株式会社シードのスタートから2年が過ぎた1999年、ダイエット食品の売り上げを伸ばす私たちに突然の訃報が届きました。
アメリカのダイエット食品会社の創業者が急逝されたのです。
ダイエット食品販売は潮時を迎えたと捉え、蓄えた3,000万円の資金を元に、『自分たちが本当にしたい事業』だったオリジナル製品の開発に着手することに決定。
目指すのは、ダイエット健康食品のように使って結果がわかる製品。
薬局時代の経験から、広告や宣伝に費用を掛けている大手にはできない、中身を重視した化粧品作りをすれば、肌の悩みを解決し喜ばれるに違いないと考え、自分たちのオリジナル化粧品を作っていこうと決意。
肌に悩みを持った創業メンバーの奥迫協子も大いに賛同し、二村も参加して4人で新たなスタートを切ります。
それからは、夢の化粧品作りの始まり。
私たちは意気揚々と『とにかく当たって砕けろ精神』でメーカーや、化粧品工場、サプリメント工場、原料メーカーなどを回り、製品作りのヒントを探してみました。
しかし、そんなに良いモノがあればとっくに大手メーカーが手にしていて、自分たちでも成分を研究したり、情報を集めたりなどしましたが、製品につながるものはなかなか見つかりませんでした。
当時10カ所以上の工場を回り、驚いたことがあります。
それはアロエ成分配合と謳いながら、大きな釜に耳かき数杯程度しか入っていなかったこと。
また、化粧品の成分の多くを占める水は、普通の水道水を使っている会社も。
『本物の化粧品』は存在しないのか…とメンバーが落胆する中、「だったら、なおさら私たちが作る値打ちがある。」と私は更に意気込みました。
そのようななかでも、前向きに行動したことが味方したのでしょうか。
コンサルタントから「有名芸能人が使っているアメリカの化粧品がある」という情報が入ってきました。
その商品が『アメリカ版美肌再生プログラム』。
驚いたのが、取り扱い仲介者から提供された体験者の肌の変化を伝える資料には偶然にも知人の女性の写真があり、美しい肌になっているのです。
その化粧品の理論は、従来とは真逆。
しっとりする、つるつるするなど、使用感を重視したものがよい化粧品とされていましたが、それは肌を過保護にしてしまっているとのこと。
何よりその化粧品は、今までの疑問を解決してくれるものでした。
化粧品に頼る肌を作るのではなく、洗顔後、何もつけなくても平気だった子供の時のような健康な肌を作っていく化粧品。
トラブルを消したり隠したりするのではなく、内側から健康な肌を押し上げ肌の再生を促し、健康で美しい肌を作っていくというもの。
私達は「自分で試してみて、良い結果が得られたモノしか信じない」という信念がありましたので、すぐに実験をしてみました。
体験しながらそれぞれのリアクション(肌変化)の記録を残すなかで、日に日に手応えを感じていた。
肌トラブルを気にしていた二村は、実験後、自信に満ちて輝いて見えるように。
その後は二村だけでなく、全員が『アメリカ版スキンケア』ですさまじい体験をすることになりました。
※当時の二村の写真
当初考えていたオリジナル化粧品ではないが、自信を持って人に勧められるものが見つかったのです。
しかし、それには『価格』という懸念点がありました。
1セットが19万8,000円の高額商品でしたが、『お肌のトラブルに悩む女性のお役に立てること』を確信し、エステサロン向きの営業訪問をすることにしました。
シミの改善効果が高いことから、日差しが強い沖縄のエステサロンに電話アンケートを行ったところ、半数のサロンから「効果が出るならば扱いたい」という回答を得ることができました。
そこで、アメリカ版美肌再生プログラムの取り扱いを決定。
独占販売の権利を獲得するためには1億円が必要でしたが、年間販売目標を1,200セットと高く設定し、自分たちがスキンケアを通して体験した感動を一所懸命にお伝えしていったのです・・・
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次回のコラムでは、アメリカ版美肌再生プログラムの販売開始後のお話をします。