多く含まれます。
皮脂分泌の抑制、角化の調節作用があるといわれています。
ビタミンB2を多く含む乳製品、卵、レバーなどの食材を積極的に摂るようにしましょう。
皮脂分泌の抑制、代謝を促し皮脂のターンオーバーを促進します。
マグロ、かつお、鶏ささみなどに含まれています。
食物繊維をしっかりと摂ることで便を柔らかくして、排便を促し便秘予防に役立ちます。
きちんと排便することで体内に便が溜まらずに有害物質の発生を抑えてくれるので、肌の調子も整いやすいです。
きのこ、海藻類などに多く含まれているので、意識して食べるようにしましょう。
顎以外にも顔の至る部分にニキビはできてしまいますよね。
ニキビが悪化すると赤く腫れあがったり、かゆみが生じたり、中には痛みを感じる人もいます。
そうなると、気になって触ってしまい余計に悪化させてしまうこともあるでしょう。
よく、打撲などで腫れてしまった時や、虫に刺された時、火傷をした時などに傷口を冷やすことがあると思いますが、冷やすという行為は赤みと腫れを緩和することができます。
炎症が起きたときにその炎症部分を冷やすことで、一時的にでも細胞の炎症反応を鈍らせて腫れや赤みなどの症状を抑える効果が得られます。
ニキビを冷やすことで改善を早めたり小さくする効果は期待できませんが、炎症を起こした赤ニキビの場合、一時的に冷やすことで痛みや腫れ、赤みなどを抑えることはできます。
しかし、長時間冷やしすぎるとかえってニキビの回復を遅らせてしまいますから、あくまでも一時的な対処法としてお考えください。
肌を冷やしすぎると血液の循環が悪くなり、細胞の成長や修復のために必要な栄養や酸素が運ばれにくくなり、ニキビの修復スピードは遅くなります。
ニキビの症状がひどい場合には自分で判断して対処するとかえって悪化することもあり得ます。
エステティックサロン、皮膚科や漢方薬局などに相談して治療するのがおすすめです。
先ほど顎ニキビ改善に効果的な栄養素をお伝えしましたが、それらを食事から摂るのにおすすめのレシピをご紹介します。
毎日の食生活に取り入れてみてくださいね!
山芋と納豆には体に嬉しい栄養素がたっぷりと入っています。
混ぜ合わせてそのまま食べても美味しいですし、お好みでのりと醤油を加えるのもいいですね。
この際山芋はすりおろすようにしましょう。
そうすることで朝食欲がないときでも口にしやすいかと思います。
食物繊維の理想的な1日の摂取量は女性で18g以上、男性は21g以上ですが、多くの人が1日約12gしか取れていません。
スムージーを取り入れることで1日の摂取量に近づけることができます。
野菜は食物繊維が豊富で腸内環境を改善するのに役立ちます。
果物の皮は食物繊維が豊富なので、実と一緒に皮ごと摂るようにしてください。
具材は自分の好きな具材で大丈夫です。
甘めが好きな方であればバナナやイチゴ、リンゴを加えるのもいいですし、甘くなくていいという方はほうれん草や小松菜、トマトなどで作るのもいいですね。
レバーは特にビタミンAが豊富な食材です。
一緒に炒める野菜も、パプリカや人参など、ビタミンAたっぷりの緑黄色野菜を選ぶことで、さらに効果が期待できるのではないでしょうか!
〈材料〉
赤パプリカ | 1/2個 |
豚レバー | 250g |
キャベツ | 5枚 |
ニラ | 1/2束 |
片栗粉 | 適量 |
塩コショウ | 少々 |
オイスターソース | 大さじ1 |
油 | 適量 |
牛乳 | 適量 |
まずは豚レバーを水で洗い、臭みを消すために牛乳に浸します。
浸している間に赤パプリカなどの野菜を細切りにして、浸していたレバーを水で洗い水気を拭き取ります。
そうしたらレバー本体に片栗粉を振りかけフライパンで焼きます。
レバーに火が通ったら野菜を入れて、塩コショウや味噌などで味付けして食べると美味しいですよ。
今回は顎ニキビの原因と対策、顎ニキビ予防におすすめのレシピなどについてご紹介しました。
顎ニキビの原因は、皮脂の詰まりや乾燥、刺激、ホルモンバランスや生活習慣の乱れ、間違ったスキンケアや胃腸の不良、ストレスなど、さまざまな要因が考えられます。
対策するには、生活習慣の見直しや正しいスキンケア、食事の栄養バランスの改善などが効果的。
顎ニキビができにくくなるうえ、内側から健康にもなり美肌対策にもなるので、レシピもぜひ参考にしてみてください。
そして毎日無理のない範囲で少しずつセルフケアを行い、対策を継続していくことが大切なので、コツコツと頑張っていきましょう!
筆者紹介