こんにちは、ナレッジ推進室、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
3月のコラムは「東洋医学の考え」についてお話ししたいと思います。
最後までお読み頂き、皆様のお役に立てば嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
3月です。まだまだ「三寒四温(さんかんしおん)」ではありますが徐々に春めいてきました。
長い冬を超えると、生き物も目覚め、植物も芽吹きます。
気持ちも前向きになり、何かをスタートする楽しい時期になりました。
しかし体調が悪いと何も出来ないですよね?
三寒四温のこの時期は気温差より風邪を引きやすく、また花粉症をお持ちのかたは花粉症も厳しい季節になったと思います。
私たちは風邪を引いたら「風邪薬を飲む」。
花粉症が酷くなれば「花粉症の薬を飲む」。
当たり前のことではありますが、東洋医学と西洋医学でいえばこの薬を飲んで痛みやアレルギーを抑えるのはどちらかというと「西洋医学」の考えに至ります。
東洋医学も漢方薬がありますが、予防医学や体調を整える事を目的に薬を飲むことが多く、症状(痛みやアレルギーなど)を和らげる事を目的にしてない事が多くあります。(個人的な見解も含めます)
私がこの養生や漢方などの東洋医学を学んだ時に先生に言われたのが、「東洋医学と西洋医学のバランス」。
東洋医学を学べば学ぶほど、西洋医学の痛みを取るためだけに(大きな偏見ですが・・・)
飲む薬は対処法であり、根治させるものでは無いので、副作用などを考えて、薬を飲んで痛みを取るだけという考えは良くない事と捉えて否定してしまうそうです。
そうなると、どんなにお腹が痛くても、頭が痛くても薬を飲まずに我慢する人が出てくるようです。
しかし、我慢をする事で症状を酷くしてしまい、気づいた時には手遅れになってしまうことも考えられます。
そんなことにならない為にも東洋医学と西洋医学は自分に都合の良い様に解釈しましょう(笑)
「都合が良い」の判断基準は難しくはありますが、必要でないときに薬を乱用したり、勝手な判断で量を増やしたり、減らしたりすることはもちろんいけません。
また、身体に悪いから「薬」を飲まない。という個人的な判断もいけませんので主治医とよく相談し、自分の意見も、想いも述べたうえで判断してくださいね。
そうはいっても、痛みを発する状況を自分自身の生活習慣で起こしているのであれば、もちろん、東洋医学での学び「養生(ようじょう)」を元に規則正しい生活を心掛けましょう。
規則正しい生活を過ごす事で体調がよくなり、健康になれば、それは嬉しい出来事です。
今の自分自身の健康状態について、なぜなのだろうか?と振り返ることが、対処だけではなく、根治を考えていくことでは大切です。
食事の栄養バランスは正しいでしょうか?
ストレスが溜まっている環境ではないでしょうか?
睡眠はしっかり取れていますか?
などなど、今の自分を振り返った中で、もし忙しさで自分を見失っているようでしたら、少し立ち止まって、東洋医学である「養生(ようじょう)」を意識した生活をおくってみましょう。
簡単に出来る養生を1つ紹介するとすれば、朝起きてからの「お白湯」です。
寝ている間に失われた水分補給もそうですし、胃を温めて身体を目覚めさせる、エネルギー源である食事を気持ちよく採る環境を作るなど、朝のお白湯は良い事だらけです。
起きて少し時間を取って、ゆっくりお白湯を飲むだけでも気持ちの良い一日を過ごすことが出来ますので、取り入れてみましょう。
お白湯の作り方は熱湯を作り常温の水と5:5で作れば簡単にできます。(50℃のお湯)
正しい作り方はルールのようなものがあり時間もかかりますので、もし作ってみたいと思われた人は下記参照に作ってみてください。
【お白湯の正しい作り方】
・薬缶に水を入れ沸騰するまで強火で沸かします
・沸騰したら薬缶の蓋を取り、大きな気泡が出るくらいに火を調整し、その火力で10~15分火にかける
・火を止め自然に50℃まで冷ます(温度計必須)
【お白湯の効果】
・身体を温め動脈や毛細血管を広げ、血液の流れをよくする働き
・血流改善により体内の老廃物を排出する働き
・体温が上がることで免疫強化につながる
などなど朝1杯のお白湯で一日が気持ちよく過ごせます。
簡単にできますので早速スタートしてみませんか?
以上です。
本日もお読みいただきありがとうございました。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。