Language

メニューを閉じる
  • 魚住 りえ

リアルって良い!

みなさま、こんにちは!
ドクターリセラをこよなく愛するフリーアナウンサーの魚住りえです。

この夏くらいから、嬉しいことに、たくさんリアルなイベントが増えています。

顔を合わせて実際にお話出来るようになったので、私の仕事も、大変ありがたいことにやっと戻ってきました!

対談インタビューの機会も増え、先日とあるイベントで、薬丸裕英さんに90分ほどお話を伺うことが出来ました。

対談というと、難攻不落な!?お相手も多い中で、さすがは長年、司会者としても大活躍の薬丸さんなので、実に自然に、穏やかにお話が進みました。

そんなお話の中で「へえ~!!」と驚いた話がありました。

藥丸さんが17年半続けられた「はなまるマーケット」のインタビューコーナー「はなまるカフェ」
藥丸さんご自身も(わたしと同じ?!)、日々の対談相手によっては「あまりしゃべらない人」「盛り上がりにくそうな人」に対して、「どうすればしゃべってくれるのか」と悩む事もよくあったそうです。

あるとき、別のお仕事でご自身がゲストでインタビューされる機会がありました。
インタビュアー(司会)はベテランの有名なアナウンサー。(どなたかは教えてくれませんでしたが。)
藥丸さんが緊張して固くなっているのを感じ取り、そのアナウンサーさんが、場を和ませるために、「わざと」言い間違えたり、かんだりしたそうなのです。

「わざと」というのは、普段絶対、言い間違えたり、かんだりするアナウンサーではない方だから、藥丸さんが「あ、これは僕の緊張をなごませるために、わざと失敗してみせたんだ」と理解したそうなのです。

そこから場が一気になごみ、肩の力が抜けて、緊張が解けて、楽しく会話出来たのだとか。

その一件から、藥丸さんは、あまり喋らないゲストには、自分が「わざと」かんだり、間違えて見せたり、自分が先に失敗してみせて、話しやすい空気を作る、というスキルを学んだそうなのです。

これは「目から鱗」でした。
司会者やインタビュアーは「間違えてはいけない」というのがルールで、常識だと思っていたのですが、そういう応用編もあったのかと驚きました。
(もちろん、若手がやると単純なミスになりそうですので、ベテランに限るのかも知れませんが・・・・)

コミュニケーションの奥の手をひとつ知った気がして、大きな学びのある対談になりました。
やっぱりリアルって良いですね!

SNSSHARE

この記事をシェアする

COLUMNIST
魚住 りえ
タレント
フリーアナウンサー
魚住 りえ
RIE UOZUMI
続きを見る

大阪府生まれ。広島県育ち。
母がピアニストという家庭で3歳からピアノの専門的なレッスンを受け、音感を養う。高校時代、放送部に在籍し、数多くのアナウンサーを輩出しているNHK杯全国高校放送コンテストに出場。朗読部門で約5,000人の中から全国3位に選ばれる。慶応義塾大学時代は放送研究会に所属。

1995年、慶応義塾大学文学部仏文科卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティ、情報番組などジャンルを問わず幅広く担当、出演番組に「所さんの目がテン!」「ジパングあさ6」「京都 心の旅へ」などを担当。

2004年フリーに転身し、テレビ、ラジオを問わず幅広く活躍中。中でも、2004年からナレーターを務めるテレビ東京「ソロモン流」では、わかりやすく、心に響く語り口に定評がある。 「魚住式スピーチメソッド」を立ち上げ、話し方を磨くための指導を行う。経営者や弁護士といったビジネスパーソンを中心に口コミで広まり、多くの方が受講する人気レッスンに。

著書「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」(東洋経済新報社)が15万部を超えるベストセラーとなっている。
近著に「たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書」(東洋経済新報社)があり、シリーズ累計20万部を突破した。


本業のかたわら、ピアニストの姉・魚住恵とともに、「姉妹で奏でることばと音色~朗読とピアノ演奏による姉妹コンサート~」にも取り組む。

他に、「10歳若返る!話し方のレッスン」(講談社)

他のコラムニストを探す
魚住 りえの記事
魚住 りえの記事一覧へ
美と健康の最先端はリセラテラスから メールマガジン登録
美と健康の最先端はリセラテラスから メールマガジン登録