NHKBSに「日本縦断こころ旅」という番組があります。
ご存知ですか?
俳優の火野正平さんが視聴者のお便りをもとに人生の思い出の場所を全国に自転車で訪ねていく長寿番組。
私の好きな番組の1つです。
先日見た回では投稿者の奥様が闘病中に最期に行った桜景色の場所が取り上げられていました。
旦那様は写真を撮るのが得意でなく、あの時、桜の前の奥様の写真を撮らなかったことが心残りというお手紙にこちらまでジーンときました。
大切な人の思い出を残しておくことでその後の人生の道しるべになったら心強いですね。
もちろん、それを眺める余裕ができてからのお話ですが。
友人に自分の大切な人に常日頃からメッセージ付きの動画を残しておく、と言う人がいます。この時代だからこそ、こういう思い出の作り方もあり、なんですね。
私だったらビデオメッセージにどんな言葉を残したいか…考えてみました。動画では、その表情も残るのですからあまりにリアルでドキドキしてしまいます。
私はざっくりとこんな言葉を残しておきたいと思います。
それはこの2つ
1、私の人生、全て予定を通り(思い描いていた通り)で素晴らしい人生でした。
2、すべての人、すべてのことに感謝です。
闘病生活を経るといろいろ考える時間もあるかもしれません。でも突然に…と言うことありますものね。
そんな時に、本人がこんなことを常に思っていたと知るだけで、残された家族はほっとするのでは、と思うのです。
そして、旅立った人の思い出が、残された人々の人生を生きる力になればと思います。
それにつけても人生の最後の時を思うだけで胸にグッとくるものがありますよね。
でもこれは誰にでもやってくる天国からのお迎えです。
お迎えといえば…
私は何らかの原因で、意思疎通が叶わなくなった場合のために「リビングウィル」を書いてスマホに残してあります。
リビング・ウィルとは、生前の意思という意味の英語で最近このような考え方は広まってきた傾向にあります。
今から9年前、突如、脳卒中で倒れた経験のある私なので他人ごとではありません。
自分の人生の最後はどうしたいか自分で決めたいという思いです。
例えば心肺蘇生、人工呼吸はしてほしいけれど胃ろうまではしなくていい、とか、あらゆる手を尽くしてほしい、とか、
あるいはその時が来たら、無理をせずに延命処置なしに静かにいかせてください、とか自分の意思を表示しておくことができるものです。
リビング・ウイルを作りたくない方は作る必要はありませんし書きたい時がきたら作成するのもいいと思います。
加えて…
しばらく前に私は「日本尊厳死協会」の存在を知りました。そういうことを登録しておく場所があるのですね。
ご興味を持ったら「日本尊厳死協会」のページをちょっと見てみてください。
お医者様、医療関係者や、著名な方々が賛同していらっしゃいますが、なかなか広まっていないようです。
私は会員カードをお財布の中に常に携帯しています(まるでお守りのように⁉) そしてそのことを家族や大切な友人たちにも伝えてあります。
それだけでなんだか日々安心して暮らすことができます。
2023年も後半になりました。
これからも毎日心穏やかに過ごしていきたいと思います。
2023.7.5
Romi