こんにちは!美と健康をサポートするリセラテラスの松本です。
「あせも」というと、どちらかといえば子供ができやすいイメージがありますが、実は、大人でも「あせも」に悩まされている人が増えてきています。
「あせも」はひどい状態になると、かゆみがひどくなったり、肌が炎症を起こしたりしてしまいます。
また、同じく汗によって引き起こされる肌トラブルには「あせも」だけでなく「汗荒れ」による症状もあります。
そこで今回は大人の「あせも」の原因や症状、治し方や汗荒れとの違いなどについて解説していきます。
目次
あせもは「汗疹」とも表記され、漢字の通り汗の影響で肌に赤いブツブツや白っぽい水膨れといった症状が見られる肌トラブルのことです。
あせもは夏のみに起こるものではなく、季節を問わず発症する可能性があります。
特に風邪を引いて熱が出た場合や通気性の低い洋服を着ている場合、湿布をする場合など、通常よりも多く汗をかく場合はあせもができやすい状態です。
あせもができる原因や汗荒れとの違いを見ていきましょう。
あせもは高熱が出た時や湿度が多い環境にいる時などに、大量の汗をかくことが原因で急速に現れやすくなります。
そもそも汗は体温調整という非常に大切な働きを担っています。
汗が蒸発するときに体内の熱を奪うことで、体が熱くなりすぎるのを防いでいるのです。
しかし、高温多湿のところに長時間いたり長時間の運動などで汗をかき続けると、汗を出す腺(汗腺)が詰まり、肌内部に汗が溜まってしまいます。
この汗腺の詰まりによってかゆみや炎症を起こす症状が出てしまいます。
これがあせもの原因となってしまうのです。
汗が身体のどの部位に溜まるかによって、あせもの種類は変わってきます。
あせもは子供だけが発症しやすいと思われがちですが、大人も発症しやすくなっています。
その原因は、汗を大量にかく以外にもさまざまな要因があります。
例えば、栄養バランスが偏った食生活のせいでたんぱく質やビタミンA、亜鉛が不足しがちになっている人はあせもができやすい傾向があります。
また、女性ならメイクの油分が汗孔(汗の出口)を塞いでいたり、乳房と胴体が接している部分に汗が溜まってあせもになりやすくなります。
肥満の傾向がある人も要注意です。
皮下脂肪によって身体の熱が放出されにくくなっている分、汗をたくさんかくため、あせもを発症しやすいのです。
さらに、年齢とともに汗を出したり皮脂を分泌させる力が弱まりますが、この排出の機能が極端に低下することもあせもの原因となります。
汗によって引き起こされる皮膚疾患はあせもだけではありません。
「汗荒れ」と呼ばれるあせもと似た症状もあります。
あせもは「肌内部に汗が溜まって炎症を起こし赤いブツブツができるもの」であるのに対し、汗荒れは「肌表面の炎症で赤くかぶれた状態になるもの」であるので別物です。
あせもと汗荒れでは原因も異なり、汗荒れができる原因は乾燥による肌バリア機能の低下です。
バリア機能が低下する主な要因は強い紫外線、エアコンの使用や洗いすぎによる肌の乾燥、衣類との擦れです。
その他にも、汗をきちんと落とそうとして洗いすぎることなどで、肌は乾燥しやすくなっています。
肌にはバリア機能を果たす皮脂がありますが、ゴシゴシ洗いすぎることで必要な皮脂まで取り除いてしまい、肌が乾燥してバリア機能が低下します。
バリア機能が低下して外部からの刺激を受けやすい状態になったところに、汗に含まれるアンモニアやミネラルが刺激となって汗荒れとなるのです。
また、一度表面に出た汗が再度皮膚の内部に侵入して炎症を起こすことも汗荒れの原因となります。
あせもは、できる部位や症状によって以下の3つの種類に分けられます。
詳しく見ていきましょう。
一般的にあせもと呼ばれるのは「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」です。
特に首や脇、膝の裏側などに発症しやすく、小さな赤いぶつぶつがたくさんできるのが特徴です。
かゆみの程度は人それぞれですが、激しいかゆみを伴う場合もあり、かゆみに耐え切れずかきむしることから、湿疹状態になり慢性的にかゆみを伴う場合も…。
さらに悪化してしまうと、皮膚に付いた傷から細菌が侵入・繫殖して感染症を引き起こす可能性もあります。
「水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)」は透明の水ぶくれができますが、かゆみがなく、自覚症状もないため知らないうちに発症、そして治っていることが多いです。
主に新生児の顔に発症しやすいですが、成人でも発熱などの際にできることもあります。
紅色汗疹を繰りかえすことで、発汗時にかゆみがない蒼白色の隆起が見られます。
これが「深在性汗疹(しんざいせいかんしん)」と呼ばれるもので、表皮と真皮の間で汗管が詰まったものです。
