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  • 中野 裕弓

Feel Goodで生きる秘訣〜メメント・モリ〜

先日、「Feel Goodで生きる」をテーマに女性を対象としたトークライブがありました。

誰の人生にもいろいろなことがありますよね、アップもあればダウンも、、、人間関係のもつれ、病気、闘病、経済困難、仕事の悩み、大切な人の別れなどなど。

何も起きない安定した人生を望むより、何が起きても毎日穏やかにFeel Goodな気持ちで生きていくことにシフトすること。
それがいかに大切かをいろいろな角度から登壇者たちがお話ししました。

私は一人一人が自分の気持ちに正直に、等身大の自分を生きて、そして半径3メートル以内をFeel Goodな空間にすることができたら、

それが世界に広がって穏やかな平和な状態がやってくると思っています。

いつもの「愛のコーヒーカップ」のお話もしました。
やはり「まずは自分から」「自分を徹底的に愛して…」というのがFeel Goodの基本だと思います。

会場からの質問には「人生に驚くことがあった時、ショックからどうやって立ち直り、克服しましたか」というのがありました。

確かにショックはあります。
私の場合、9年前に脳卒中で倒れる前までは自然にこなしていたことも難しくなって当初は慌てました。
右麻痺が残り寝返りをうつことも立つことも難しい日々がありました。

車椅子ユーザーになって動けるようになりましたが、以前のように点滅し始めた横断歩道をかけ足で渡りきるとか、階段を数段上がっていきたいレストランに行くとかには無理があります。

でも失ったものを嘆くよりも、今の現状を新しい目で見て”面白がる”姿勢がFeel Goodになるともお話ししました。

イベントの終わりに一人ひとりがまとめの言葉で締めくくることになりました。

その瞬間、私の中にひらめいた言葉は…

メメント・モリでした。

これを知っているといないでは生き方が大きく違います。
まさに毎日をFeel Goodに生きることがより身近になる考え方です。

メメント・モリとは、ラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れないで!」という意味です。
人の命は限りがあるものと意識することで、実は“今”この瞬間を大切に生きることができる、という考え方。

もともとこの言葉はもう一つ、
「カルペ・ディエム」という言葉もあわせて考えるとよりわかりやすいですね。
それはラテン語で「その日の花を摘め、(つまり)今を大切に生きて」という意味です。

終わりを意識することによって、そこに行き着くまでの道のりがキラキラ輝いて愛おしく思えるようになる、という生きる姿勢です。

年の瀬が近づきました。

残り少ない、今年の日々を大切に過ごしましょう。
そして、何気ない日々の生活にもFeel Goodをたくさん探していきましょう。

2024年もここで皆さんにつながるのを楽しみにしています。

よいお年をお迎えくださいませ。

2023.12.25

SNSSHARE

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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