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  • 奥迫 哲也

独自基剤α Gri-X®で新たな美肌再生へ

アクアヴィーナスの開発から1年経過した頃。
当ブランドはエステティシャンの方だけでなく、お客様にも人気のある製品が多く登場していきました。

「本物にやっと出会えた!」
「諦めから期待へ、期待から自信に変わりました。」
「お客様に自信をもっておすすめできるわ。」といったお喜びの声もいただくように。

石油系合成界面活性剤を使わない製品をお伝えしていく中で、それが肌トラブルの原因になることもあるという事実にも、少しずつ理解していただける人が増えていったのです。

一方、これまで販売してきたアメリカ版肌再生プログラムには激しい反応に戸惑う声や、体質的にアレルギー的な状態となり、使用が難しい方も出てきていました。

世界30カ国以上に輸出されていたため、過酷な輸送状態にも耐えうるように、刺激になる可能性がある強烈な酸化防止剤・防腐剤などが、肌よりも優先して配合されていたのです。

アクアヴィーナスブランドを通して自社製品の安全性を伝えていたなかで、矛盾点が生じることになっていました。

そのようなとき、アクアヴィーナスをサロンケアでも高く評価くださった富山県のあるエステサロンの先生から、「アクアヴィーナスの基剤である〈α Gri-XⓇ〉を使った肌再生プログラムを作ってほしい」との声が届いたのです。

しかし、その当時は必須となる成分のハイドロキノンの使用が日本では認められていませんでした。

ところが、タイミングよく2001年に薬事法の規制が緩和され、ハイドロキノンが化粧品に使用できるように。

そこから、「余計なものは一切使わない、α Gri-XⓇの特長を生かした日本人の肌に合うオリジナルの美肌再生プログラムを作ろう!」と意気込みます。
中でも苦労したのは、空気に触れると変性するというハイドロキノンの不安定な性質を安定させること。

そこで、容器内では空気に触れないエアレスボトルを開発し、酸化を抑えることに成功します。

化粧品を製造する工場では「この製品は高濃度※1すぎる」と拒絶されたことも。
それでも諦めずに、使用前の写真撮影カルテチェックの実施などを通じて、医師と連携した独特の仕組みを理解してもらうことで協力を得ることができました。

こうして当社は、アメリカ版美肌再生プログラムの有効成分はしっかりと継続し、肌に負担となる成分はすべて除いた当社オリジナルブランドの美肌プログラム「ADS(アドバイザー・ドクター・システム)」を作り上げることに成功しました。

※1 自社調べ

※2 現在のADS

医師の管理下で洗顔から日焼け止めまでトータルに使用し、美容成分については肌状態に応じて量と頻度を調整することで効果を発揮する一連のプログラムです・・・

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次回のコラムでは、当社の製品「ADS」が主力製品になった時のことについてお話しいたします。

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COLUMNIST
奥迫 哲也
ドクターリセラ(株) 代表取締役社長
一般財団法人 りせら財団 理事
奥迫 哲也
TETSUYA OKUSAKO
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「全日本全身美容業協同組合」理事長
「財団法人 日本企業構造改革機構」理事

1964年、島根県江津市生まれ。
1993年、29歳で漢方薬局を開業。
1997年に株式会社シードとして事業拡大、
2000年にはエステティック事業部を発足させ、エステ業界に参入。
安全で結果が見える化粧品をコンセプトに自社製品の開発に取り組み、
2001年アクアヴィーナスシリーズ、2003年ADSシリーズ、
2017年Recella Divaシリーズ、2018年cocochiaシリーズを発表する。
製品は全国のエステサロン3,203店舗(2024年2月末時点)を通じて販売し、業界初「これがないと困るスキンケア」調査開始以来全年連続1位にも選ばれる。また、「ベストアイテム」では3年連続受賞し、殿堂入りを果たす。

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