汗が体外にでないために、広範囲に広がってしまった場合は体温調節がうまくできないことから、熱中症を引き起こしやすくなってしまうのです。
深在性汗疹は赤みやかゆみこそないものの、汗腺が正常に発汗できなくなり、皮膚が盛り上がって熱が溜まります。
その熱が体中に溜まってしまい、ひどくなると熱中症やめまいといった症状に発展することもあります。
肌トラブルの1つである、あせもや汗荒れを防ぐ方法を見ていきましょう。
あせもを放置し続けると感染症になるリスクがありますので、放置せずに対策することが肝心ですよ。
汗が溜まってしまう状態を防ぐためには、シャワーを浴びたり肌をこまめに拭き取るなどして肌を清潔に保つことが大事です。
肌を拭き取る際は力いっぱいこするのではなく、ティッシュやハンカチで上から軽く押さえるようにしましょう。
汗はシワになっている場所に溜まりやすくなっているため、手を洗う時にはきちんと肘から腕まで水で洗うようにするのも効果的です。
もしあせもができた場合には、普段していたスキンケアが肌に負担をかけている場合もあります。
高機能の美容液などはお休みし、肌を休めるようにしてください。
あせもの予防には肌のうるおいを守ることも大切です。
シャワーを浴びる際はゴシゴシと体を洗ったり熱湯で洗い流すことは避け、ぬるめのお湯で優しく洗うようにして、皮脂を余分にとってしまわないようにしましょう。
石鹼やボディソープを大量に使いすぎると皮脂を落としすぎてしまうので、これも避けたほうが良いです。
シャワー後は乾燥を防ぐために、化粧水などで保湿も忘れずにしましょう。
「α Gri-X®」に保湿成分※1をプラスした化粧水。
乾燥が気になる肌にしっかり潤いを与え、みずみずしい状態を長時間キープします。
スプレータイプで簡単に保湿できます。
※1グリセリン
また、日焼けによる乾燥を防ぐためにも、日焼け止めは必ず塗るようにしましょう。
日傘や薄手のアームカバーをつけることも効果的です。
紫外線B派は肌の表面にダメージを与え、紫外線A波は肌の内部のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを破壊して肌の老化の原因になってしまいます。
外出の際は、直接日光を浴びないように対策をしましょう。
汗をなるべくかかないようにするために、家では適度にエアコンや扇風機を使いましょう。
その他にも、通気性の良い天然素材の服や、吸汗速乾素材の服を着ることもおすすめです。
外出時には汗をかいてもシャワーで流せませんし、こまめに汗を拭き取ることが難しい時もあるでしょう。
汗が溜まりにくい服を着ることであせもを効果的に予防できます。
赤ちゃんや小さい子どもに使うイメージのあるベビーパウダーですが、実は大人のあせも予防にも使うことができます。
ベビーパウダーには汗を吸収し、皮膚を乾燥させる働きが期待できます。
風呂上りなど肌がきれいな状態で使用してみましょう。
あせもも汗荒れもどちらもかゆみを伴いますが、かゆいからといって掻きむしってしまうと症状は悪化する一方です。
もし、あせもや汗荒れができてしまった場合は、かきむしらず、通気性が良い生地のお洋服や下着を着用し患部を清潔に保ってください。
かゆみ止めを使用したり患部を冷やしたりしてかゆみを和らげることもおすすめです。
ただ、あまりにもかゆみが強いようであれば病院を受診してくださいね。
掻きむしってしまうと肌が傷ついてしまうだけでなく、悪化して「とびひ」したり、違う皮膚病にかかる恐れもあります。
かゆみが治まらない場合は皮膚科へ行き、症状が悪化・長引かないように早めの治療を行いましょう。
あせもは大量に汗をかくことで汗腺が詰まり、肌の内部に汗が溜まってしまうことが原因で発症します。
あせもは子どもだけに発症するわけではありません。
特に栄養バランスが偏っている人や胸が豊かな女性、肥満気味の人、年齢とともに汗や皮脂を分泌する機能が弱まっている人などはあせもができやすいといえます。
あせもには「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」「水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)」「深在性汗疹(しんざいせいかんしん)」といった種類があります。
それぞれ症状が異なりますが、いずれも悪化すると感染症を引き起こす可能性もあります。
あせもを防ぐためには、汗をかかない環境を作り、汗をかいたらシャワーを浴びたり拭き取るなどして肌を清潔に保ち、保湿をしたりベビーパウダーを使うなど対策をしましょう。
あせもができてしまっても掻きむしらず、患部を冷やしたりかゆみ止めの薬を使って経過を見ることが大切です。
かゆみがひどい場合や治らない場合には皮膚科を受診してみましょう。
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