アメリカ版美肌再生プログラムの販売を開始
アメリカ版美肌再生プログラムの販売を開始後、営業経費を少しでも削減するため、近隣地域から広げていく戦略をとりました。
NTTの電話帳から500件のエステサロンをリストアップし、社内のコピー機で印刷をして「画期的アメリカ発最新美容情報」としてダイレクトメールを送った結果、15件の反響があり、そのうち10件を契約につなげることができたのです!
取扱店には10セットをまとめて販売し、商品は注文があれば一つずつアメリカから送ってもらうシステムにしました。
それからは営業担当者を雇用し、関西、全国へと順次営業エリアを拡大。
今までの化粧品では十分な結果が得られないと感じていたエステティシャンは「本当に結果が出るのなら」と興味を示してくれた人も。
しかし、アメリカの女性の結果写真では信用されず、自分たちで撮影したビフォーアフターの写真を携え、我々のスキンケアを通して体験した感動を最大限の宝として一所懸命に伝えました。
特に奥迫協子は精力的に全国のサロンを訪問。
そのほか、化粧品を取り扱うためには加盟金が必要であったり、専門知識を得るための資格取得費が必要であったり、サロンで結果を出してもらうためのハードルはとても高かった。
そんな中でも、辛抱強く説明を続けることで、安心して取り組んでもらうことができていたのではないでしょうか。
さらには、直接お客様の声を聞くため脱毛器を購入し、事務所の横にパーテーションで仕切って設けた場所へエステベットを置いて、エステのアンテナサロンをオープン。
ダイエット食品ビジネスで知り合い、エステティシャンの経験がある高原奈緒子さんを迎えました。
医師探しに苦労
アメリカ版美肌再生プログラムの販売開始から4カ月が経ち、50件の契約が決まった頃、大変なことが発覚しました。
アメリカ版スキンケア製品を扱うには、日本で仲介を受けた会社ではなく直接の契約が必要で、その契約のためには当社が医師と顧問契約し、クリニックを開設する必要があるとのこと。
弁護士に相談すると、協力してくれる医師が簡単に見つかるはずはなくリスクが高いため、事業は中止する方がよいのではないか、とまで…
しかし、私は後戻りはできなかった。
根拠も確証もない中、私たちと化粧品を信じて契約してくださったサロンの先生方に「当初よりよくなった、契約してよかった」と言ってもらえるようにしていこうと、前進することを決意。
あらゆる手を尽くして医師を探したものの、知名度も信用もない当社の依頼に耳を貸してくれる人にはなかなか出会えずにいました。
新規の営業は、正式に医師との契約が成立するまで許されません。
「もう、シードは終わった…」とばかりに、営業社員はどんどん辞め…
半年後には、営業社員の半分が辞めてしまいました。
あきらめかけたその時、知人から紹介された、現在もドクターリセラの顧問医師を務めてくださる『宮原誠医師』の協力を得られることに。
それから、販売する目途がやっと正式に立ってきました。
その後、宮原医師はアメリカへ研修を受けに行き、大阪に宮原クリニックを開業。
サロンを訪問するというオファーへの快諾のほか、講習会で受けた研修での内容や、医師の立場からの専門的な講義にも快く応じてくださったことで、株式会社シードは勢いを取り戻しはじめたのです・・・
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次回のコラムでは、「奇跡の水との出会い」についてお話しします。