こんにちは!美と健康をサポートするリセラテラスの松本です。
毛穴の開きで悩んでいる方は、多いのではないでしょうか?
特に、鼻の周りやおでこなど、皮脂分泌の活発な部位は毛穴が開きやすいです。
そして、一度開いてしまった毛穴は、なかなか改善するのが難しく、年齢と共に帯状毛穴となってたるみを加速する原因にもなります。
できれば早期に毛穴の開きとなる原因を知り、これ以上毛穴が開かないように予防していただくのが良策でしょう。
今回は、毛穴の開きの原因と毛穴が目立ちやすい部位、対策方法などをご紹介したいと思います。
目次
毛穴は、肌の奥から伸びる体毛を包む毛包管が、肌表面で開いたものです。
皮脂を分泌する皮脂腺の出口となっている毛穴。
顔は特に毛穴の数が多く、毛包管も皮脂腺も大きいのが特徴で、ただでさえ目立ちやすいのです。
では、なぜ毛穴はさらに開いていってしまうのでしょうか?
皮脂は本来、汗と混ざり合って保護膜のように肌の乾燥を防いでくれるものです。
しかし過剰に分泌されると、ベタつきやニキビなど、肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。
女性の皮脂の分泌量は思春期から急激に増え始め、30代まで増える傾向にあります。
30代以降は50代に向かって急激に減少していきます。
思春期の身体の変化のほかに、気温の上昇や偏った食生活などの要因が重なって皮脂の分泌量が過剰になることもあります。
毛穴周りに起こる肌トラブルによって、肌のターンオーバーサイクルが乱れると、開いた毛穴が元に戻ろうとする修復力が弱まり、毛穴が徐々に開いていってしまいます。
皮脂は体温調節や塩分排泄補助を行う汗とは違い、乾燥、ほこりや細菌といった外部からやってくる敵から肌を保護する役割があり、クリームのような状態に近いものです。
この皮脂が大気中のホコリや雑菌、古い角質や落としきれなかったファンデーションなどと混ざり毛穴に詰まることによって毛穴の出口が押し広げられてしまいます。
毛穴の汚れを日々しっかり落としきれていれば問題ないのですが、少しでも残っていると毛穴には徐々に汚れが蓄積されていきます。
お肌には皮脂と共に毛穴の汚れを押し出す作用がありますが、年齢を経るごとにその汚れを押し出すお肌の力が弱まると言われています。
毛穴の汚れを詰まったままにしておくと毛穴が開きっぱなしになり、色素沈着などでより目立つようになります。
肌の水分量は生まれたばかりの頃がピークで、年齢を経るごとに徐々に減っていきます。
肌のいちばん表面にある角質層から水分が失われると、紫外線などの外的ストレスや刺激から肌を守る「バリア機能」が低下してしまいます。
すると肌はバリア機能を整えるために、皮脂を過剰に分泌させて毛穴も開いてきます。
お肌の内側が乾燥(インナードライ)していても、表面的には皮脂でベタついているという状況も起こりえます。
水分が不足したお肌はターンオーバーが乱れたり、前途のように「バリア機能」も衰えている状態です。
皮脂分泌が過剰に促されない場合でもお肌の新陳代謝が滞り、毛穴周辺の細胞がくすんだり広がったりして老化していきます。
本来は丸い形をしている毛穴ですが、肌がたるんでしまうと毛穴がタテに伸びて繋がり、しずくのような形で大きく目立つようになります。
これを「帯状毛穴」と呼び、この状態になるまで放置してしまうと、セルフケアではなかなか改善が難しくなります。
たるみが発生している皮膚は、そもそもお肌の弾力やハリを保つエラスチンや、内側からの潤いを保持してプルプルに保つ真皮のコラーゲン組織が衰えている状態。
毛穴周辺の皮膚も同様に老化が進行して、一度開いた毛穴が元に戻りにくくなっています。
皮脂はおもに脂肪酸で構成されており、大まかに不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の2種類で構成されています。
加齢によってこの2つの脂肪酸の割合が変化し、毛穴の開きの原因につながります。
不飽和脂肪酸は常温では液体でサラサラとしています。
いっぽう、飽和脂肪酸は常温でドロドロとした固体に近い皮脂です。
本来この不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸がバランスよく混じり合い分泌されることで、うるおいがお肌全体へ広がりつつ表面に留まることができます。
ところが、年齢を経るにしたがってこの皮脂バランスが崩れ、ドロドロとした飽和脂肪酸の割合が増えていってしまう傾向にあります。
加齢とともに飽和脂肪酸の割合が増えていくのは男女共通ですが、男性の方が女性よりも分泌量が多くテカテカしたツヤになります。
女性は皮脂量自体が減少していきますので、お顔全体に潤いが行き渡らず皮脂による保護膜のムラができて、乾燥したり外界の刺激からうまく肌を守れなくなったりします。
その結果、肌の乾燥や汚れの蓄積、肌のたるみなどが複合的に起こり、毛穴が目立って見えたり、開ききったまま戻らない状態になります。
