春の風邪（ふうじゃ）に備える...
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こんにちは、ナレッジ推進室、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
今年は梅雨入りが早く、台風も伴いジメジメした、そして強力な雨も降るような毎日になりました。
美容にこの湿気（ジメジメ）は大敵で、肌トラブルが起きやすい環境です。
今回のコラムでは、この湿気の多い季節、肌環境を整える為に必要な事をお話したいと思います。
今回も皆様のお役にたてれば嬉しく思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
まずこの時季を東洋医学でお話しますと、「湿邪（しつじゃ）」が私たちに悪い影響を与えています。
「湿邪（しつじゃ）」とは6月に多くでる体調不良の事です。
どんな症状が出てくるかと言うと、皆様当てはまるものはありませんか？
・むくみ
・神経津、関節痛
・だるさ
・頭痛
・胃腸の不調
・残尿感
・自律神経のバランスの崩れ
など、この時季「湿邪（しつじゃ）」により起こる症状と言われています。
この「湿邪（しつじゃ）」に予防、対抗しようとするにはどうしたら良いでしょうか。
悪さをする「湿邪（しつじゃ）」は名前の通り湿度が悪さをします。
その為、まずは環境下の湿度をコントロールしていきましょう。
電気代が高くなり、出来るだけ電化製品などは使いたくないかもしれませんが、室内の湿度が60％を超えていたら「除湿」を入れて40～60％の湿度環境で生活することで、「湿邪（しつじゃ）」対策になります。
そして食事では体の中の水分をため込まないように、胃の働きを助ける香りのある野菜（生姜、ネギ、大葉など）などを積極的に入れましょう。
また利尿作用がある夏野菜（ゴーヤ、キュウリ、トマト）なども入れると良いですね。
そしてこの時季は胃腸の不調に注意が必要です。暑い時季になりましたが、冷たい飲み物や食べ物ばかり食べることで胃腸に負担がかかるようになりますので常温、温かいものをバランスよくとり、冷たい物ばかりにならないように注意しましょう。
すぐに出来る事ばかりですし、食材などはスーパーなどで旬の野菜が入り口に出ています。今の体調に合わせた旬の野菜を出来るだけ採るようにしましょう。
では肌ではどうでしょうか？
この「湿邪（しつじゃ）」は最初にお話したように、もちろん肌にも影響します。
本来肌のPh（ペーハー）バランスは弱酸性5.5が良いと言われています。
肌のPhが弱酸性であることは健康で美しい肌であることの指標と言われています。
しかし湿度が高くなり皮脂などが皮膚に多く出る、またはマスクなどで蒸れると肌は弱アルカリに傾き、アクネ桿菌が増え、ニキビや吹き出物が増えやすくなります。
またバリア機能低下にもつながりますので、出来るだけ肌の環境を整えていくために、日々毎日のお手入れや生活習慣を見直していきましょう。
まずはテカリ、ニキビ対策と予防についてです。
湿度でべたべたする皮脂やテカリを取り除くために、クレンジングや洗顔をこまめにしていませんか？
必要以上に皮脂を取りすぎてしまうと、皮脂が足りないと感じ、余計に皮脂を出してしまいます。
しっかり取り除くというよりは丁寧に汚れを落とすイメージで必要な時にクレンジング、洗顔を行いましょう。
もちろん汚れや皮脂が残っている肌ではニキビなどの原因になりますので丁寧にクレンジング、洗顔は行いましょう（摩擦を強く与えないように注意しましょう）
また紫外線対策もおざなりになりやすいのでくすみやシミ、たるみにシワなどに注意です。
雨が降っている、曇っているから日焼け止めをしない。と言う人もいるかと思います。
しかし、皆さんご存じのように「紫外線A波」は天気関係なく降り注ぎ肌の弾力層を壊し、たるみやシワの原因になりますし、「紫外線B波」は雲などで阻害されるので大丈夫かと思えば、梅雨の合間に晴れて太陽が覗く際に日焼け止めを塗っていない事で、シミやくすみの原因を作ってしまいます。
朝のお手入れでの日焼け止めとお昼ご飯を食べた後の塗り直し（メイク直しするだけでも今はSPF値ついているお粉も多いので対策になりますよ）は絶対にしましょうね。
ヘレナ・ルビンスタインも言っています。
「美は1日にして成らず」
日焼け止めにしても、毎日のクレンジング・洗顔にしても丁寧にケアすることで、未来に健康な肌、美しい肌が手に入るのではないでしょうか？
梅雨時期は気持ちも落ち込みやすく、肌のお手入れが面倒臭くなってしまう事も・・・
しかしこのジメジメした梅雨時期も健康で美しい肌でいる為に、毎日のケアを頑張ってみませんか？
以上です。
本日もお読みいただきありがとうございました。
漢方養生スタイリスト 福田 貴之でした。
