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  • 福田 貴之

厄払いと養生訓

こんにちは、ナレッジ推進室 漢方養生スタイリスト福田 貴之です。

新年明けましておめでとうございます。

今年は1日に令和6年能登地震があり、現在もまだ避難されている方も多いかと思います。
復旧・復興の兆しは着実に広がっているとの報せも聞こえますが、まだまだ不安な思いやご不便な生活を余儀なくされている方々も多いことと思います。
被災地すべての方々に一日も早く平穏な生活が戻ることを心よりお祈りしております。

今年最初のコラムの内容は「厄払い」です。
辛い年明けになり大変な状況を乗り越えていく必要がありますが、目の前の現実を中々受け入れられない、または乗り越えられない人も多いかと思います。

自分がその立場にならないと痛みも悲しみももちろんわかってあげられませんので偉いことはいえませんが、少しずつでも前に進めるように、気持ちを切り替え過ごしてまいりましょう。

「厄払い」が必要な年齢をみるのに「厄年」というものがあります。
「厄年」は「女性は7の倍数」「男性は8の倍数」の年齢に合わせており、体の変化が起きる年齢を厄払いのための「厄年」としています。
女性は19歳、33歳、37歳、61歳、男性は25歳、42歳、61歳を「厄年」、「厄年前後」の年齢としており、この年は、体の変調に気をつけるようにいわれています。
特に女性の33歳、男性の42歳は「大厄(たいやく)」とされ忌むべき年齢といわれています。

何故7の倍数や8の倍数で考えるのでしょうか。

東洋医学の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」によると、年齢と身体の変化を下記のよう記載しています。(簡単に記載しています)

【女性の体の変化】

7歳 歯が生えかわる。
14歳 月経が始まり、子供を産めるようになる。
21歳 体が大人に成熟し、大人の身長まで伸びる。
28歳 筋骨がしっかりし、髪の長さが極まり、身体が盛んになる。
35歳 顔の色艶にかげりが出て、髪や頬のハリに衰えが現れる。
42歳 顔がやつれ、白髪が混じり始める。
49歳 肉体が衰え始め、閉経を迎える。

【男性の体の変化】

8歳 歯が生えかわる。
16歳 精通を迎え、子供をつくることができるようになる。
24歳 筋骨がしっかりし、背丈も伸びて最も盛んになる。
32歳 筋肉が強壮となり、肌肉が豊かでたくましくなる。
40歳 体力や毛髪の成長が落ち始める。
48歳 肉体的に衰えが始める。しわや白髪が目立ち始める。
56歳 生殖能力が弱くなる。体全体の老化が見え始める。
64歳 五臓六腑を始め身体的に衰え、歯や髪が抜ける。

上記のように、7の倍数、8の倍数で厄年を数えるのは体の変化を数字にしたことからでした。
必ず人間は老化していくのですが、少しでも老化を防ぐことは私たちの努力で防ぐことは可能です。
その為に、どのような行動をしていくことが重要なのかを教えてくれえるのが、貝原益軒(かいばらえきけん)の書いた「養生訓(ようじょうくん)」です。
貝原益軒は江戸時代人生50年といわれていた時代に83歳まで生存しました。

「養生訓」の内容は現代の「予防医学の指南書」のように、「食事はバランスよく食べなさい。」「腹八分目にとどめなさい。」「体を動かしなさい。」「過不足なく眠りなさい。」「楽しみを見つけなさい。」と心穏やかに健康で過ごすことの大切さと、そのための方法が説得力をもって書かれています。

当たり前のことが書いてありますが、この当たり前ができていないことで私たちは体を傷めつけているともいえます。

日々毎日の積み重ねが現在の自分の健康を作り上げています。
ストレスをためないように暮らすことはとても重要ですが、毎日の生活の中で変えられるものがあれば>一つからで良いので体に良い行動に変えてみましょう。

体に良いとされる行動の中でも簡単にできる養生は食事です。
「腹八分目」が重要なのはメタボリックへの注意もありますが、年齢が高くなればなる程「胃」に負担がかかりやすくなり大きなトラブルへ移行していきます。
「量」をたくさん食べるよりも「質」の良いものを美味しくいただくように心がけるだけで「腹八分目」を達成することができます。
また余裕を持つことで早食いも減り、胃に負担がかかりにくくなるでしょう。

そして「旬」の食材を摂ることでその時季に必要な栄養を自然に摂ることができるようになります。
「旬」の食材はスーパー入ったところに設置されていることが多く、探すのにはそんなに苦労はしないでしょう。
もし「旬」の食材が分からなければ、お店の人に聞いてもいいですし、インターネットでも「旬」の食材を検索することも簡単にできますのでスーパーに立ち寄る際は意識してみてください。

2024年がスタートしました。
良い年にするもしないも自分次第です。
できることから少しずつ始めてみませんか?

以上です。
本日もお読みいただきありがとうございました。

ナレッジ推進室 漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。

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COLUMNIST
福田 貴之
ナレッジ推進室
福田 貴之
TAKAYUKI FUKUDA
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幼いころから親が共働きで祖父母に育ててもらうなか、親の寡黙に働く背中をみて『自分も家族の役に立ちたい!』と料理に目覚め、高校卒業後調理師・パティシエとして勤務した後にホテルのフロント、レストラン業務を経て30歳でドクターリセラ株式会社へ入社。

化粧品を通して「美と健康と地球環境を守る」為にエグゼグティブアドバイザーとしてエステテックサロンの先生と共に日々お客様を綺麗にする為に奮闘しています。

【ドクターリセラ株式会社】
・遺伝子ダイエットサプリ サポート室
・お客様肌相談室長
・通販テレフォンサポーター責任者
・ドクターリセラ美容クリニック管理
・美容エグゼクティブアドバイザー
全日本全身美容業協同組合認定講師

調理師免許取得
基本心理カウンセラー取得
全米ヨガアライアンスRYT200取得
漢方養生スタイリスト(現在もスキルアップの為勉強中)
ボディーケアセラピスト取得
頭蓋骨調整資格取得など

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