人生100年といわれて久しいですが、身体も頭も健康で100歳まで愉しく生きるために今から何かできるでしょうか。
「100まで生きる ブルーゾーンの秘訣」というNetflixのドキュメンタリーにヒントがありました。
世界には100歳以上生きる方たちが多く住んでいる地域があります。イタリアでご長寿の人たちが住んでいる地域を調査して地図に青い点をつけていきました。
それはいつの間にか地図の上では青のかたまりになってそこはブルーゾーンといわれるようになりました
このドキュメンタリーを作ったアメリカ人のダンさんはまず沖縄に注目しました。
20年前から沖縄を訪ねていろいろな人をインタビューし、取材するといくつかのことが共通項として上がってきたと言うのです。
それらが当時の沖縄の長寿5つの秘訣としてリストアップされていました。
1、薬効植物
沖縄には薬効のある植物がたくさん繁殖している。それを上手に食生活にあるいは治療に取り入れているということ。
2、栄養価の高いもの
老人たちは日常の食生活に栄養価の高いものをきちんと摂取している。例えば、島豆腐、アオサ、ゴーヤ、豆類などなど。
3、HARAHACHIBU
腹八分。日本語をそのまま取り上げていました。お腹いっぱい食べるのではなく、適量を賢く摂取するという文化があると紹介されていました。
4、MOAI 模合 もあい
ちょっと耳慣れない言葉ですが、
調べるとこんな説明がありました。
模合とは、ひと言でいうならば、古くからある「庶民金融」。 毎月、メンバーでお金を出し合って資金を積み立て、順番に「親」が回ってきたら、
そのお金を総取り。月一で集金するついでに食事会や飲み会を行うのが一般的。
沖縄の友人によると銀行がなかった頃からの仲間同士でお金を積み立ててお互いに助け合うしくみ。定期的に集まって食事を共にしながら、
お互いの絆を深くすることで仲間の連帯、地域の連帯がここに生まれています。
ふだんからこういう生活の習慣があれば、地域で1人孤立してしまうことは減るのでしょうね。
5、IKIGAI 生きがい
これも日本語をそのまま英語にして紹介されていました。生きがいとは日本独特の文化、感覚なんだそうです。
英訳するならば、単に人生の目的Purpose of lifeなのですが、それともまたちょっと違うニュアンス。
個人的な人生の目的、というよりは
自分が人生を通して他人のために何ができるかということまで含む大きな意味になります。
ダンさんのドキュメンタリーは、他にイタリアや南米の街のことも調査していました。
とても印象的だったのは、自分が地域で孤立しないような人間関係のつながりがあるというのが共通項のようでした。
食べ物に気をつけて、健康診断にも行って、長寿の体を作るのも大事です。それをハード面とするならば、ソフトの面は人間関係。
心穏やかに愉しく歳を重ねて人生を歩んでいく…それには人との関係性を見直すことが心理的にも精神衛生上もとても大事だなと改めて感じました。
最近、
「生きがい」についていろいろ考えています。何を地球に残していこうかと考えるとワクワクします。
私がこれから夢見ている誰もが幸せに満ち足りて暮らせるコミュニティーを作る、ということがまさに私のIKIGAIだと再認識しました。
あなたのIKIGAIは何でしょうか?
2023.12.11
Romi