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  • 中野 裕弓

世界でいちばん自分を愛して

この本のピンク色の帯には、こう書かれています。

ー引用ー

自分をもっと大切にすると、
幸せはやってくる!
人生の全てを好転させる
「愛のコーヒーカップ」の法則

「まずは自分から」でいい。
いつも誰かを優先し、
自分を後回しにしていては幸せはやってこない。
人生には罪悪感も反省も苦労もいらない。
人が幸せになるために必要なのは、
ただただ、自分を愛することだけ。

ー引用終わりー

今から12年前、
こういうショッキングなタイトルで本を出しました。

今でこそ“自己肯定感”が大事と社会的に認知を得、皆が自分の自己肯定感について考えるようになりました。

でもこの本が出た12年前は、自分のことよりまずは他人が先、これが世間の常識でした。

この順番をひっくり返して自分ばかり優先にすると、周りからジコチューだとか身勝手だとか冷ややかに見られましたよね。

それが怖くて自分のしたいと思ったことができなかったり、思ったことが素直に言えなかったり、いろいろ窮屈な思いをしていました。

でも、それが人生なのよ、と言うことでなんとなく納得してしまいました

あの当時からずっと「愛のコーヒーカップ」の話をしています、アメリカから帰る前からですから、もう20数年来、わたしの人生の歩み方の基本は、まずは自分から「愛のコーヒーカップ」

目の前の人のコーヒーカップが空になったら、そこにコーヒーを注いであげるまえに自分のコーヒーカップを見てみましょうよ。もうとうに空っぽよ。あなただってコーヒー飲みたいでしょ。だったら遠慮なく自分のカップに注ぎましょうよ。

え?周りの人はどうするの?

「いいんです、しばし周りの人は放っておきましょうよ。そして自分のコーヒーカップを熱いコーヒーでなみなみと満たしてみてください」

ドキドキ、ドキドキ。
でもなんだかいい気分、、

自分を愛することに手を抜かずしっかりやっていたら、自分の心が喜び息を吹き返します

自分を愛することに手を抜かずしっかりやっていたら、しばし放っておいたはずの周りの人たちにも、その愛が流れていくっていうカラクリ。

この話の事は『愛のコーヒーカップ』コラム を見てください。わかりやすい動画も付いていますよ。

最近、この話をしてくださいと求められることが多くなってきました。

いろんな考え方、セミナー、ノウハウ、スキル、いろいろ詰め込んでも、その元の部分の自分の心が枯渇していたら、なんだか虚しいです。

こんなフルーツボールの例えを教えてくれた人がいます。
ボールの中に次々とフルーツを詰め込んでもある一定の量になったら後はこぼれる落ちるだけ
だったらまずはフルーツボールを大きくしましょうよ。そうすれば、詰め込めるフルーツの量も増える、と言うわけです。

「愛のコーヒーカップ」の考え方は、ここで言うフルーツボールを大きくするようなもの、です。

まずは自分を愛のエネルギーパンパンのゴムボールにしてしまいましょうよ。

そしたら懸念していた出来事は全て順調に回り出すのですから。

35年前、瞑想を始めた時から、私は「まずは自分から」を徹底してきました。それを中途半端でなく、徹底していくと自己中とか、独りよがりとか言われることなくそれどころか「お気楽ねー」「楽しそうね」というポジティブな反応でした。

いつも自分をピンクの愛のボール状態にしておくと、人に対しても見方が変わります。人のことを心底、応援したくなってきたり、人のことも我が事のように思いやりを持って考えられるようになったり…
良いことばかりです。

看護や介護業界の方と話していると、自分よりもまず利用者さんのこと、お年寄りのことを優先して考えると言う傾向があるのですが、それはとても立派な使命感なのだけど、そう思う前にまずは自分を満たしましょう❣️を入れたらもっと働きやすくなると思います。

・にんじんは先に食べる
・真夏のインド人
・好きじゃない作業はゲーム感覚
・人間関係のバームクーヘン
・ご褒美を習慣化

見出しをいくつか見てみましたが、12年経った今でもとても新鮮です。

この人生、この体で歩んでいくんです。だからこそ、まずは自分に溢れる愛情を注ぎまくりましょう

そしてその先に見えてくる世界を楽しみましょう。

2023.4.15
Romi

SNSSHARE

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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