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  • 中野 裕弓

3つの貯金箱

お金との付き合い方、なかなか難しいものです。

とにかく経済的に豊かになりたい、お金の心配が全くいらないくらい財を得たい、でもそれだけで果たして幸せといえるでしょうか?

以前、アメリカで豊かさのセミナーに参加したことがあります。
そこで気づいたのは…
豊かさとは
お金が潤沢であることではなく、本当に大切なのは、その人の心の持ち方だと痛感しました。

心持ちが変わらなければ、いくら大金持ちになったとしても、心の中から欠乏感はなくなりません。
失ったらどうしようと心配も尽きません。
お金があなたに幸せを運んでくるという保証はなかったのです。

お金に関して私の人生に新しい扉を開けてくれたのは「金持ち父さん、貧乏父さん」の作者、

ロバート・キヨサキさんの「3つの貯金箱」の話です。

それをもとにして、私なりにこんなふうにアレンジしてみました。

ゲーム感覚でこれをやってみると、不思議とお金との向き合い方、お金に対する意識が変わります。
楽しいですよ。
あなたも90日チャレンジ、いかがでしょう?

やり方はシンプルです。

準備するもの

同じ形の貯金箱を3つ用意します。(お菓子の空箱でも、百均の缶3つでも)

貯金箱にラベルを貼ります。
1つ目は「自分のため」
2つ目は「他の人のため」
3つ目は「未来の世界のため」

ゲームのルール

期間は90日間。
3つの貯金箱それぞれに毎日同じ額だけお金を入れます。
1日100円ずつでも、500円でも。
日毎にその額を変えてもOKです。

例えば毎日100円ずつ入れたとすると、3ヶ月後にはそれぞれの貯金箱に9000円ずつ貯まります。

貯金の行く先 例

期限が来たらそれぞれの貯金箱を空っぽにします。
そして、貯まったお金を目的ごとに使い切ります。

1.「自分のために」 9000円
これは簡単。
欲しかった物を手に入れたり、おいしいものを食べに行ったり、ファッションにも。
自分のニーズを満たし幸せになってください。

2.「他人のために」9000円
社会で必要な活動に寄付します。
お金に困ってる友人にあげるのではありません。
いろいろな慈善活動、社会活動、クラウドファンディングを調べて、自分の想いに合う寄付先を探して全額寄付します。

3.「未来の地球のために」9000円

自分の身の回りの社会を超えてこれからの地球を考えてみます。
未来のために研究している先、食料問題に取り組んでいるところ、IPS細胞の研究、新しい教育の試み、などいろいろありますね。

金額にかかわらず、あなたも未来の地球のためのサポーターの一員になりましょう。

3つの貯金箱を始めて面白いことに気づきました。

通常お金の貯め方と使い方には順番があると考えがちです。

まずは自分の必要を満たすために。
そしてそれが落ち着いたら、余った分で他の人にも回し、そしてよっぽどお金が豊かになったら社会のため未来のために投資する。

ところが3つの貯金箱では、自分のニーズを満たすことから、世界を良くすることまで、いっぺんにお金に対する意識を広げていくのです。

お金は自分を豊かにし、同時に自分の周りの社会を豊かにし、そして未来の地球を作る…これらが同時進行できるって素晴らしいと思いませんか。

当初100円ずつと思って始めたものが、その時の気分により500円になったり、増えていく楽しさにときには1000円札を3つの箱に入れたりしたこともありました。

私は最初のチャレンジで貯金箱を空っぽにした後、また2度目の90日チャレンジをスタートしました。

実は3つの貯金箱を全て自分が欲しいものに使ったら良いものが買えるな…なんて考えながらも、いつの間にかお金に対する考え方が明らかに変わってきたのを感じました。

ぜひ90日チャレンジにトライしてみてください。

お金に対する意識が変わると世界の出来事に対する自分の見方も変わる。
それってとてもエキサイティングです。

グッドラック❣️

2024.6.24
Romi

SNSSHARE

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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