続いて、毛穴の開きが気になりやすい部位や、毛穴の開き方のタイプをご紹介します。
部位によって対策も異なりますので、ご自身でその兆候が無いかチェックしてみましょう。
頬の毛穴の開きは、老化の進行による皮下組織のコラーゲンやエラスチンの減少、新陳代謝の衰えによる「たるみ毛穴」がほとんどです。
肌の弾力が失われて垂れ下がると毛穴が引っ張られて縦長に見え、その毛穴どうしが繋がって見える状態を「帯状毛穴」と呼びます。
鼻の毛穴開きの主な原因は、過剰な皮脂分泌やそれに伴う毛穴汚れの蓄積です。
古い角層や老廃物、ホコリ、落とし残したメイクなどと皮脂が混ざり、角栓になって「黒ずみ毛穴」や「つまり毛穴」となってしまうこともあります。
鼻は顔のパーツの中で中心に位置し突出しているうえに、おでこと同様に皮脂腺も集中しているので皮脂の分泌が盛んで、最も毛穴の開きが気になりやすい部位です。
眉間も皮脂による毛穴開きが起こりやすい部位です。
また、眉間にシワを寄せる癖のある人も多く、シワができやすい部位です。
おでこと鼻を結ぶ、いわゆる「Tゾーン」の中心部分ですから、油分も多く毛穴の開きが目立つ部位です。
おでこは、皮脂の分泌が活発なため、毛穴が開きやすい場所です。
さらに、眉間と同様にシワができやすい部位でもあります。
また、紫外線による日焼けなどのダメージで気づかないうちに老化が進行し、毛穴が目立ってきてしまう場合も多いようです。
毛穴の開きには部位別にさまざまな原因が絡んでいることがお分かりいただけたかと思いますが、実際にはどのように予防していくことができるのでしょうか?
具体的なステップをご紹介いたします。
角栓や毛穴周りの色素沈着などの原因となるメイク汚れや古い角質、皮脂を日々しっかりとオフすることが大切です。
毎日のクレンジングや洗顔といったスキンケアの方法が正しいか見直し、毛穴ケアのポイントを取り入れるのが基本。
洗顔料は手でたっぷり泡立て、ゴシゴシこすって皮膚を刺激しないように丁寧に洗います。
水でなくぬるま湯で洗顔すると毛穴汚れが落ちやすくなりますよ。
古い角質の主成分はたんぱく質なので、このたんぱく質を分解して取り除くには「酵素入り洗顔料」を使うと良いでしょう。
クレイタイプのパックやピーリング効果のある洗顔料などのアイテムも、古い角質を無理なく取り除き、なめらかですべすべなお肌へと導きます。
お肌の角質ケアが出来ると、コンディションが整い、毛穴が詰まりにくい状態へと繋がります。
過剰な皮脂分泌は、お肌内部の潤い不足(インナードライ)から起こる場合も多いです。
洗顔後の敏感な肌を化粧水やクリームなどでしっかりと保湿することが大切です。
保湿をしてもすぐ乾燥してしまうという方でも、「セラミド」などの成分が配合された化粧品によるスキンケアを行うことで、乾燥からお肌を守り、潤いあふれるお肌を保つことができます。
また、ビタミンC誘導体を配合したスキンケア商品を選ぶと、お肌の皮脂バランスが整い、健康的なお肌の状態が保たれます。
水分が十分に与えられたお肌は、健康的な状態になり、本来のバリア機能を保つことができます。
脂質の多い食事を続けていると、どんなに外側からスキンケアをしていても無駄になってしまうかもしれません。
皮脂分泌を増やさないためには、糖質の摂り過ぎに注意する他、体内の中性脂肪を減らしビタミンB群をはじめとするビタミン類やミネラルをしっかり食事から摂ることが必要です。
脂質を摂り過ぎると、皮脂分泌量が過剰になってしまいます。
糖は代謝に多くのビタミンB群を使ってしまうので、糖質を摂りすぎると皮脂分泌コントロールに必要なビタミンB群が回らなくなってしまいます。
また、経口でもビタミンB群を摂り入れることで、同じように皮脂の分泌を調整する働きが期待できます。
身体の内側からも外側からも、可能な範囲で対策をしましょう。
毛穴が開く原因は、余分な皮脂の分泌や汚れの蓄積、乾燥や肌のたるみなどさまざまです。
頬にはたるみ毛穴の開きができやすく、鼻や眉間、おでこのTゾーンには皮脂の過剰分泌によって汚れが詰まって毛穴が目立ちやすい傾向があります。
毛穴の開きを改善するには、クレンジングや洗顔で汚れをしっかりと落とし、洗顔後の保湿を徹底しましょう。
糖質を摂りすぎず、ビタミンB群やミネラルを摂るなど、食事に気を付けることも大切です。
老化とともに、お肌には様々なお悩みが発生します。
毛穴の開きは誰もが気になるお悩みのひとつだと思いますが、シミやシワなどに比べて早期に発見しやすい症状でもあります。
一度開いてしまった毛穴は、改善したり目立たなくなるまで回復するのに時間がかかりますので、深刻な状態になる前に予防して新たな原因を作らない意識が大切です。
毛穴の目立たないスムーズなツルツルお肌を目指しましょう。
引き締められたお肌はそれだけで美しい印象を与えます。
普段の美肌ケアのために、少しでも参考になれば幸いです。
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